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『バイアグラを使うべきではない3種類の人々を新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説』

バイアグラを使うべきではない人々
  • バイアグラを使うべきはない人々は、3種類ほどいます。
  • それは 『バイアグラの使用が禁忌に該当するお病気もしくは薬剤を併用している方』
  •  『子供あるいは未成年者の方』 『生物学的に女性である方』 の三者です。
  • バイアグラは厚労省認可の正規の製剤を、きちんとした適応、きちんとした用法で使用する分には、
  •  安全な薬剤です。くれぐれも適応外の使用はされませんようお願い申し上げます。

  

バイアグラを使うべきではない人々は、主に3種類います。 その筆頭は、バイアグラの使用が禁忌に該当する薬剤を併用されている方、もしくは該当するお病気をお持ちの方。 その他、薬剤の適応外である子供あるいは未成年者、生物学的に女性である人、これらがその三者に該当します。


新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来には、毎日、様々な方がバイアグラなどの勃起改善薬を求めていらっしゃいます。 そのほとんどはバイアグラの正式な適応である、成人の男性になりますが、 その成人男性の中にも、罹患されている お病気や使用中また使用予定の薬剤によっては、バイアグラを処方する事が出来ない方がおり、 その他、元々本剤の適応とはならない未成年者や女性の方が当院にいらっしゃる事も希に有ります(当院は男性専門と銘打ったクリニックではありますが)。


そうした方々は、わざわざ東京は新宿駅前の当新宿ライフクリニックにいらっしゃって頂いているにも関わらず、 説明をさせて頂いた上で、無手でお帰しせざる得ず。 いつも心苦しい気持ちになります。


そこで、こちらのページでは、そうした事態を事前に回避するために、 バイアグラを使うべきではない人々、その3種類について新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【禁忌該当の成人男性】
  2. 【子供/未成年】
  3. 【女性】

1.【禁忌該当の成人男性】

禁忌該当の成人男性

バイアグラを使うべきではない3種類の人々、最初のご紹介は正式な適応である成人男性であるにも関わらず、 バイアグラの使用禁忌に該当してしまう方に関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。


バイアグラを始め医師が処方する処方箋医薬品には、正式な適応対象であったとしても、 薬剤を使用する事が出来なくなる 『禁忌』 という指定項目が存在します。 これはどのような項目かと言うと、その製剤を使用する事によって、 生命や健康に重大な悪影響が懸念される、罹病背景や服薬内容などの事になります。


この禁忌という項目に該当してしまう方は、バイアグラを絶対に使用する事は出来ません。 時に、日本性機能学会専門医が不在の施設では、こうした禁忌該当の方に、 バイアグラなどの勃起改善薬を処方してしまうようなケースが見受けられるようですが、 これは重大な医療事故にも繋がりかねませんので、 専門医が管轄していないED外来におかかりの際には、 ユーザーである皆様も警戒心を持ってこれに望んで頂きたく存じます。


バイアグラの代表的な禁忌事項には

  • バイアグラに薬物アレルギーがある方
  • 『ニトロ』とも称される、硝酸剤・一酸化窒素供与剤を使用してる、
  •  あるいは使用する可能性のある方
  • 心血管疾患を理由として性行為自体にドクターストップがかかっている方
  • 平均血圧で上の血圧(収縮期血圧)が170mmHg以上もしくは90mmHg未満、
  •  あるいは下の血圧(拡張期血圧)が100mmHg以上もしくは50mmHg未満の方
  •   ※上限値に関しては高血圧に対する加療がされていない上での数値になります。
  • 脳梗塞/脳出血/心筋梗塞の発症から半年以内の方
  • 網膜色素変性症の方
  • 塩酸アミオダロンを服薬中の方
  • 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤を服薬中の方

以上に該当する方は、たとえ成人男性であったとしても、バイアグラを処方・また服用する事はできません。 その理由は、服薬が命や健康に悪影響を及ぼしうるからです。


以上、バイアグラの使用禁忌に該当する成人男性は、 バイアグラを使うべきではない3種類の人々の筆頭に据えられるべきカテゴリーであり、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来でも、 こうした方々には絶対にバイアグラの処方はいたしません。


ご本人の身を守る意味合いにおいても、お薬手帳など、ご自身の飲んでいる薬剤がわかるもの、またご本人の罹病状態がわかる検査結果など、 ED外来受診時にはこれらを必ずお持ち頂くようお願い申し上げます。


2.【子供/未成年】

子供もしくは未成年

バイアグラを使うべきではない3種類の人々、続いてのご紹介は元々の正式な適応から外れている 『子供/未成年』 に関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。


当院の場合は、子供というより青年ですね。 特に夏頃になると、ティーンエイジャーが新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来にやって来てしまう事が希に有ります。 彼らは、性経験が浅い状況で、ストレスやプレッシャーを主因とするEDを発症してしまい、 それをバイアグラなどで薬物的に解決しようと、新宿ライフクリニックにやってくるのですが、 こうした方々に対しては、その全例、しっかりとお話を聞かさせて頂いた上で、日本性機能学会専門医としてアドバイスをさせて頂いておりますが、 当院では、前提として、子供/青年/未成年には、バイアグラなどのED薬の処方は一切いたしません。


これには明確な理由があり、それは安全性が確立していないという所に尽きます。 18-19歳にもなれば、体格は大人と変わらないのでは? と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、 実は我々専門医は、根拠のない主観的な医療は絶対に行いません。


バイアグラは、発売当初の1999年における民法上の成人年齢である20歳以上の男性でしか、大規模な安全性検証は行っておらず、 20歳未満の男性における安全性は全くと言っていいほど、生化学的、生理学的、統計学的に、確認がなされていません。 未成年で新宿ライフクリニックにいらっしゃる方も、見た目はほぼ大人である方がほとんどなので、人によっては 「成人で大丈夫なら、体格の良い未成年なら飲んでも大丈夫じゃないの?」 と思われる事も有るかも知れませんが、 それでも当院では絶対に未成年者にはバイアグラなどのED薬の処方はいたしません。 専門医という存在はそれほど、安全性を重く考えるものなのです。


しかしその専門医の頑なさは、成人以上のEDの方々にとっては本当は望ましいもので、 皆様が考える以上に厳しく安全性に配慮している医療施設は、一方では信頼をおくべき良い医療施設とも言えます。 未成年者にバイアグラを処方する医師ならびに施設などは、くれぐれも信用なさらないでください。 彼らが考えているのは皆様の利便性や安全性でなく、自分たちの営利だけです。


このように、子供/未成年は、バイアグラを使うべきでない3種類の人々に入れるべきカテゴリ―であり、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来でも、これらの方々にバイアグラを処方する事は絶対に有りません。


3.【女性】

生物学的な女性

バイアグラを使うべきでない3種類の人々、最後のご紹介は上述の 『子供/未成年』 同様に正式な適応から外れている 『女性』 に関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医から解説をさせて頂いております。


女性に対しては未成年者同様に、大規模な安全性検証は行われておらず、 女性に対する安全性は、未成年の男性同様に、全くと言っていいほど、生化学的、生理学的、統計学的に、確認がなされていません。 「男性の大人で大丈夫なら女性の大人でも大丈夫じゃない?」 と思われる方もいらっしゃるかとは存じますが、 女性は男性と比べて、血球数の平均値も違えば、まったくシステムの違う臓器もあり、 男性で大丈夫だから女性でも大丈夫だろうというのは根拠のない妄信にすぎません。


なお女性の場合は、女性自身が男性専門クリニックである新宿ライフクリニックにバイアグラを求めにいらっしゃるようなケースはほとんど有りませんが、 ケースとして最多なのは、新宿ライフクリニックにご来院中の男性患者さんが 『バイアグラを女性に飲ませても良いか?』 と質問をされるような状況です。 おそらく意図としては、パートナーの女性に自分が処方されたバイアグラを飲ませようという事なのだと思われますが、 こうした質問を受けた時には、日本性機能学会専門医としてしっかりとその方に向き合い、 それがいかに無益で有害な行為であるかを解説し、 その行為をやめて頂いております。


このような意図のある男性は、基本的にご高齢の方が多く、 バイアグラの薬効に、前提としての誤解がある場合が多いです。 それはどういった誤解なのかと申しますと 『バイアグラには性欲を上げる作用がある』 という誤解です。 ここで断言させて頂きますが、バイアグラには性欲を上げるような作用は全くございません。 つまり仮にパートナーの女性に本剤を飲ませたとしても、女性側の性欲が上がるような事は100%有りません。 機能的にもペニスがもともと存在しない女性に、バイアグラを飲ませるという行為には、全く意味がない上に、 安全性も検証されていないという意味合いにおいては、これはまさに有害な行為でしかありません。


大切なパートナー女性にこのような危険かつ無益な事をしてはいけません。 くれぐれも女性には自分が処方されたバイアグラを飲ませるような事はされませんよう、 また女性側もバイアグラを能動的に飲むような事は決してされませんよう、 重ねてお願い申し上げます。


このように、女性もまた、バイアグラを使うべきではない3種類の人々に入れるべきカテゴリーであり、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来でも女性に対しては絶対に本剤の処方しない方針でおります。



以上、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が、 バイアグラを使うべきではない3種類の人々に関して、 そのそれぞれを詳しくご紹介させて頂きました。


バイアグラは厚労省認可の正規の製剤を、きちんとした適応、きちんとした用法で使用する分には、 十分に安全な薬剤です。くれぐれも適応外の使用はされませんようお願い申し上げます。

(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2024-10-22)

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