バイアグラをパートナーとの旅行やお泊まりで使用したいケースは多いと思われます。
実際に当院の外来でも 『彼女との今度のバカンスで使用したい』 と言ったご相談を受ける事が多く有ります。
しかし本剤には旅ならでは、宿泊ならではの運用上の注意点が有ります。
外泊やバカンスにおけるセックスはパートナーとの特別な思い出になる事が多いかと思われます。
せっかくのお二人の思い出が台無しにならないように、
こちらのページでは本剤のそうした状況における注意点を4つにまとめて記載しました。
こちらの記載内容は日本性機能学会専門医が、 実際の外来で患者さんからお伺いした相談を元にまとめております。宜しければご参考にされて下さい。
<当ページの項目リスト>
バイアグラを旅行、もしくはお泊りで使うケース、最初の注意点としては、 『本番で使用する用量』 についてです。
本剤には25mgと50mgの製剤があり、この有効成分の量の違いは勃起の改善効果や副作用に影響します。 いきなり本番でこのどちらかを使用するのではなく、 たびの前に事前にトライアルする事を当院ではお勧めしております。
いざ本番の宿泊中に、 『薬効が足りない』 もしくは 『副作用が気になって集中できない』 なんて事態を引き起こさないように、 事前に自分にとって最適な量を把握しておきましょう。
適切な性的刺激を引き起こす画像や音声などが有れば、 自慰(オナニー)で、このクスリはトライアルする事が出来ます。 理想的には50mg、25mg、どちらも2回ずつ、外泊の前に試しておくと良いかと思われます (ちなみに勃起不全治療剤は一日一回しか使用できません)。
バイアグラをバカンスや外泊で使用するに当たって、気を付ける必要のあるものに 『食事』 が有ります。
パートナーと遠くに出かけたり、夜を共にすごす日、そんな時の食事は大きな楽しみの一つですね。
しかし、これら勃起改善剤は食事の内容やタイミングの影響を受けて作用が弱まったり、無くなったりしてしまいます。
旅の思い出のためにも、食事との運用方法を把握しておく必要があります。
食事との注意点として、この製剤を飲むタイミングは理想的には前の食事から4時間以上経過した空腹時が望ましいです。 そして服用してから1時間は食べない方が良いです。
シミュレーションをしてみますと、 昼を13時に食べ終わったとします。晩御飯が19時からなら、18時に本剤を服用しましょう。 これなら前の食事から4時間以上経過してからの服用になりますし、服用してから1時間以降に食事する事になります。
この場合、お昼の後のおやつは食べないようにしましょう。 また夕食後あんまりノンビリしていると5時間の薬効時間を過ぎてしまうので、 服用して遅くても3時間以内、上の例で言うと21時にはセックスに入るようにしましょう。
バイアグラをお泊り、旅行などで使用する上で、もっとも気を付けるべきものが 『お酒』 です。
あなたがお酒好きで、遠くに出かけた際に珍しい地酒を目にしたら、是非とも味わってみたいと思われるでしょう。 またパートナーと一夜を過ごす時、お酒はムードを高めつつ、リラックスさせてくれる最適のアイテムでもあります。
しかし、勃起不全治療剤を運用する際の大事な注意点として、 これらの使用時に酔っ払っていると、その効果が著しく低下したり、全く薬効を示さなかったりする事が多く有ります。 また副作用として 『立ちくらみ』 を引き起す事もまれに有ります。
当院としては、もし運転をしなくても大丈夫な状況であるようなら、お酒はお昼に適量召し上がる事を提案します。 例えば昼食の際にワインをパートナーと一緒に頂き、夕食までに酔いを覚ましておいて、 夕食の1時間前に本剤を服用しましょう (食事との調整は上記2.【お食事の注意点】をご参照下さい) 。
夕食時には、お酒は相手にお勧めするようにして、ご自身は口を付けるだけにしておきます。 そして夕食後にセックスに入ります。
これならば、 『かたくなにアルコールを取らなかった』 という印象にもなりませんし、
お相手の方にも
『日中飲み過ぎたので』 と釈明する事もできます。
いかがでしょうか?
バイアグラを旅行やお泊まりで運用するには、ご本人の体調に関しても注意すべき事が有ります。
遠くに出かける前、あるいは二人で過す特別な夜の前、
こんな時は楽しみから、もしくは緊張から、前日よく寝れないなんて事があるかも知れません。
あるいはスケジュールを調整するために前日は夜遅くまで働き、
たびの当日は寝不足気味なんて事もあるかも知れません。
しかし勃起改善薬を使用するに当たって 『睡眠不足』 は特に気を付けたいものの一つです。
睡眠が不足していると、自律神経機能の低下から、本剤の薬効を相対的に弱く感じる事があります。
また 『緊張感』 も本剤のパフォーマンスを落としてしまう要因の一つですが、 宿泊前日のせわしいスケジュールなどは当日の 『緊張感』 を高めてしまう可能性が有ります。
良い睡眠、そしてリラックスしている事は、良い性行為に必須のモノです。
大事なバカンスで、本剤の効果をしっかり出すためにも、
前日はゆとりのあるスケジュールで、疲れと緊張を取りつつ、
しっかりとした睡眠を取るようにしましょう。
(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2019-05-21)
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