1. ライフクリニック
  2. 用語集
  3. 「は」
  4. 若いのにバイアグラが効かない。バイアグラが年若い人に効かない時の3つの盲点を新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説

『若いのにバイアグラが効かない。バイアグラが年若い人に効かない時の3つの盲点を新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説』

若いのにバイアグラが効かない
  • 若いのにバイアグラが効かない
  • こうした 『年若い人にバイアグラが効かない時』 見落としがちな3つの盲点がある
  • その盲点の一つ目は 『デートベースでの運用が主体である事』
  • 二つ目は 『自慰行為が高頻度にされているケース』
  • 三つ目は 『緊張を上手く隠せる事』 になります
  • 用量・用法が適正なのにバイアグラがキチンと作用しない時は専門医によく相談をしましょう

  

若いのにバイアグラが効かない。 そんな 『年若い人にバイアグラが効かない』 という時には、見落としがちな3つの盲点がある事に、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医として近年、気がつくようになりました。


年若い人は加齢を重ねた人に比べて、基礎疾患は少ないですし、血管内皮機能も健全な場合が殆どなので、 バイアグラのような局所血管拡張薬はご高齢の方に比べて効きやすい事の方が多いです。


しかし、服薬指導もして、十分な用量のバイアグラを処方しても、効かなかったと帰ってくるお若い方が、 低頻度ながらいらっしゃって、日本性機能学会専門医として、これを常々疑問に感じておりました。


そこでこうした方々一人一人に対して、 通常よりもしっかりとした面談を施行してみた所、 主に3つの盲点があった事に気がつかされました。 こちらのページではそれらをご紹介すべく、 『若いのにバイアグラが効かない』 を主題に、 バイアグラが年若い人に効かない時の3つの盲点について、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医がそのそれぞれを解説させて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【デートベースでの利用という盲点】
  2. 【自慰行為の頻度という盲点】
  3. 【精神的緊張を上手に隠せるという盲点】

1.【デートベースでの利用という盲点】

デートベースでの利用という盲点

若いのにバイアグラが効かない。 こうした、年若い人にバイアグラが効かないという時の3つの盲点の内、 こちらでは 『デートベースでの利用』 について、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。


まず前提としてバイアグラなどのPDE5阻害薬と呼ばれる勃起改善薬は、 空腹時ならびに、アルコールが入っていないタイミングで服薬しないと薬効を示さない事がほとんどになります。 実に、薬効があまり示されなかったとおっしゃる方の9割以上が、こうした 『使用方法の問題』 とされており、 そうした背景を受けて、当新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来でも、こうしたバイアグラの使用方法は、 初診時を中心に入念に解説をさせて頂いております。


なかなか御高齢の方などは、こうした使用方法をうまく覚えて頂けないケースも散見され、 説明に難渋する事も有りますが、 20歳代ともなれば、理解力も高く、説明とそれに対する受容は、ほとんどのケースにおいて容易と言えます。


しかし20歳代の方と御高齢の方における、バイアグラの運用の場は元々、大きく違っており、 20歳代などお若い方の場合は家庭内というより、家の外、デートベースでの運用が主体となっております。


皆さんは食事や飲酒のないデートをご想像できますでしょうか?
そうなのです。ほとんどのデートにおいては、バイアグラの運用上さわりのある、 食事・飲酒が前提となっているのです。


年若い方でバイアグラが効かない方に 「バイアグラの用法は守ってますか?」 とお伺いすると 「守っているけど効かないんです」 とお答えになる場合がほとんどで、不思議に思いつつも他の勃起改善薬に切り替えてみるも、やはり効果があまりない。 そこで 「何時に食事をして、何時に服薬し、何時に性行為に入っていますか?」 とスケジュールの形で改めてお伺いしてみると、 結果としては、バイアグラはバッチリ食後に服薬されていて、さらには食卓にはお酒まであるという、 むしろバイアグラが効きにくいであろうという、まさにその状況下で本剤が運用されており、 こうした結果が回収された後には、若干気まずい空気が流れてしまう事も有ります。


このように、年若い人でバイアグラが効かないというケースにおいて、 バイアグラの運用の場が、デートベースが主体となる事は、 若いのにバイアグラが効かない時の3つの盲点の筆頭として上げるべきものと思われました。 また、年若い人にバイアグラ運用の遵守状況を確認する時には、 最初からスケジュール的に確認した方が、 のちのち気まずい思いをせずに済むようにも思われました。


現在では、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医として、こうした年若い方へのバイアグラの使用方法解説においては、 通常の運用方法の他に、最初からデートベースでの運用方法を合わせて解説をさせて頂く事も多いです。


2.【自慰行為の頻度という盲点】

自慰行為の頻度という盲点

若いのにバイアグラが効かない。このような、バイアグラが年若い人に効かない時の3つの盲点から、 こちらでは 『自慰行為の頻度』 という盲点に関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。


バイアグラなどの勃起改善薬の処方において、その主体となる年代層は40から50歳台で、 20歳代などの年若い方というのは、実際の所、多数派では有りません。


ある年若い方にバイアグラを処方させて頂き、その方が効きが悪いと戻ってくる。 上記の 『デートベースでの利用という盲点』 に記載したように、用法の遵守を訪ねた上で、 実際に使用されたタイムスケジュールも合わせてお伺いするも、その運用には問題が無い。


なぜに効かないのか不思議に思い、色々と詳細に尋ねてみると、 通常の外来ではあまりお伺いする事の無い、自慰行為についてテーマがシフトしていき、 その頻度を尋ねて見ると、なんとその方は1日に5回以上の自慰行為を毎日かかさずにしているとの事でした。


主体層である40-50歳代のED患者さんでは、まずあり得ない生活歴なので、明らかな盲点でした。 実はバイアグラは性欲をコントロールする薬剤ではないので、 その作動には、ナチュラルな性欲の高まりが必要になります。 その年若い方のケースでは、自慰行為によって性欲を使い果たした上で、 バイアグラを運用していた為に、うまく作用しなかったようなのです。


そこで、その方には数日の禁欲期間をおいてからのバイアグラ運用をお勧めした所、 後日、上手くいったという報告を頂く事が出来ました。


このように、若いのにバイアグラが効かないというケースにおいて、 高頻度すぎる毎日の自慰行為は、 年若い人にバイアグラがうまく効かない時の盲点の一つとなってしまう事が有るようです。 こうしたケースにおいては、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来では、 自慰行為の頻度の調整をお勧めさせて頂く事もございます。


3.【精神的緊張を上手に隠せるという盲点】

精神的緊張を上手に隠せるという盲点

若いのにバイアグラが効かない。そうしたバイアグラが年若い人に効かない時における3つの盲点、 最後に新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説させて頂くのは、 『精神的緊張を上手に隠せる』 という盲点についてです。


  自分の若い頃に比べると 「空気を読む」 という言葉に表現されるように、現在の年若い方の、 集団における同調圧の高さは、自分の頃とは比較にならないレベルと思われ、多種のコミュニケーションツールを母体に、 長年こうした集団での素行に洗練された現在の20歳代などは、それ以前の世代に比べて、 精神的緊張など 『心の動き』 を上の世代よりも上手に隠せるようになってきたと感じられる所です。


しかしそこが、バイアグラの運用指導上で、意外な盲点となってしまう事がありました。 あるとても落ち着いて見える年若い方に、バイアグラを処方するも、効きが悪いと戻ってくる。 『デートベースでの利用という盲点』 に記載したように、用法の遵守を訪ねた上で、 実際に使用されたタイムスケジュールをお伺いするも、その運用には問題が無い。 『自慰行為の頻度という盲点』 に記載したように、自慰行為の頻度を尋ねるも、 年齢なりの頻度であって、決して過剰とも言えない。


しかし生活歴を詳細に尋ねて行くと、そのとても落ち着いて見える年若い方は、 実際はかなり緊張が強いタイプで、 緊張を高めてしまう一般的な場である 『試験会場』 『面談』 『新入学』 また 『スポーツの試合』 などでの状況をお伺いすると、 過呼吸の発作など、強い精神的緊張を思わせる既往歴が多々あり、 ご本人曰く、表向きは緊張をうまく隠す事ができるが、 心の中ではいつも 『嵐のような状態』 になってしまうとの事でした。


この方の場合は、覆い隠している強い精神的緊張がバイアグラの作用を妨げていたようなので、 セックスパートナーとのコミュニケーション頻度の向上や相手のパーソナルへの深い理解など、 『お相手とよく向き合う事』 をお勧めした結果、 後日、上手くいくようになったと外来で報告を頂く事ができました。


このように若いのにバイアグラが効かないというケースにおいて、 最近の年若い人が 『精神的緊張を上手に隠せてしまう』 という傾向は、 バイアグラが年若い人に効かない時の盲点の一つになるかと思われました。


こうした年若い人で緊張が強いケースにおいては、 まずは通常の人間関係同様に 『相手を深く理解する』 事を新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来では、 最初にお勧めさせて頂く事が多いです。



以上 『若いのにバイアグラが効かない』 というテーマを主軸に、バイアグラが年若い人に効かない時の3つの盲点について、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂きました。


若い人なら効くだろうという先入観自体が盲点であったとも思われる所では有りますが、 やはり外来にて患者さんの話を深く探るのは、 全ての診療の大事な基本と回帰する所でもあり、 日本性機能学会専門医としてもとても良い経験をさせて頂きました。

(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2024-10-02)

日本性機能学会専門医証
※日本性機能学会について詳しくはこちら
新宿ライフクリニック院内看板
※新宿ライフクリニックについて詳しくはこちら



 ―このページの内容に関連した記事―