生活改善薬とは、主に生死や健康被害に深く関わらない症状などに使用される製剤の事で、 これらにはバイアグラなどのED治療薬やプロペシアなどのAGA治療薬も含まれております。 他にも、断酒補助薬・睫毛貧毛症治療薬・経口避妊薬などもこのカテゴリーに含まれます。
生活改善薬は日常の中で気になる症状や生活習慣を改善するお薬の事で、 この 『日常の中で気になる症状や生活習慣』 とはひとの生死や健康被害に深く関わらない、 薄毛やインポテンツなどの症状、また飲酒など生活習慣の事を示します。
例えば、インフルエンザや高血圧に対してのおくすりは生活改善薬では有りません。
一方、ED (勃起不全症) やAGA (男性型脱毛症) に対しての治療剤はまさに生活改善薬です。
これらの生活改善薬が、その供給の開始に当たって、厚生労働省の厳重な審査による承認が必要なのは、従来の医療用製剤と全く変わりませんが、 お医者さんの診察の元に処方されるもの (EDやAGAの治療剤もそうですね) に関しては医療保険給付の対象外、 つまり保険証を使って支払う事ができません。 これらは、いわゆる自由診療もしくは保険外診療での処方になります。
こちらでは、こうした 『生活改善薬』 に関して、日本性機能学会専門医、 日本抗加齢医学会専門医がやさしく解説させて頂いております。
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こちらでは生活改善薬のうち、ED治療薬 つまり 「勃起不全症」 の改善薬に関して解説をさせて頂いております。
これらED治療薬は飲んで、薬効がある間、 自然な性欲に応じてペニスの血管を拡張させる事で、 『性欲があるのに、勃起がうまくいかない』 という状況 を改善してくれます。
生死や健康被害に深く関わらない、 『勃起不全』 症状に対応したものなので、 これらの製剤は生活改善薬にカテゴリーされています。 それゆえに、処方にあたっては保険証が使えない、いわゆる保険外診療でのご負担になります。
また、これらの製剤は、元々お医者さんしか出す事の出来ないものですが、 昨今、ED治療薬は偽装品が多い事もあり、 その処方に関しては日本性機能学会専門医の外来の方がより安全かと思われます。
こちらでは生活改善薬のうち、AGA治療薬つまり 「男性型脱毛症」 の治療薬に関して解説させて頂いております。
これら、AGA治療薬は、男性型脱毛症の患者さんが服用する事で、 細く小さい産毛のような毛髪を、太く長くする事ができ、 それによって段々と地肌が見えにくくなり、 また毛根が太くなる事で、段々と毛髪が抜けにくくなっていく、 という二つの効果が有ります。
こちらも生死や健康被害に深く関わらない、 『薄毛』 症状に対応したものなので、 生活改善薬にカテゴリーされています。 それゆえに、その処方にあたっては、ED治療薬同様に保険証が使えない、いわゆる保険外診療でのご負担になります。
また、AGA治療薬もED治療薬同様、元々お医者さんしか出す事の出来ないものですが、 昨今、これらも偽装品が多い事もあり、 その処方に関しては日本抗加齢医学会専門医の外来の方がより安全かとも思われます。
ED治療剤、AGA治療剤以外のお医者さんが出す、 『その他の生活改善薬』 としては、
それぞれ生活上の利便性が有るおくすり達ですが、 処方するには前述のED治療薬、AGA治療薬同様にお医者さんに受診する必要があります。
これらのおくすりも生死や健康被害に深く関わらない症状に対応したものなので (経口避妊薬や断酒補助薬に関しては色々な意見が有りそうですが) 、 生活改善薬にカテゴリーされてます。 それゆえに、これらも前述のAGA治療薬、ED治療薬同様に保険証が使えない、いわゆる保険外診療での処方になっています。
しかし、生活改善薬である禁煙補助薬 (チャンピックスなど) に関しては、 平成18年度の診療報酬改定でニコチン依存症管理料が新設され、 対象となる患者や施設を限定する制限付きで保険証を使った処方ができるようになりました。
他の生活改善薬も今後の状況次第では保険証を使った処方ができるようになるのかも知れません。
特にアルコール依存症に対しての断酒補助剤、
また不妊治療中のご夫婦に対してのED治療剤などは、
個人的に保険診療での処方が望ましいとも思われます。
(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2020-02-24)
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