『EDで初めて受診する時に絶対に必要なもの。勃起不全症の初診時に必要なもの3つを日本性機能学会専門医が解説』

EDの受診時に必要なもの

  • EDで初めて受診する時に絶対に必要なものが有ります
  • それは 『お薬手帳』 『健康診断の結果』 『今までの病歴』 の3つです
  • 『お薬手帳』 は主に併用禁忌、併用注意の薬剤の把握のために、
  •  『健康診断の結果』 は主に使用禁忌疾患、そして使用注意疾患の把握のために、
  •  『今までの病歴』 は主に正確な病名と発症時期の把握のために、それぞれが必要となります
  • これらは勃起不全症の初診時に 『安全に治療を行うために必要なもの』 と言う事もできます

EDで初めて受診する時に絶対に必要なものと言われると、 健康保険証や身分証を連想される方も多いのではないかと思われますが、 実はED:勃起不全症は公的社会保険でカバーされない、保険外の疾患カテゴリーなので、 健康保険証や身分証のご提示は元々必要有りません。


それでは、何が勃起不全症の初診時に絶対に必要なのかと言うと、 それは端的には 『ED薬などによる勃起不全症の治療をしても大丈夫かどうか』 を医学的に判断する材料です。 具体的には 『お薬手帳』 『健康診断の結果』 『今までの病歴』 の3つが絶対に必要と言えます。


こちらのページでは、これら 『お薬手帳』 『健康診断の結果』 『今までの病歴』 の3つが EDで初めて受診する時に、どういったケースで、何故に必要になるのか? 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が、 そのそれぞれについて解説をさせて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【お薬手帳】
  2. 【健康診断の結果】
  3. 【今までの病歴】

1.【お薬手帳】

お薬手帳

EDで初めて受診する時に絶対に必要なもの3つ、まず始めにこちらでは 『お薬手帳』 に関して解説をさせて頂きます。


勃起不全症の初診時に 『お薬手帳』 が必要な状況は、 病院から定期的に、もしくは長期間に及ぶお薬の処方を受けられているケースが主体と言えます。 こうしたケースでは、処方箋薬局からお薬手帳もしくは薬剤説明の書類が、必ず患者さんに引き渡されています。 これらの書類には、患者さんが服薬されている薬剤の正式名称、使用用量、服薬方法などが詳細に記載されています。


何故、こうした 『お薬手帳』 などが、EDで初めて受診する時、絶対に必要になるのかと言いますと、 実は、EDの治療薬には、併用する事の出来ないお薬 (併用禁忌薬) 、もしくは併用する事が難しいお薬 (併用注意薬)、 がそれぞれ存在するからなのです。


特に併用する事の出来ない薬 (併用禁忌薬) とED治療薬を間違えて一緒に使用してしまった場合、 これは重大な健康被害が発生する可能性があり、非常に危険と言えます。


新宿ライフクリニックの外来でも、勃起不全症の初診の患者さんで、 自分の服薬内容を全部しっかりと暗記されている方は少数派です。 また、ご自身が罹っているお病気をうまく説明出来ない方も少なくは有りません。


そうした際、お持ち頂いたお薬手帳など薬剤説明の書類は、ご本人に代わって、 EDを診察する医師に、ご本人の服薬内容を完全に理解させ、 また時には服薬内容から、ご本人が慢性的にコントロールされている疾患を類推する手がかりを与えてくれます。


病院から定期的に、もしくは長期間に及ぶお薬の処方を受けられている方は、勃起不全症の初診時においては、 必ず 『お薬手帳』 など、ご本人の処方内容が完全に把握できる資料をお持ちになって頂きますよう、お願い申し上げます。


このように『お薬手帳』 は、EDで初めて受診する時に絶対に必要なものの一つと言う事が出来ます。


2.【健康診断の結果】

健康診断の結果

EDを初めて受診する際に絶対に必要なもの3種、続いてこちらでは 『健康診断の結果』 に関して解説をさせて頂いております。


勃起不全症の初診時に 『健康診断の結果』 (もしくは人間ドックの結果など) が必要なケース、 これは健診結果にて、なんらかの異常が指摘されている場合が主体と言えます。


全く検査結果に問題が無い状況においては、特にお持ち頂く必要は有りませんが、 少しでも問題が有る場合、ものによっては実際の検査数値を把握する必要が出てきますので、 必ず勃起不全症の初診時に、それらをお持ちになって頂きますようお願い申し上げます。


なぜ、こうした健康診断の結果が、EDで初めて受診する時に絶対に必要になるのかと申しますと、 お持ちのお病気によってはEDの治療薬が使用できない場合 (使用禁忌疾患) が有るのと、 また異常値が有る場合、検査数値に応じてED治療薬の用量調整を必要とする場合 (使用注意疾患) が有るからなのです。


特に、勃起不全症の初診時において、EDの治療薬を使用できない疾患 (使用禁忌疾患)に間違えてED薬を使用してしまった場合、 原疾患の増悪や重大な健康被害発生の可能性が有り、大変キケンです。


また、具体的な検査数値に関しては、例えば、腎臓の機能障害は数値で区分される中等度と高度とでは、 使用できるED薬の種類・用量が変わって来る事が有りますし、 肝臓の機能障害などに関しても、数値に応じて同様な用量調整を必要とするケースが有りますので、 これらは実際の数値を把握する必要が折々にございます。 


この様に健康診断や人間ドックなどの結果は、本人に代わってEDを診察する主治医に、臓器などを含めた全身状態を正確に把握させ、 より安全に初診の勃起不全症治療を進めるために必要なガイドとなり得るのです。


少しでも何らかの異常が有る場合、必ず 『健康診断』 など、具体的な数値でご本人の状態がわかる、 検査結果をお持ちになって頂きますようお願い申し上げます。


このように 『健康診断の結果』 もまた、EDを始めて受診する際に絶対に必要なものの一つと言う事が出来ます。


3.【今までの病歴】

今までの病歴

EDで初めて受診する時に絶対に必要なもの3種、最後に解説させて頂くのは 『今までの病歴』 に関してです。


勃起不全症の初診時に 『今までの病歴』 が必要になるケース、 これは罹病多数で病歴が複雑な場合、あるいはご本人が罹患した病名・発症時期が思い出せない場合などが、主に該当します。 全く今まで大病をした事が無い、また定期的な受診も無い、こうした状況においては、特にこうしたものをお持ち頂く必要は有りませんが、 今迄に罹患した病名が曖昧であったり、いつ罹患したかなど時期的なものもよくわからないと言ったケースでは、 ぜひ、ご自宅にて当時の検査や診断書、ご家族の証言などを元に、今までの病歴を、病名と発症時期を中心にまとめて頂いたり、 主治医の先生に病歴をまとめてある紹介状を作製して頂いたりと、 必ず 『今までの病歴』 が分るものをお持ち頂くようお願い申し上げます。


なぜ、こうした 『今までの病歴』 が、EDで初めて受診する時に、絶対に必要になるのかと言うと、 上記2.【健康診断の結果】に記載させて頂いた通り、疾病によってはEDの治療薬が使用できない場合 (使用禁忌疾患) が有るのと、 脳梗塞のように、疾病によっては発症以降、一定期間の間、EDの治療薬を使用できないと言った状況が有りうるからです。


実は、脳梗塞や脳出血などの疾患は、発症から半年以内は勃起不全症治療薬を使用する事が出来ません。 ゆえに勃起不全症の初診時に、脳梗塞という病名が分ったとしても、その正確な発症時期が分らないと、 せっかく受診して頂いたにも関わらず、ED薬の処方が出来ないような事もあり得るのです。


なお、発症から半年以内の脳梗塞や脳出血にED治療薬を処方する事は 『禁忌』 に該当しますが、 これらが半年以上経過した状況においては、様子を見ながらED治療薬を使用する事が出来ます。


この様に 『今までの病歴』 もまた、EDを診察する主治医に、今までに罹患した正確な病名、また正確な発症時期を把握させる事で、 安全に初診の勃起不全症治療を進めるのに必要なガイドとなり得るのです。


罹病多数で病歴が複雑な方、もしくは罹患した病名・時期が思い出せない方、 必ず 『今までの病歴』 が分るものをお持ち下さいませ。 このように 『今までの病歴』 もまた、ED受診の際に絶対に必要なものの一つになります。



以上、EDで初めて受診する時に絶対に必要なものとして、 『お薬手帳』 『健康診断の結果』 『今までの病歴』 の3つを どういったケースで、また何故に必要になるのか? 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が、 そのそれぞれについて解説をさせて頂きました。


勃起不全症の初診時においては、本来、必要のない健康保険証をお持ちになって、 こうした 『本当に必要なもの』 をお持ちにならない方も少なくは有りません。 上記させて頂いたようなケースにおいては、 必ず受診時にこれらのものをお持ち頂きますようお願い申し上げます。 

(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2022-07-06)

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