程度に因ります。
精密検査を指示されるような肝機能障害であれば、まず、精密検査を受けてから、判断になります。
バイアグラ,
レビトラ,シアリスともに、
肝硬変など、重度な肝機能障害の場合は、服用できません。
軽度の肝機能障害、例えば、脂肪肝、アルコール性肝機能障害では、
問題なく、ED治療薬の使用が出来ます。
簡易な肝機能障害の程度を示す指標として、医療現場でしばしば使用されるものに、Child-Pugh分類が有ります。
このChild-Pugh分類は、黄疸を示す血清ビリルビン(mg/dL)値の上昇、
血清アルブミン(g/dL)、腹水、肝性脳症、
出血傾向の指標であるプロトロンビン時間の延長(秒)の、
各項目を重症度に応じて1~3 点にスコア化したもので、
その合計が5~6 点をclass A、7~9 点をclass B、10 点以上をclass C と3 段階に分類します。
ED治療薬は、classAであれば問題なく使用できます。
もし、classB以上であれば、使用をお控えください。
健康診断で検査される肝機能項目のGOT(AST)、GPT(ALP)、γGTPなどは含まれていません。
具体的には、黄疸や腹水が無ければ、ED治療薬の服用は可能です。
その他の肝機能障害の指標として、血小板の減少が挙げられます。
肝機能が低下すると、この血小板数が低下します。
血小板数が10万/ml以下になった場合は、肝機能障害の進行が示唆されます。
ご自身で判断するのではなく、是非、ご相談ください。
スコア | 1点 | 2点 | 3点 |
---|---|---|---|
肝性脳症 | なし | グレード1~2 | グレード3~4 |
腹水 | なし | 軽度 | 中等度 |
総ビリルビン | 2mg/dl未満 | 2~3mg/dl | 3mg/dl以上 |
血清アルブミン | 3.5g/dl以上 | 2.8~3.5mg/dl | 2.8mg/dl未満 |
プロトロンビン時間(秒) (%) |
1~4秒 80%以上 |
4~6秒 50~80% |
6秒以上 50%未満 |
可能です。
脂肪肝の方は、体重がオーバーされている方が多いと思われます。
体重過多は、EDの原因です。
脂肪肝、EDの治療には減量が有効です。
可能です。
肝硬変患者さんは、ED治療薬の服薬はできません。
上記のChid-Pugh分類を参考にしてください。
アルコールは、勃起機能を低下させたり、精巣(睾丸)機能を低下させます。
飲み過ぎに注意ください。
肝硬変に至っていなければ、ED治療薬の服薬は可能です。
上記のChid-Pugh分類を参考にしてください。
ED治療薬は、パートナーへの肝炎感染予防効果はありませんので、対策が必要です。
残念ですが、 いずれのバイアグラ、レビトラ、シアリスも、服薬できません。
肝機能障害の程度に因ります。
自己免疫性肝炎への影響もございませんし、ステロイドとの飲み合わせも問題ございません。
肝機能障害の程度に因ります。
原発性胆汁性肝硬変への影響はありません。
一般的に、ウルソデオキシコール酸(ウルソ®)や、場合によっては、
免疫抑制薬で治療中と思われます。
これら薬剤との併用も問題ございません。
肝機能障害とバイアグラ、レビトラ、シアリスの服用の問題は、薬剤の代謝の問題で、
肝機能障害の程度問題です。
肝臓疾患自体に影響はございません。
多くのは薬剤は肝臓で代謝されますので、肝臓が障害されていると、薬剤の代謝が遅延し、
最高血中薬物濃度が上昇し、半減期が長くなります。
バイアグラ、レビトラ、シアリスも同様です。
Child-PughのclassBであった場合、最高血中濃度と
薬物血中濃度-時間曲線下面積(AUC:area under the blood concentration time curve)
は、2倍以上になったとする報告もございます。
自己判断せず、医師に相談ください。