若いEDとシアリスの良い相性について



若年発症の勃起不全とタダラフィルの適合性

【シアリスと若いED】
若いEDへのシアリスの適合性つまり相性は とても高いです。本剤は事前の準備や規制が少なく緊張感を呼び起こしにくい薬剤であり、 また副作用が少ないので、若いED患者さんにはとてもよい適応です。
みなさんはシアリスという勃起改善薬をご存じですか? 日本において一番有名な勃起改善薬は間違いなくバイアグラだと思われますが、 実はヨーロッパでもっとも処方数の多い勃起改善薬はシアリスなんです。
当ライフクリニックは東京でもトップクラスの勃起改善薬処方数を誇る保健所認可の 正規ED治療施設ですが、当院においても本剤はすでにファイザー社バイアグラを 凌ぐ処方量になってきています。
なぜシアリスの処方量が増加しているかと言うと、本剤には先行して発売開始されている ファイザー社のバイアグラまたバイエル製薬のレビトラとはまた違った 明らかな利便性や効果があるからなのです。
詳しくは後述しますが、こうしたシアリスの利便性や効果が勃起不全患者さんに好意的に受け止められ、 段々にその処方数を伸ばしていき、ついには最も有名な勃起改善薬であるバイアグラを 凌ぐ処方量になってきました。
そして冒頭でも述べてますが、若いED患者さんにシアリスは、その利便性や効果から高い適合性がある、 すなわち相性がとても良いです。


「若いEDなんているの?」と中高年の勃起不全患者さんはよくおっしゃいます。 実は若いEDは高い頻度で存在します。実際のところ、みなさんは勃起不全のお話を 周囲の方とされますでしょうか?ほとんどの方はしないのではないかと思われます。 つまり勃起不全かそうでないかという話は前提として人とシェアしにくい話にカテゴライズされるもので、 個人的に「ウチの会社のこの部署には若いEDがこのくらいいる」 といった個人で実感する統計的ニュアンスを感じられる事はないのです。
特に若いEDの方は中高年の勃起不全に比較して、一人っきりで悩まれるケースが多いです。 ある意味中高年で発症する勃起不全よりも若いEDの方がそのテーマがシリアスになりやすいです。 年若い恋人に若いEDの方がその病気の懊悩を訴えやすいかどうか考えていただくと 実感されやすいかも知れません。
つまり若いEDの方はだれにも言わず一人で悩んでいる傾向が強いため、 おなじ集団に属する周囲の人は、その集団の中で若いEDの方がどれだけ存在するかを 実感する事が出来ないという事です。
当院は背後に世界的に大きなビジネス街が控えており、 そこに通勤される数多くの若いED患者さんが来院されやすい環境です。 また当院が診療方針上プライバシー保護 に熱心である事も若いED患者さんが来院されやすい状況に一役買っています。
そうした若いED患者さんと面談し、シアリスを処方してきた経験上からも、本剤は若いED患者さんととても相性が良く、 その改善効果も多いに期待できるものです。 若いED患者さんの悩みは上述したようにとても重いものです。 そうした悩みの軽減にご助力すべく、本稿では若いEDに関してと若いEDと 本剤の良い相性に関して情報提供させていただいております。 本稿は、

  1. 【若いED患者さんの傾向】
  2. 【シアリスの特徴】
  3. 【若いED患者さんへのシアリスのマッチング】
  4. 【若いED患者さんへの今後の勃起不全治療】

以上4項目に渡って記載させて頂いております。是非ともご参考にされてください。


【若いED患者さんの傾向】
若いEDは、中高年の勃起不全患者さんとはその原因もまた改善経過もだいぶ違うものです。
基本的に若いED患者さんは心因性EDつまりプレッシャーやストレスなどの心因が 発症原因になるケースが多いです。勃起不全全体で俯瞰するとその原因は加齢・糖尿病や 高血圧などの生活習慣病・前立腺関連疾患・肥満・喫煙などが中心になってくると思われますが、 若いEDに関しては精神的原因がいまだ最も大きな因子となっていると言えます。
こうした若いED患者さんの心因はどのようなものでしょうか? それは仕事のプレッシャー、つまりワーキングストレスや性行為に不慣れな故の プレッシャーなどが主体です。とくに昨今は仕事のプレッシャーを原因とした 若いED患者さんの発症が多です。


高度に成長した社会における勤労は、特に当院の所在地のような大きくかつ変化のスピードに 富んだ町ではまさに「生き馬の目を抜く」ような状況であり、 それは非常にシビアな競争社会的環境です。 現在の学校教育はいい意味合いでも悪い意味合いでも「理不尽」がどんどん減ってきており、 現在の若い方は勤労するようになってから競争社会の理不尽にさらされ始めます。 こうした環境で得たストレスが若いEDの発症につながり、 生活における健康上の実害となって、またさらなるストレスの原因となります。 これは非常に悪いスパイラルです。
とくに性機能が健全である事は男性の精神面に大きく影響し、 EDが原因となって仕事のクオリティを下げてしまう事も想定されます。
こうした悪いスパイラルにはまり込む前に、当院では若いEDほど、 早めの治療介入をお奨めしています。


①「仕事のストレスの発生」⇒②「若いEDの発症」⇒③「若いEDによるストレスの発生」⇒ ④「仕事のクオリティ低下」⇒⑤「さらなる仕事のストレスの発生」
これは非常に悪い「若いED」と「ワーキングストレス」とのスパイラルの構図です。 当院ではこの②もしくは③の段階での若いEDに対する治療介入をお奨めしております。
なお、上記に若いEDの主要な原因は心因であると申し上げましたが、 近年、急速な勢いで若年の高血圧・糖尿病などの生活習慣病が増加してきており、 また若年の肥満などメタボリック症候群の構成因子も同様に増加してきているという報告があります。 そうした状況を受けて生活習慣病やメタボリック症候群を基礎としたED発症も 若い方に増加していきつつあり、若いED発症に関しても今後は少なからずこうした原因に対する 注意も必要になってくるとおもわれます。
こうした発症経過の若いEDは予防的なアプローチがとても重要で、 すなわち食事や運動などの生活習慣に対する配慮が大切です。


【シアリスの特徴】
シアリスは若いEDと良い相性であると冒頭で申し上げておりますが、 ここではこの勃起改善薬に関しての解説をさせて頂きます。
本剤は日本では三番目に承認された勃起改善薬で、米国イーライリリー社で開発され、 本邦では製造元が日本イーライリリー株式会社、そして発売元が日本新薬株式会社です。
良く誤解を受けがちなのですが本剤はバイアグラなど先行して承認を受けている 薬剤の後発医薬品つまりジェネリック医薬品ではなく、オリジナルの成分・効果がある 正規の先発医薬品です。
シアリスは本邦でのデビューが、ファイザー社のバイアグラが本邦で発売された1999年よりも後、 つまり2007年からの発売になり、だいぶ後から出てきた薬剤ですが、 いまやファイザー社のバイアグラシェアを凌駕している状況です。
なぜにそのような状況になったかと申しますと、それは本剤独自の利便性や効果に 対する評価があっての事と思われます。


シアリスの特徴を端的に申し上げると、

  1. 【副作用が他の勃起改善薬よりも少ない】
  2. 【薬効持続時間がとても長い】
  3. 【他の勃起改善薬に比べて食事の後でも効きやすい】

という特性があげられます。 副作用に関しては頭痛や火照りなど勃起改善薬に出がちなものがだいぶ削減されています。 また薬効持続時間に関しては他剤に比較してだいぶ長く、服用のタイミングによっては 翌日まで効かせる事ができます。本剤はウィークエンドピルというあだ名がありますが、 これは週末に服用すれば週末全体がカバーされる事からつけられたものです。 また食事のあとでも大丈夫と公的にプレゼンテーションされている剤型はほぼ本剤のみです。
こうした他の勃起改善薬にない利便性や効果がヨーロッパシェアNo1という地位を本薬剤に与え、 また日本におけるシェアもどんどん増加させています。


【若いED患者さんへのシアリスのマッチング】
それではなぜに若いED患者さんにシアリスがよい相性なのか、そのマッチングに関して解説いたします。
まず若いED患者さんの勃起改善薬の用途においてはデートでのこれの運用が欠かせないと思われますが、 本剤以外の勃起改善薬は実は食事の影響を受けやすいものが多いです。 思い返してみるとデートなるものは食事を共にするという事が一つの前提になっている所があり、 そうした意味合いにおいて、食事の影響を受けやすい剤型は若いEDの方には 運用しにくい点が否めません。その点本剤は食後でも薬効がキープされますので、 若いED患者さんのデートニーズには使用しやすいです。


また上記に若いED患者さんには心因性EDが多いと記載しましたが、 食事に気を付ける、薬効持続時間切れを気にする等、シアリス以外の剤型は 事前に気を付けなければならない服薬の前提条件が多いです。 こうした要素は若い心因性ED患者さんの場合、性行為前の緊張感をむしろ高めてしまう可能性が 危惧されます。その点、本剤は薬効持続時間が長いので、薬効の時間切れを気にする事なく、 のんびりと相手と語り合ったり、食事したりを楽しむ事ができます。 また本剤は薬効持続時間が長いので、他の薬剤のように相手と会っている時に 服薬する等の必要性はなく、会う前に服薬しておけば事足ります。 つまり事前に服薬を済ませておく事が出来、 その後飲んでいる事を忘れて自然な性行為の導入が可能という事です。 こうした理由から本剤は若いED患者さんの緊張感を上げる事は少ないと思われます。
また本剤は基本、副作用発現頻度が少ない傾向があるので、健康に気を付けたい、 もしくは薬剤を飲みなれていない若いEDの方にも服薬しやすいです。
以上の理由からシアリスは若いEDの方によい相性と言えます。


【若いED患者さんと今後に関して】
以上、若いEDの特徴やシアリスの特性、 また本剤の若いEDへの親和性に関して記載させていただきました。
実は若いEDの方の治療はこの日本の社会としても非常に重要なテーマです。 なぜならば日本は世界でも類を見ないレベルの少子高齢化社会に突入しようとしており、 今後、若い方の生殖つまり子作り・妊娠は必ず重要なテーマとなってきます。
若いEDが多いと言う事は少子高齢化の加速を意味するものでもあり、その改善は社会的命題の一つです。


若いEDへの治療アプローチとしてはシアリスに活躍してもらい、 社会としては若いEDが発症しないように予防的アプローチを図る必要があると思われます。
それは若いEDの発症に至る原因へのアプローチに他ならず、 第一には心因性ED発症を抑制する為、若い勤労者のワーキングストレスのマネジメントに 社会ならびに所属組織が介入すべきです。
一例をあげますと、ワーキングストレスのマネジメントには人的環境の把握と適正化が非常に大切です。 人によって支えられている、人と人とが支えあっている、 そうした実感を仕事場で覚える事は大きな勇気になり、ストレス耐性を上げる作用があります。 それには昔ながらの上役からの声かけなども重要です。 実務や効率・成果でしか語り合えない人間関係は人間を消耗させ、 ワーキングストレスを増大させます。それを回避するには 「楽しい職場環境」を作ろうとする個人個人の気構えが大切なのかも知れません。
当院は若い心因性EDへのアプローチに実績と成果があります。 若いEDの方はお悩みを深くする前にぜひ当院へご相談にいらして下さい。

(記載:日本性機能学会専門医-須田隆興)