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『EDは不治の病?勃起不全症が治りきる事が無いという3つの理由を日本性機能学会専門医が解説』

EDが治りきる事が無い理由を日本性機能学会専門医が解説

  • EDには不治の病であるという側面が有ります。
  • 一過性の改善は有りますが、男性の人生から勃起不全症が完全に消え去る事は有りません。
  • 勃起不全症が治りきる事が無いというその理由には主に3つ有ります
  • 一つはEDが多因子疾患である事
  • 二つ目はEDには改善できない原因がある事
  • 三つ目はEDが加齢現象でもある事になります。

EDは不治の病と言えます。
一過性の改善はもちろん有りますが、一過性に改善したとしても、いずれはまた出現するので、 男性の人生から勃起不全症が治りきり、完全に消え去る事は有りません。


つまりEDは男性だれもが加齢に応じて迎えうる疾患でありながら、 治りきる事がない、ある意味での不治の病と言えるのです。


仮に20歳代でストレスやプレッシャーを原因としたEDを発症したとして、 これらの心理的要因がなくなる事で、EDが一過性に払拭されたとしても、 40歳代になる頃には、生活習慣病などによって、50歳代になる頃には、加齢などの影響で、 それぞれのタイミングで勃起不全症が再発してきます。 このように、男性にとっては、勃起不全症という疾患は 『宿命的な病』 でも有るのです。  


こちらのページでは新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が、EDが不治の病、 つまり勃起不全症が治りきる事がないというその理由を、3つに分類し解説をさせて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【多因子疾患であるがゆえに】
  2. 【改善できない原因が存在する】
  3. 【加齢現象でもある】

1.【多因子疾患であるがゆえに】

多因子疾患であるがゆえに

EDは不治の病、つまり勃起不全症が治りきる事が無いというその理由の内、 こちらではEDが 『多因子疾患である』 事に関して解説をさせて頂きます。


EDは主なリスクファクターだけでも、なんと13種もあり、そのバリエーションもストレスやプレッシャーなどの心理的なものから、 糖尿病・高血圧・肥満などの生活習慣病、または外傷や手術の影響、 加齢、前立腺肥大に伴う排尿の問題など、非常に多岐にわたります。


このような超・多因子疾患になりますと、仮にある一つのリスクファクターが改善して、勃起不全症がよくなったとしても、 他のリスクファクターが残ったままだったり、また新たなリスクファクターが出現したりと、 発症の原因が途切れづらい傾向がどうしても有ります。 またこれら勃起不全症のリスクファクターは年齢が重なるにつれてだんだんと増えていく傾向が有ります。


EDは多因子疾患である事が理由となって、原因が途切れづらく、 いったん発症すると長期に渡って治りきる事が難しいため、 それゆえに、勃起不全症は不治の病たる側面が有ると言えます。


2.【改善できない原因が存在する】

改善できない原因が存在する

勃起不全症が不治の病である、つまりEDは治りきる事が難しい、というその理由の内、 続いては、EDには 『改善できない原因が存在する』 事に関して解説をさせて頂きます。


前述のように勃起不全症には数多くのリスクファクターが存在しており、そのバリエーションも非常に多岐に渡ります。 実は、こうしたEDの原因の中には 『改善できるもの』 『改善しにくいもの』 『改善できないものが』 がそれぞれ存在します。


例えば、睡眠時無呼吸症候群はEDのリスクファクターの一つで、勃起不全症を引き起こしますが、 CPAP(持続陽圧呼吸療法)などの治療機器の導入によって、睡眠時無呼吸症候群による症状、 また睡眠時無呼吸症候群によって引き起こされたEDを改善させる事ができます。


また同様に、EDのリスクファクターである、肥満症などの生活習慣病、喫煙などの嗜好習慣、 運動不足なども勃起不全症を引き起こしますが、 これらはなかなか改善しにくいものでは有りますが、本人のやる気と周囲の支援、抜本的な生活習慣改善などによって、 改善させる事が可能で、その結果EDも良くする事が出来ます。


しかし、EDのリスクファクターの中でも、 事故や手術の後遺症、慢性化し固定化した自律神経障害、透析に至ってしまった腎機能障害などは、 ほぼ改善できないか、完全に改善できないかのどちらかであり、 そのため、これらを原因として発症するEDもまた治りきる事は有りません。 つまりEDが不治の病となってしまう訳です。


こうした 『改善ができない』 原因が存在する事は、 勃起不全症が治りきる事がないという理由になり、 結果としてEDを不治の病にさせてしまいます。


3.【加齢現象でもある】

加齢現象でもある

勃起不全症は治りきる事が無い、つまりEDが不治の病であるというその理由の内、 最後にこちらでは、EDが 『加齢現象でもある』 事に関して解説をさせて頂きます。


上述させて頂いたEDのリスクファクターの中には実は 『加齢』 が含まれており、 実はこの 『加齢』 はEDの原因の中でも、最も強力なリスクファクターの一つでも有ります。 人間を含めたあらゆる脊椎動物は、加齢に応じて性機能が下がるようにできています。 これは生き物としての宿命でもあり、人間がいかに医療技術を発達させたとしても、 そのくびきからは逃れる事は今の所出来ません。


適切な運動や健康的なダイエットにEDを改善させる力があったとしても、 それはあくまで年齢なりの改善に過ぎず、50歳代の性機能を20歳代の性機能に戻す方法にはどうしてもなりません。 ゆえに、最終的には加齢が重なるに従い男性の誰もが 『治りきらない勃起不全症』 になっていくのです。


加齢性に発症したEDは、 良くなったり悪くなったりを重ねながら総体的には段々と進行して行き、 しっかりと治りきる事は無く、いずれは不治の病になってしまいます。


この 『加齢』 は全ての人に必ず平等に訪れるので、 特に加齢はEDが不治の病である、あるいは勃起不全症が治りきる事がない、 その主体の理由になるのです。



以上、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が、EDが不治の病である、 つまり勃起不全症が治りきる事がないというその理由を、3つに分類して解説させて頂きました。


EDは確かに不治の病たる側面が否めませんが、現在の状況が以前に比べて良いのは、 一過性にしろ勃起不全症を改善させるバイアグラなどのPDE5阻害薬が存在する所だと思われます。 これらは局所の勃起改善薬に過ぎませんので、禁忌に該当しなければ、基本的には安全にご利用できます。 改善し得ないEDでお悩みの方、ぜひ一度、日本性機能学会専門医の元で勃起改善薬をトライアルしてみて下さい。

(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2022-04-05)

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