1. ライフクリニック
  2. 用語集
  3. 「は」
  4. バイアグラの自慰行為での運用 その使用方法・注意点を新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説

『バイアグラの自慰行為での運用 その使用方法・注意点を新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説』

バイアグラの自慰行為での運用
  • バイアグラの自慰行為での運用について
  • まず使用方法に関しては、むしろ自慰行為の方が服薬調整しやすい傾向が有ります。
  •  ED薬はどのような状況でも基本的に素面かつ空腹でご利用下さい。
  • 続いて、注意点に関しては、性欲の対象を準備する必要がある事、
  •  また勃起に先行して適切な刺激を自分で加える必要がある事の2点が重要です。
  • 適切な自慰行為には生理学上、有益な側面もあるとされています。

  

バイアグラなど勃起改善薬は実際の性交ではない、 いわゆる自慰行為においても運用は可能です。 その使用方法・注意事項などは、実際の性交とは少し違う所があるので、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医がこれらについて解説をさせて頂きます。


適切な自慰行為は、性行為にいちカテゴリーとして内包され、人間にとって重要な性行動の一つである事は間違い有りません。 自慰行為には、性欲をコントロールし、パートナーとの性行為欲求への頻度差を埋め、また性機能を維持するといった様々な役割が有ります。 一方で不適切な自慰行為は、膣内射精障害など性機能障害の原因となってしまう事もあり、これには一定の注意が必要です。


時にバイアグラをお試しで使用してみたいというニーズを患者さんからお伺いする事があり、 そうした場合、本剤の自慰行為での運用に関して患者さんに解説をさせて頂く事が有ります。


そこで、こちらのページでは 『バイアグラの自慰行為での運用』 をメインテーマとして、 その使用方法、また注意点に関して、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【使用方法】
  2. 【注意点】

1.【使用方法】

バイアグラの自慰行為における使用方法

バイアグラの自慰行為での運用、その使用方法・注意点の内、 こちらでは 『自慰行為におけるバイアグラの使用方法』 の方について、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。


基本的に、バイアグラの使用方法は、実際の性交の場合と自慰行為の場合とで、大きく変わるものでは有りません。 まず前回の食事から4時間以上経過した空腹状態で服薬される事、 またお酒を併用せず酔っ払っていない状態で運用される事、 一日一回一錠以上は使用しない事、 服薬して1時間以降でかつ5時間以内に自慰行為に入る事、 以上が基本的な使用方法になります。


ただ、実の所、実際の性交の場合は、お相手の都合も関わるため、上記の食事やお酒などの調整が難しいケースも散見されますが、 一方の自慰行為の場合は、自分のスケジュールだけで調整し動く事ができるので、 実はバイアグラの実際の服薬調整上は、 自慰行為の方が、実際の性交よりも、はるかにマネジメントしやすいかと思われます。


バイアグラの自慰行為における運用においては、上記のような使用方法でぜひともお試しになって見て下さい。 こうした使用方法の説明内容は、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来でも標準的にされているものと同様になります。 ぜひ、ご参考にされて下さい。


2.【注意点】

バイアグラの自慰行為での運用上の注意点

バイアグラの自慰行為での運用、こちらではその使用方法・注意点の内、 注意点の方に関して新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。


バイアグラの自慰行為における運用上の注意点には、大きく2つ有ります。


まず一つ目の注意点は、自慰行為でのバイアグラの運用時には、本番の性交時と違い 『性欲を惹起するもの』 具体的には成人用の性的な画像や動画、書籍などが必要になる事です。 今までバイアグラを使用した事が無い方にまま有る誤解でもあるのですが、バイアグラ自体が性欲を引き起こす薬剤と勘違いされている方が時々いらっしゃいます。 しかし、バイアグラは性欲など、脳の機能に関わる作用は全く無い薬剤なので、バイアグラが勃起回復の機能を発揮するためには、 前提として、性欲の対象者であったり、成人用の性的な画像や動画であったり、いわゆる 『性欲を惹起する』 存在やアイテムが必要になるのです。 (もちろん、想像だけで性欲の惹起をこなせる方もいらっしゃいます)


続いて二つ目の注意点としては、バイアグラの効果が十全に引き出されるためには、勃起に先行した 『ペニスへの適切な刺激』 が必要になる事です。 実際の性交時においては、パートナーの方がペニスに刺激を加えてくれるものかとも存じますが、 自慰行為でのバイアグラの運用上においては、勃起に先行して、ご自身でペニスに適切な刺激を加えないと、バイアグラの機能が十全に発揮されない場合が有ります。 ただ、バイアグラは、特に通常とは違う勃起を引き起こすような薬剤ではありませんので、 そうした際の刺激も、いつもの自慰行為と変わらないものの方が、むしろ望ましいかと存じます。 つまり特別な手法が必要という訳ではありませんのでご留意ください。



以上、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が、バイアグラの自慰行為での運用を踏まえて、その使用方法、また注意点に関して、そのそれぞれを解説させて頂きました。 自慰行為はともすれば、社会的にも否定されがちな傾向が有りますが、冒頭に記載させて頂いたように、 実は 『多様かつ有益な役割を持ってる性行動』 といった側面もございます。 自慰行為は、それを適切に行う分には、 むしろ日常において望ましい要素もあると日本性機能学会専門医としても思われる所です。

(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2024-07-09)

日本性機能学会専門医証
※日本性機能学会について詳しくはこちら
新宿ライフクリニック院内看板
※新宿ライフクリニックについて詳しくはこちら



 ―このページの内容に関連した記事―