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『バイアグラ系と錠剤の色。色の種類と機能差について新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説』

バイアグラ系と錠剤の色
  • 正規のバイアグラ系であったとしても様々な色の種類が有ります。
  • 同じ機能の公式ジェネリックでも、特許上バイアグラと全く同じ色・形の製剤にはできないからです。
  • ただ色や形が違ったとしても公式ジェネリックに関してはバイアグラと機能上の差は全く有りません。
  • こちらのページでは、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が、
  •  バイアグラ系の色の種類について、そしてこれらの機能差について解説をさせて頂いております。

  

厚生労働省認可のバイアグラ系薬剤には、実は様々な 『色』 の錠剤があります。 これらの内、バイアグラとは色の種類が違うものに対して 「機能上の差は無いのか?」 といった質問を、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来にて頂く事が折々に有ります。


バイアグラ系に関しては、厚労省認可の正式なジェネリックが出るに及び、 先発医薬品のファイザー社バイアグラとは、違う色や形の錠剤が段々とリリースされるようになって来ました。


公式ジェネリックにおいて、色や形などのデザインがバイアグラから変わる事については、実は理由があり、 こうした医薬品は錠剤の外観に関しても特許が存在しているので、食品などの商標登録品と同様に、 全く同じデザインの商品を作る事は出来ないのです。


こうしたバイアグラの厚生労働省認可ジェネリックの正式名称に関しては 『シルデナフィル』 とバイアグラの主成分名がまずカタカナ表記で始まり、 そして公式ジェネリックの製造を担当した会社名の略称が、末尾かっこ内に表記されるという名称スタイルが、正式な表記ルールとなっております。 この表記に従っていないものは、例え 『バイアグラ ジェネリック』 と販売者が表現していたとしても、 厚労省認可の正式なものでは無いので、何卒お気をつけ下さい。


このような色もしくは形がバイアグラと違う、公式のジェネリックシリーズに関しては、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来でも、 「先発医薬品のバイアグラと比較して機能上の差が有るのか?」 と患者さんからの質問を受ける事が折々にございます。 そこで、こちらのページでは、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が、 バイアグラ系の錠剤の色の種類について、 そしてこれらの機能差について、 そのそれぞれを詳しく解説をさせて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【色の種類】
  2. 【色の違いで機能差が出るのか?】

1.【色の種類】

バイアグラの色の種類

バイアグラ系の公式のジェネリックに関しては、実は様々な色の種類が有ります。 こちらではその一部を新宿ライフクリニックの 『現採用品』 『過去の採用品』 『非採用品』 の3つに分けて、 日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。


まずは、新宿ライフクリニックの 『現採用品』 ですが、


  • ファイザー社バイアグラ:青色
  • 大興薬品のシルデナフィル『DK』:薄ピンク色
  • 東和薬品のシルデナフィル『トーワ』 :白色
  • 富士化学のシルデナフィル『FCI』 :青色

と、それぞれこのような錠剤の色となっております。
続いて、新宿ライフクリニックの 『過去の採用品』 については、


  • 陽心堂のシルデナフィル『YD』:青色
  • 武田テバ薬品のシルデナフィル『テバ』 :薄ピンク色

と、それぞれこのような錠剤の色となっており、
最後に、新宿ライフクリニックの 『非採用品』 ですが、


  • シオノケミカルのシルデナフィル『SN』:薄ピンク色

と、このような錠剤の色となっております。


こうして見ると 『薄ピンク色』 と 『青色』 のものが多数を占めているようです。 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医として思われますに、 バイアグラ系の公式ジェネリックの錠剤の色の種類に関しては、
バイアグラのデザインに寄せているもの⇒青色、
バイアグラのデザインからあえて離しているもの⇒薄ピンク色、 に二大別される傾向が有るようです。


2.【色の違いで機能差が出るのか?】

バイアグラの色の違いで機能差が出るのか?

バイアグラ系の公式ジェネリックには上記のように様々な錠剤の色の種類がある事を解説させて頂きました。


新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来にて、時に御高齢のユーザーの方に、 「これは色がバイアグラと違うけど、作用は同じなのですか?」 といったご質問を頂く事がよく有ります。 果たして、これらは色など 『錠剤のデザイン上の違い』 で、その機能の差は出るものなのでしょうか?


結論から申し上げると、冒頭で申し上げた、厚労省の名称ルールに従った表記の、 上記 【色の種類】 で提示されたような、バイアグラの公式のジェネリックシリーズに関しては、 バイアグラとの生物学的な同等性 (人の体に入ってからの薬剤の作用の同等性をみる試験です) が厚労省によって具体的に確認されておりますので、 例え色や形など 『錠剤の表面上のデザイン』 が変わっていたとしても、 その作用は全く同じであり、 ゆえに使用方法・効果・副作用などの解説も全く同じものになります。


つまり色や形が違っても、公式のバイアグラジェネリックの 『シルデナフィルシリーズ』 であれば、 機能差に関しては 『全く無い』 という事になります。 元々、バイアグラの主成分である 『シルデナフィル』 自体は白色の物質ですので。 つまる所、先発品であるバイアグラですら、青色に着色されていたものなのです。


新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来でも、バイアグラ系の公式ジェネリックであれば、 錠剤の色や形が違っても、機能差に関しては全く無いと、患者さんに解説をさせて頂いております。


「じゃあ、なぜ機能が一緒なのに公式ジェネリックは処方価格が安くなっているのか?」 という質問を上記の色・形の質問に連動して受ける事が有りますが、 これは、公式のジェネリック:後発医薬品は薬剤の製造で最もコストのかかる 『開発費用』 が卸値に内包されていないので、 その分、先発医薬品に比べて処方価格を安く設定出来るからです。 また、公式ジェネリック間でも微妙な値段差が有りますが、これに関しては、製造している企業が違うので、 むしろ卸値がぴったりと一致する事はなく、若干の額差があるが故にこうした状況にとなっております。



以上、バイアグラ系の錠剤の色を主題に、これらの色の種類の一部のご紹介と、またこれらに機能上の差が存在するのかについて、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂きました。 インターネット通販または一部のクリニックにおいても、 海外製の無認可医薬品を 『バイアグラの国内公式ジェネリック』 と偽装し提供しているのが見受けられます。 処方価格を比較して、妙に安いような場合、その製剤が冒頭に記載させて頂いた、 バイアグラの公式ジェネリックの表記ルールに従っている商品名であるかどうか、まずはご確認の程よろしくお願い申し上げます。

(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2024-07-30)

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