バイアグラは性行為のお相手によって、その効きが違ってきます。 こちらでは、その理由を2つに大別し、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医がそのそれぞれについて解説をさせて頂いております。
新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来にて、 患者さんから 「性行為の相手によってバイアグラの効きが変わる事がある」 と、 お伺いする事が時折ございます。
解熱のために服用した消炎鎮痛剤が、周囲にいる人間に応じて、その効果が変わってしまう事などは、まず無いかと存じますが、 しかし、ことバイアグラなど勃起改善薬に関しては、 性行為のお相手によって、その効きが違ってしまう事はしばしばございます。
同じように肉体への特定の作用を期待して服薬をしている薬剤なのに、 なぜにそのような違いが出るのでしょうか?
それは、バイアグラが 『自然に発生する性欲をトリガーとして』 作用するという、 前提条件のある 『陰茎局所の血管拡張薬』 だからです。
ちなみに、バイアグラ自体は脳で発生する情動である、性欲には一切作用しません。 バイアグラの機能の発現には、前提として自然な性欲の発生が必要になります。
こちらのページでは、バイアグラがお相手によって効きが違うという、その理由を2つに大別し、
新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医がそれらについてわかりやすく解説をさせて頂いております。
よろしければ御一読くださいませ。
<当ページのもくじ>
バイアグラが性行為のお相手によって効きが違うという、その2つの理由の内、 まず最初にご紹介させて頂きますのは 『性的興奮』 について、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医から解説をさせて頂きます。
性的興奮、つまり性欲が引き起こされるお相手というのは、 人によってまさに千差万別で、そこには実に多種多様な嗜好のバリエーションが存在します。
これはルッキズムなど個人が選んだ方針などと言うより、はるか以前の、より感覚的な、いわば趣味嗜好に近いものがその源泉であり、 人によって全く性的興奮を覚えないお相手が、 また人によっては強い性的興奮を引き起こす事もございます。
冒頭で述べさせて頂いたように、バイアグラは性的興奮、つまり性欲を引き起こす薬剤では無いのですが、 その薬理作用である所の陰茎局所の血管拡張効果を引き起こすには、 自然な性的興奮、つまり自然な性欲の発生が前提として必要になります。
そうなりますと、性的興奮があまり引き起こされないお相手と、 性的興奮が強く引き起こされるお相手との間では、 当然、バイアグラの効きが変わってしまう事は、否めない事実なのです。 つまり人によって性的興奮の高まりが変わってしまうという事は、 バイアグラがお相手によって効きが良くなるという、その理由になり得るのです。
「バイアグラがお相手によって効きが違う」 と新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来にてご相談を頂く事が有りますが、そうした際には、 もし性行為のお相手との間で、ご自身の性的な嗜好に関して、お話をしやすい環境にあるようであれば、 お相手にご自身の性的嗜好をご理解いただいた上で、少しこちら側に寄せて頂く事は、 バイアグラの薬効を上げるのにも有効な事であるとクリニックでも解説をさせて頂いております。
ただ、お相手の方がそうした性的嗜好を嫌がる可能性も十分にあり得ますので、 こうした交渉はごく慎重に進められた方が望ましい事は言うまでも有りません。
バイアグラが性行為のお相手によって効きが違うという、その2つの理由の内、こちらでは 『精神的緊張』 について、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医から解説をさせて頂いております。
性的興奮を引き起こしてくれるお相手と違い、精神的緊張が引き起こされてしまうお相手というのは、 バイアグラの 『効き』 においては、まさに悪影響となってしまう可能性が有ります。
対人関係において強い精神的緊張がある状態は、脳において性的興奮、つまり性欲が抑制されてしまう傾向が有るので、 その結果、バイアグラの作用トリガーが十分に働かず、本剤の作用が十全に出ないような事も想定されます。 つまり精神的緊張感は、バイアグラがお相手によって効きが悪くなってしまうという、その理由にもなり得るのです。
精神的緊張といっても、これもまた非常にバリアブルで、 例えば、性交経験が浅い状況においては、ほとんどの性行為のお相手に緊張感を覚えてしまうものかと思われますし、 一方、奥様からの子作りのプレッシャーを強くかけられている状況においては、ご自身の奥様だけに性交時の緊張感を覚えてしまう事もあるかと存じます。
ただ上記の 『性的興奮』 に比べると 『精神的緊張』 は、まだしも改善のためのアプローチがしやすいものかと思われます。
新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来でも、精神的緊張を覚えるお相手だと、バイアグラの効きが違うというお悩みに対しては、 例えば、性交経験が浅い状況においては、性交経験を重ねる事でお相手に緊張をしない心を扶育できる事を解説させて頂き、 また子作りのプレッシャーが強くかかっている状況などにおいては、奥様とよく話合う事、 日頃から十分なコミュニケーションをとる事、性行為の際も始める前にゆったりとした時間をあえて設定したりする事、 こうした少しずつの工夫で、その緊張感を和らげる事が可能になる事などを、それぞれ解説をさせて頂いております。
以上、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が、バイアグラがお相手によって効きが違ってくるという、その2つの理由、
『性的興奮』 『精神的緊張』 そのそれぞれについて、解説をさせて頂きました。
新宿ライフクリニックでは、こうした皆様の様々なお悩みに対しても、専門的視点からアドバイスをさせて頂いております。
どうぞご気軽にご相談にいらして下さい。
(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2025-05-19)
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