バイアグラをお酒と飲むとどうなるのか? バイアグラとアルコールを併用すると、 主に 『薬効が低下する』 『立ちくらみが出現する』 『動機感や頭痛などの副作用が増加する』 と、代表的にこれら3つの実害の出現が想定され、 これらは新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来でも解説をさせて頂いている内容になります。
お酒は性行為などの生活シーン上において、ある意味、使用されやすいアイテムの代表格と言えます。 気持ちをリラックスさせ、パートナーとの距離感を縮めてくれるアルコールは、時に大いに役立つ事も有るかと存じます。
しかし、お酒はED自体を悪化させ、その上、バイアグラなどのED薬の併用上の実害もあり、 勃起不全症の方においては、アルコールの使用を前提としたセックスは、 多角的な意味合いにおいて、全くお勧め致しません。
その一方でバイアグラの服用上の注意において 「アルコールとは併用をしないように」 と言われていたとしても、 実際バイアグラをお酒と飲むとどうなるのか、その詳細を解説される事は、 日本性機能学会専門医以外の外来ではそう多くはないかと存じます。
そこで、こちらのページでは、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が、
バイアグラとアルコールの併用で想定される代表的な3つの実害に関して、
その詳細を解説させて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。
<当ページのもくじ>
バイアグラをお酒と飲むと実際どうなるのか? こちらでは、バイアグラとアルコールの併用で想定される3つの実害から 『薬効が低下する』 事に関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医から解説をさせて頂いております。
バイアグラなどのED薬をお酒と飲むと、まずEDに対する効果、つまりメインの薬効が低下したり、失われたりする事が危惧されます。 これはバイアグラだけでなく、ED薬にカテゴリーされる全ての処方箋医薬品に共通して言える事です。
よく、インターネットにて個人の方の発信で 「アレは大丈夫だったけど、コレはダメだった」 など、 ED薬の種類に応じて、アルコールとの併用に向いている、向いていないなどといった個人の意見が提示されている場合が有りますが、 これら勃起不全症に具体的な効果のある薬剤は、 全て 『PDE5阻害』 という同じシステムで作動していますので、 いずれのED薬もアルコールの影響を受けて薬効が低下してしまうのは同様になってまいります。
おそらく 「アレは大丈夫だったけど、コレはダメだった」 と言った意見は、薬剤の効果自体は大きくは変わっておらず、 変わっているのは、アルコールの種類・量・タイミング、そしてアルコールを代謝する個人の体調だと思われ、 たまたま上手くいったという自己経験と薬剤の性能評価を結びつけて考えてしまったものを報告されているのだと思われます。 しかし日本性機能学会専門医から見れば、実の所、同じシステムの薬剤を定量的とは全く言えない形で比較しているだけに思われます。
バイアグラをお酒と飲むとどうなるのか?については、まず最初に言える事はバイアグラの薬効が低下する事だと思われます。 このようにEDに対する効果が失われてしまうのは、バイアグラとアルコールの併用で想定される3つの実害の代表として、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来でも解説をさせて頂いているものになります。
バイアグラをお酒と飲むとどうなってしまうのか? 上記では、バイアグラとアルコールの併用で想定される3つの実害の代表として 『薬効が落ちる』 事に関して解説をさせて頂きましたが、 こちらでは新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医がもう一つの実害 『立ちくらみが出現する』 事に関して解説をさせて頂いております。
バイアグラは血管拡張薬であり、アルコールもまた血管を拡張させる効果が有る物質です。例えばお酒で顔が赤くなるのは顔面皮膚の血管が拡張している事によるものです。 そして、セックスにおける性的興奮もまた、交感神経活動の亢進から血管を拡張させる事で勃起を引き起こしています。
バイアグラとアルコールの併用による言わば血管拡張効果の相乗状態は、血管迷走神経反射のように、立位を取った時のめまい感など 『立ちくらみ』 を出現させてしまう事が有ります。 ただの立ちくらみならば、すぐに座位や臥位を取って頂ければ良いのですが、足下の悪い場所などにおいては、こうした 『立ちくらみ』 によるふらつきによって、 転倒などが発生し、時に外傷に至ってしまうような事も危惧されます。
実際に自分が救急救命センターのERに所属していた時、罹病背景の希薄な65歳男性が、バイアグラとアルコールを併用した結果、立ちくらみを起こしソープランドの床で転んで、 頭部外傷を引き起こしてしまい、救急搬送されたという症例を診察させて頂いた経験も有ります。
そのほかの自験例としても、基本的には高齢者において、バイアグラをお酒と飲んだ状況での立ちくらみ発生に遭遇しているので、 バイアグラとアルコールの併用によって、立ちくらみが出現しやすいのは、 お若い方よりも高齢者の方が主体の様にも感じられます。
ゆえに新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来においては、御高齢の方に 「バイアグラをお酒と飲むとどうなる?」 といった質問を頂いた際に、バイアグラとアルコールの併用によって想定される実害の一つとして 『立ちくらみの出現』 そして、 それによる転倒注意を警告させて頂く事が有ります。
バイアグラをお酒と飲むと、どのようになってしまうのか?
こちらではバイアグラとアルコールの併用で想定される3つの実害における最後のご紹介として、
『動機感や頭痛などの副作用が増加する』 事に関して新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医から解説をさせて頂いております。
上記にバイアグラなどED薬は血管拡張の薬剤であると解説させて頂きましたが、 これらED薬に想定される標準的な副作用に関しては、この血管拡張の効果がペニス外に出現したものが主体と言えます。
こうした副作用はバイアグラなどの種類を問わずED薬全体において、それぞれ10%ぐらいの頻度で出現するとされており、 これらの代表的な症状には、動機感、頭痛、火照りなどが有ります。
そこで気がつかれるかも知れませんが、皆様も、お酒を飲んだ時に、動機感、頭痛、火照りなどを感じられた事が有るのではないかと存じます。 何故にバイアグラの副作用と同じようものが出るのかというと、上述させて頂いておりますが、アルコールもまた血管を拡張させる物質だからなのです。
上記に立ちくらみが、アルコールとバイアグラの二者の血管拡張作用の相乗状態によって引き起こされているという可能性に関して解説をさせて頂きましたが、 これらED薬で想定される標準的副作用に関しても、アルコールによる血管拡張との相乗効果を受けてしまう可能性があり、 バイアグラなどで出現するこれらの副作用はアルコールによって、より増強してしまったり、出現頻度が増加してしまうような事が危惧されます。
新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来における面談時に 『アルコールとバイアグラとの併用が想定されそうな飲酒歴の豊富な患者さん』 とお話をさせて頂く時は、 「バイアグラをお酒と飲むとどうなるか?」 についてトータルで解説をさせて頂いた上で、 特に副作用が増強されるという実害発生の可能性について強調して説明をさせて頂く事が有ります。
以上、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が 『バイアグラをお酒と飲むとどうなるか?』 をメインテーマに、 バイアグラとアルコールの併用で想定される3つの実害に関して、その詳細を解説させて頂きました。
アルコールは男性の勃起機構においては、まさに 『百害あって一理なし』 と言えますので、 皆様にはアルコールに依存しない性行為導入の習慣を早々に確立される事をお勧めさせて頂いております。 宜しければご参考にされてください。
(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2024-06-11)
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