『レビトラ20mgなど効果の高いED薬を避けたい人にありがちな2つの誤解について新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説』

先発医薬品のレビトラ  後発医薬品のバルデナフィル
  • レビトラ20mgなど効果の高いED薬を避けたい人にはありがちな2つの誤解が有ります。
  • 一つは 『薬効が強いものを使い続けると弱いものが更に効かなくなっちゃうという誤解』 、
  •  そして二つ目は『効果の高いED薬だと副作用が大きく増えてしまうという誤解』 です。
  • こうした誤解を払拭すべく、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をしてます。

  

レビトラ20mgなど効果の高いED薬を避けたい人には、ありがちな2つの誤解が有ります。
一つは 『薬効が強いものを使い続けると弱いものが更に効かなくなっちゃうという誤解』 、
そして、もう一つは 『効果の高いED薬だと副作用が大きく増えてしまうという誤解』 になります。


新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来にて、今まで使っていた勃起改善薬が段々と効かなくなって来たという方に、 現在の状況に見合った、より効果の高いED薬をお勧めしても、それを拒まれる方が時々いらっしゃいます。 そうしたケースにおいて、その詳細を聴取していった所、こうした方々にはおおよそ共通の誤解が見受けられる傾向が有りました。


レビトラの20mg系統は、現在日本国内で、最も効果の高いED薬であり、EDのリスクファクターが強く、他のED薬であまり効果が見られない方にお勧めする事が多い製剤です。 特に現在はレビトラ自体の特許の正式失効により、効果がまったく同じながら、お手頃な処方価格の、 厚生労働省認可公式ジェネリック 『バルデナフィル』 シリーズが正式にリリースされておりますので、 レビトラ系統は以前よりもお買い求めになりやすい状況となって来てございます。


EDはいわば進行性の疾患です。加齢が増す、肥満や運動不足が進む、生活習慣病のコントロールが悪くなる、こうした様々な要因でEDは発症し、 また、その病状をどんどん深めて行きます。そして病状が深まるにつれて、今までは少ない力価のED薬で効果が出ていたものが、 段々と効果が出なくなってくるのも非常に一般的な状況と言えます。


そうなってくると力価の高いレビトラ20mgなどをお勧めする事になってくるのですが、 ある共通した2つの誤解から、そうしたコンバートがなかなか進まないケースがございます。


そこで、本ページでは、この2つの誤解を払拭すべく、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が 『レビトラ20mgなど効果の高いED薬を避けたい人にありがちな2つの誤解』 を主題として、 こうした誤解について解説をさせて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【薬効が強いものを使い続けると弱いものが更に効かなくなっちゃうという誤解】
  2. 【効果の高いED薬だと副作用が大きく増えてしまうという誤解】

1.【薬効が強いものを使い続けると弱いものが更に効かなくなっちゃうという誤解】

薬効が強いものを使い続けると弱いものが更に効かなくなっちゃうという誤解

こちらでは、レビトラ20mgなど効果の高いED薬を避けたい人にありがちな2つの誤解の内、 『薬効が強いものを使い続けると弱いものが更に効かなくなっちゃうという誤解』 について、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。


今まで使用していたED薬が段々と効かなくなってきてしまった方に、より効果の高いレビトラ20㎎などをお勧めすると、 「今まで使ってたED薬が更に効かなくなってしまう」 とこれを拒まれる方が時にいらっしゃいます。


これは、
『強力なED薬を使用する』→『体が強力なED薬に慣れる』→『今まで使用していたED薬が更に効かなくなる』 という、睡眠薬などにある 『耐性』 が付くというイメージを、ED薬にも投影されている事に端を発した、明確な誤解の1つと言えます。


睡眠薬や麻薬など中枢神経に作用する薬剤は 『耐性』 という特徴があり、これは使用していくにつれて、 最初の量のままでは期待していたような効果が段々と出なくなり、 使用量がそれにつれて段々と増加していってしまうといった状態を示しております。


一方のED薬に関しては、こうした 『耐性』 といった特徴について、今だ明らかなものは全く認められておりません。 つまりレビトラ20㎎などの、より効果の高いED薬を常用し始めたとしても、今までのED薬の薬効が変わる事は無いのです。 (もっとも、今までのED薬の効きが悪くなった為に、レビトラ20mgの提案となっている状況では有りますが・・・)


なぜED薬には、このような誤解が生じやすいのでしょうか? それはユーザーがED薬の薬効のシステムを取り違えて把握されている事が一つの原因と思われます。 ED薬は性欲に応じてペニスの血管拡張を図る、いわば陰茎局所の血管拡張薬ですが、 人によっては、ED薬が 『性欲を亢進させて、勃起を改善させる』 つまり中枢神経に作用して、性欲を増大させる働きが主体の薬剤と、 取り違えて把握されているような場合が有ります。


そうした誤った把握が、ED薬と睡眠薬や麻薬などとの間でクロスイメージを引き起こしてしまい、 結果としてED薬には耐性があるといった誤解につながっているようです。


以上 『薬効が強いものを使い続けると、弱いものが更に効かなくなっちゃう』 という、 レビトラ20mgなど効果の高いED薬を避けたい人にありがちな誤解の一つに関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂きました。


2.【効果の高いED薬だと副作用が大きく増えてしまうという誤解】

効果の高いED薬だと副作用が大きく増えてしまうという誤解

こちらでは、レビトラ20mgなど効果の高いED薬を避けたい人にありがちな2つの誤解の内、 『効果の高いED薬だと副作用が大きく増えてしまうという誤解』 に関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。


今までのED薬が段々効かなくなってきてしまった方に、より効果の高いレビトラ20㎎をお勧めすると、 「副作用が大きく増えるので」 と気が進まなれない方が少数ながらいらっしゃいます。


前提として、レビトラ系を始めとするED薬は、局所の血管拡張薬になるので、それぞれ10%前後の低頻度ながら、 血管拡張効果に伴う、軽い動悸感、軽い頭痛、鼻づまり、目の充血などの副作用症状が出現する場合が有ります。 レビトラ系の10mgと20mgでは、20mgの方が薬効が高くなり、かつ、薬効が長くなる、つまり総合的な性能の向上が見られ 『より効果の高いED薬』 という位置づけになりますが、 その一方で、レビトラ系の10mgと20mgとの間で、この 『副作用』 には、どのくらいの差があるのものなのでしょうか?


効果の高いED薬だと副作用が大きく増えてしまうという誤解から、 レビトラ20mgなどの処方を拒まれる方に対して、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来で、その詳細を聴取していると、 レビトラ10㎎に対してレビトラ20㎎は副作用の発生頻度が 『2倍』 になってしまうと誤解されている方が時にいらっしゃる事がわかりました。 しかし実際の所は、日本人を対象にした国内用量反応試験の結果においては、 副作用の発現頻度はレビトラ系の10㎎で45.3%に対して、 レビトラ系の20㎎では54.5%となっており、実の所、その差はたった9.2%にすぎません。 つまり実際のところ副作用の発現頻度差は、10%未満程度の少ない違いに過ぎないレベルだったのです。


このように 『効果の高いED薬だと副作用が大きく増えてしまう』 というのはレビトラ20mgなど効果の高いED薬を避けたい人に、 ありがちな一つの誤解である事がお判り頂けたのではないかと存じます。



以上、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が、レビトラ20mgなど効果の高いED薬を避けたい人を主題として、 そうした方にありがちな2つの誤解についてそれぞれを解説させて頂きました。


冒頭でも申し上げましたが、レビトラ系は薬効が同じで、よりお手頃な厚生労働省認可の正式な後発医薬品が出てきており、 以前よりもトライアルがしやすい状況になって来ております。 今までのED薬で薬効がいまいちな方、ぜひレビトラ系の公式ジェネリックを一度お試しになってみてください。




(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2024-04-03)

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