不倫でのセックスは性行為中死亡の危険性が高い
婚外性行は男性の腹上死の可能性が高いと報告されています
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不倫でのセックスは腹上死のリスクです。
【要約】 不倫でのセックスは腹上死のリスクです。
不倫でのセックスは性行為中の死亡つまり腹上死の7割以上を占めると報告されており、 これは長年連れ添ったパートナーの場合と違い、 不倫でのセックスでは興奮や不安、 また後ろめたさ等が影響して心拍数などが通常の性行為よりも過剰に上昇するため、 心筋梗塞や脳動脈瘤破裂などの素因のある方においては、これら疾患の発症・増悪を招き、 結果として腹上死に至りやすい事が原因と推測されています。 とくに男性においては、不倫でのセックスは高い腹上死リスクと言え、 不倫でのセックスにおける腹上死の男性割合はなんと全体の8割以上とも報告されています。 こうした報告を勘案すると、 心臓や脳の血管に問題のある男性は不倫でのセックスは避けるべきと言えます。
「不倫でのセックスは文化」と表現される方もいます。 実際に小説・ドラマ・映画の題材として、不倫でのセックスは、 採用されやすいテーマのようで、確かに不倫でのセックスと文化との距離感は近いのかも知れません。 日本でもっとも古い長編小説の一つ「源氏物語」でも不倫でのセックスは重要なテーマの一つですし、 近代の小説でも壇一雄「家宅の人」など不倫でのセックスを一つのテーマにした名作は多いです。 しかしこのように文化的と、もてはやされる不倫でのセックスが、 実は高い腹上死リスクを持つとしたらどうでしょうか?
わたくしの知る限り、小説・ドラマ・映画で「不倫でのセックス」をテーマの一つにしたもので、 主人公が腹上死するというのは見た事がありません。 (ひょっとしたら、あるのかも知れませんが…)
しかし、実際に不倫でのセックス、つまり婚外性行は腹上死、 つまり性行為中の突然死の過半数を占めると報告されており、 不倫でのセックスは火遊びどころか、 生命にかかわる大きなリスクが潜在している可能性があるのです。 しかも男性にとっては恐ろしい事に、 不倫でのセックスにおける腹上死は、そのほとんどが男性と報告されているのです。
不倫でのセックスは、結婚という契約への離反行為、つまり反社会的な行為なので、 前提として、脳や心臓の疾患による死因に影響するものとして強く認識されてはいないようです。 しかし、詳しくは後述しますが、腹上死における不倫でのセックスの割合の高さ、 そして、その内訳における男性の割合の多さは、 不倫でのセックスによる腹上死の危険性を社会啓蒙した方が良いのではないかとすら思わせるレベルです。
そこで、日本性機能学会専門医の主宰する新宿ライフクリニックでは、 腹上死について、そして不倫でのセックスにおいての腹上死の危険性について、これらの詳細をインフォメーションさせて頂き、 皆様に注意を呼び掛けさせて頂いております。 是非とも、本稿をご参考にされてくださいませ。
冒頭より不倫でのセックスは腹上死のリスクが高い事を述べていますが、 この「腹上死」とはいったい何なのでしょうか? わかっているようで、正確にはわからない、そんな方が多いのではないでしょうか?
「腹上死」は定義的には性交中に突然死亡する事を示しています。
それでは、何が原因でこうした事態が引き起こされるのでしょうか?
原因としては脈拍や血圧の上昇に伴う、不整脈、心筋梗塞、脳動脈瘤破裂が関与している可能性が高いとされています。 つまり性行為に伴う脈拍や血圧の上昇が、こういったバイタルの変化で発症する不整脈がある人、 また脳や心臓の血管に問題が潜在している人に、これらの重大な疾患を引き起こしているという事です。
実は性行為は、医学的には精神的興奮を伴う運動行為と認識されているものでもあります。 長年連れ添ったカップルでも性行為は早歩きのウォーキングレベルの運動強度に相当すると報告されています。 性行為にはこうした推定される運動強度に応じた血圧や脈拍の上昇が見られるという事です。
しかし、これが長年連れ添ったカップルでなく、過剰な興奮や緊張、不安などを伴う関係性の方との性行為の場合は、 より髙いレベルの運動強度になってしまう可能性があり、 まさにここが不倫でのセックスが危険であるという最大のポイントです。
(性行為と心筋梗塞の関係に関しては別項にも詳述してありますので、 宜しければご参考にどうぞ
⇒ニトロ併用の危険)
前項にて「腹上死」とはどういったものか解説させて頂きました。 それでは、不倫でのセックスはどの程度の腹上死リスクとして認識されているのでしょうか?
腹上死、医学的にこれは性交死とも言いますが、 この腹上死が行政解剖の対象となる突然死の中に閉める割合は、 少し古いデータですが、0.6%程度と報告されています。 つまり突然死の中に占める腹上死の割合は実はさほど高くないのです。
しかし!この腹上死中における婚外性行、つまり不倫でのセックスの割合はなんと75%をも占めており、 実は日本人における腹上死のほとんどは不倫でのセックスによって発生していると言えます。
これは日本人だけでなく、 ヨーロッパのドイツにおける27年間のデータでも腹上死における不倫でのセックスの割合は75%と報告されているので、 国や民族を問わず普遍的な傾向のものなのかも知れません。
それでは、不倫でのセックスはどのような機序で腹上死を引き起こしているのでしょうか?
これは前項【腹上死とは】の巻末に少し記載しましたが、 長年連れ添ったパートナーではなく、 浮気関係にある相手の場合、興奮度や不安感、また後ろめたさ等が影響して、 性行為で上昇するバイタル、特に脈拍の著しい上昇を引き起こしている可能性があり、 その過剰に上昇した脈拍などが、突然死を起こし得る疾患素因のある方において、 その発症や増悪を引き起こしている事が強く影響していると推察されています。
前項において腹上死のリスクとして「不倫でのセックス」が特に危ない理由を記載しましたが、 実はこの不倫でのセックスにおける腹上死の被害者には大きな男女差が有ります。 なんと不倫でのセックスによる腹上死は、恐ろしい事にそのほとんどが男性に発生しています!
上記【不倫でのセックスはなぜ危険なの?】に記載しましたが、腹上死の75%が不倫でのセックスで発生していると報告されています。 それでは、この75%の発生例の内、男性はどのくらいの頻度なのでしょうか?
なんと男性はこの内の82%を占めるとされています! つまり不倫でのセックスで腹上死を起こしている方の82%が男性なのです。
これは日本人だけでなくドイツにおける報告でも同様で、 ドイツにおいては不倫でのセックスで腹上死を起こしている人の94%が男性だったと報告されております。
つまり不倫でのセックスにおける腹上死のリスクはほとんどが男性についてのものという事なんですね。
以上、不倫でのセックスにおける腹上死の危険性に関して記載させて頂きました。 男性において、時に不倫でのセックスがとても危険である事がお伝えできたのではないかと存じます。
しかし、これは「すべての男性が」という訳ではなく、 脳や心臓の血管に顕在的にしろ潜在的にしろ、何等かの異常がある男性、 もしくはバイタルの変化に応じて出現する致死性不整脈などのリスクをもっている男性が主体のお話です。 とくに心筋梗塞などの心血管疾患の素因が有る方は要注意です。 これは腹上死の原因疾患の中で心血管疾患が大きな割合を占めているからです。
例えば慢性疾患としてコントロールの悪い糖尿病・高血圧・脂質異常症があったり、 長期に渡るヘビースモーカーだったりした場合、 こうした心血管疾患のリスクが高い可能性が有ります。 こうした状態で、かつなんらかの自覚症状がある場合は、 心血管新患の発生を推定する為にも運動負荷試験を受ける事が推奨されます。
またこうした状態の方はED/勃起不全を発症する事が多いですが、 勃起改善薬(PDE5阻害薬)を使用した場合、 心血管疾患の特効薬であるニトロ系の製剤を使用できませんので(併用禁忌どうしの薬剤にて)、 勃起改善薬の内服を始める前には、生活習慣病などで受診している外来主治医への相談が必須です。
そして最後に、こうした状態の方は不倫でのセックスは避けられたほうが賢明でしょう。 不倫でのセックスによる腹上死は本人にとって大きな不幸ですが、 ご主人そしてお父さんの不倫でのセックスによる腹上死は、残された奥さんやお子さん達にとっても、 大きくそして割り切れない不幸だからです。
新宿ライフクリニックは日本性機能学会専門医が主宰するクリニックとして、 こうした性に関連するインフォメーション積極的に行っています。 EDや早漏症などに関して御相談のある方、ぜひとも東京はJR新宿から徒歩1分、 新宿ライフクリニックへご相談をどうぞ!
(記載:日本性機能学会専門医-須田隆興)