『バイアグラにプラセボ効果が望ましくない理由2つを新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説』
- ・バイアグラにはプラセボ効果の存在が望ましくない2つの理由が有ります
- ・『プラセボ効果』 とは入っていないはずの薬効を自己暗示的に体感したりする効果の事です
- ・望ましくない理由の一つ目としては、ED薬を偽る非合法の製剤が存在している事、
- 二つ目としては、バイアグラなどのED薬は適正な使用がされていない傾向が高い事になります
- ・バイアグラは厚生労働省認可の正規製剤を正しい使用方法で使う事でその真の力が発揮されます
- ・これらの内容を新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医がわかりやすく解説しております
バイアグラなどのED薬にはプラセボ効果の存在が望ましく無い理由が2つほど有ります。 理由の一つ目は 『ED薬を偽る非合法の製剤が存在している事』、 理由の二つ目は 『バイアグラなどのED薬は適正な使用方法がされていない傾向が高い事』 になります。 こちらでは、これらの理由について新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医がくわしく解説をさせて頂いております。
皆様は 『プラセボ効果』 についてご存じでしょうか？ プラセボとは、『偽薬』 と言って、効果を司る有効成分は全く入っていないが、見た目は薬剤そのものと言った、いわば見た目だけを寄せた偽物の製剤の事になります。 このプラセボをプラセボとは知らせずに服薬させて、その服薬者が 「薬が効いた気がする！」 といった、 入っていないはずの薬効を自己暗示的に体感したりする、その効果自体の事を 『プラセボ効果』 と一般に言います。
なぜ、このようなプラセボ：偽薬が臨床において必要になるのかと言うと、例えば何らかのカテゴリーの新薬が開発された場合、 被験者の感じている効果が、果たして自己暗示などによるものなのか、もしくは実際に有効成分による薬効を体感しているからなのか、 こうした状況を判別する為に、その検証上、真のお薬とプラセボという存在、そのどちらもが必要になってくるのです。
無論、正規に流通している、厚労省認可のバイアグラなどは、二重盲検比較試験といったテストによって、 その薬効がプラセボ効果によって体感されている訳では無い事は、前提としてしっかりと確認されておりますが、 EDになったり、ならなかったりと言った、症状が微妙なラインの勃起不全患者さんにおいて、 ED薬の運用上あるいはトライアル上、こうした 『プラセボ効果』 の存在は実はとても望ましくないと言え、 そしてそこには主に2つの理由があります。
こちらのページではその2つの理由に関して、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。
＜当ページのもくじ＞
- 【ED薬を偽る非合法の製剤が存在している】
- 【バイアグラなどED薬は適正な使用がされていない傾向が高い】
1.【ED薬を偽る非合法の製剤が存在している】
正規流通のバイアグラにとってプラセボ効果の存在が望ましく無い2つの理由の内、 こちらでは 『ED薬を偽る非合法の製剤が存在している』 事に関して新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。
皆様もインターネット上で 『バイアグラ』 などと称する、正規のバイアグラでは全く無い 『ED薬らしきもの』 が、 医師のマネジメントを介さず購入出来ると言った広告やサイトをインターネットにてご覧になった事が有るかも知れませんね。 しかし、正しいED薬に関しては、お持ちの病状や身体の具合によって、あるいは服薬中の薬剤によっては、これを使用すると危険な事があり、 つまり、どうしてもその処方においては医師の判断が前提となってくるので、医師のマネジメントを一切介さず、つまりイリーガルに購入できる 『ED薬を自称するもの』 に関しては、 基本的には正規の製薬会社が製造・販売しているものではなく、製薬の専門家ではない人達が生産をしている非合法な製剤である事がほとんどです。
これらED薬を偽る非合法な製剤は、正規品のED薬の成分が部分的に混ぜてあるか、もしくは完全に入っていないかのどちらかで、 無論、正規のED薬レベルの勃起の改善効果は期待出来ません。
それでは何故にこのような商売が、ネット上とは言え、成立してしまうのでしょうか？ それは部分的に混ぜてある正規ED薬の成分がなんとか作用している、 あるいは、非合法ながら 『ED薬』 と銘打たれているクスリなのでユーザーが自己暗示的に、つまりプラセボ効果によって薬効があると勘違いをする結果、 効き目が体感されるという自己経験が成立し、それがリピーターを生むことで、このようなアンダーグラウンドビジネスを支えているのだと思われます。 つまりこうした闇のビジネスを支えているものの、その半分は 『プラセボ効果』 と言えます。
ただ、こうしたバイアグラなどとED薬を偽る非合法な製剤を購入しているメインのユーザーは、 冒頭で申し上げたような、EDになったり、ならなかったり、といった微妙なラインの勃起不全患者さんがその主体と思われます。 なぜならば、これら非合法の製剤はとても中等度以上のED患者さんに勃起改善効果を示せるようなクオリティでは無いからです。
また薬効が出ないだけなら、まだ 『金銭だけの損』 で済みますが、薬理の専門家が作っている訳では無いので、 何故か血糖降下剤を混ぜてしまったり、不衛生な環境下で作っているせいか、病原性大腸菌が薬剤表面から検出されたりと、 こうした非合法薬剤には 『健康面での損』 という追加のリスクも見うけられる事が多々有ります。 くれぐれもこうした非合法ED薬にはご注意下さいませ。
以上、バイアグラにプラセボ効果が望ましく無い2つの理由の一つとして、 ED薬を偽る非合法の製剤が存在し、そのマーケットの成立にプラセボ効果が関わっているという事に関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂きました。 安全の為にも、バイアグラなどのED薬は日本性機能学会専門医が管轄する正規のEDクリニックにて処方をしてもらいましょう。
2.【バイアグラなどED薬は適正な使用がされていない傾向が高い】
バイアグラなどED薬にとってプラセボ効果が望ましく無いという2つの理由から、 こちらでは 『バイアグラなどED薬は適正な使用がされていない傾向が高い』 事に関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。
バイアグラなどのED薬は、もちろん性行為の際に使用する薬剤なので、 デートベースでの運用も多く、その関係上、飲酒下での使用、あるいは食後での使用というケースも少なくはないと思われます。
しかし、バイアグラを始めとしたPDE5阻害薬とよばれる薬剤群は、 基本的に食事の影響やアルコールの影響を受けて、その薬効が弱ったり無くなったりする事が多いので、 前提としてこれらの製剤は 『素面』 かつ 『空腹』 での運用が推奨されています。 だのに、こうした適正な使用方法があまりされていない傾向は根強く、 そうした状況には、やはり 『プラセボ効果』 が影響している可能性が高いです。
その一例としては、食後もしくは飲酒下に、バイアグラなどを使用している場合、薬効は実の所、十分に出ていないにも関わらず、 自己暗示的に薬効があると錯覚してしまった為、その後も、そうした適正でない使用方法を継続するようになってしまう。 こうした状況に 『プラセボ効果』 が関わっていると言ったケースが有ります。
こうしたプラセボ効果の下、適正でない使用方法を継続されている方においても、 上記させて頂いた 『非合法ED薬をリピーター購入されている方』 と同様に、 EDになったり、ならなかったりといった、微妙なラインの勃起不全患者さんが多いと思われます。 なぜならば、やはり中等度以上のED患者さんにおいては、 バイアグラなどED薬は、適正な使用方法でないと、とても薬効を体感するには至らないからです。
またこうしたプラセボ効果の下に薬効を体感している 『適正な使用をされていない方』 が、 「あの製剤は食後でも大丈夫」 「この製剤は飲酒下でも大丈夫」 などと、 主観に基づいた薬剤の印象をインターネット上でレビューしてしまう事で、 こうしたED薬の適正でない使用方法がさらに世間に拡散してしまうという悪循環も見うけられます。
以上、バイアグラにプラセボ効果が望ましく無いという2つの理由の一つとして、 バイアグラなどのED薬は 『適正な使用がされていない傾向が高い』 という状況にプラセボ効果が関わっている事に関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂きました。 バイアグラなどED薬は日本性機能学会専門医の指導の下で、きちんと素面かつ空腹で運用するようにしましょう。
以上、バイアグラにプラセボ効果が望ましくないという2つの理由、 『ED薬を偽る非合法の製剤が存在している事』 『バイアグラなどED薬は適正な使用がされていない傾向が高い事』 に関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が、そのそれぞれについて解説をさせて頂きました。
バイアグラなどのED薬は、厚生労働省認可の正しい製剤を、正しい使用方法で使う事によって、初めてその真価が発揮されます。
是非一度その真価を体験してみて下さい。
(記載：新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医：須田隆興、最終確認日：2024-11-27)
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