『レビトラは副作用が少ないの? レビトラとバイアグラの副作用症状の発生頻度を日本性機能学会専門医が比較』

レビトラは副作用が少ないの?
  • レビトラは他のED薬に比べて極端に副作用が少ない訳ではありません
  • 副作用症状によってはレビトラの方が発生頻度が高い場合もあります
  • レビトラよりバイアグラが少ない副作用としては 『ほてり感』『鼻閉』『胃もたれ感』があり、
  • バイアグラよりレビトラが少ない副作用としては 『軽い頭痛』『めまい』『眼症状』が有ります
  • 製剤間にて副作用の状況は大きくは変わらないので、機能面・コストからの判断がわかりやすいです

  

レビトラ系はバイアグラ系に比較して極端に副作用が少ない訳ではありません。 副作用の症状によってはレビトラ系の方が発生頻度が高い場合も有ります。


全てのED薬はその薬効動態のシステムが共通しているので、実は副作用の症状のバリエーションは、ほぼほぼ同じです。 代表的には 『ほてり』『軽い頭痛』『胃もたれ感』『鼻づまり』『めまい』『眼症状』 などが低い発生頻度ながら出現する事が有ります。


勃起不全外来では時に 「副作用が少ないのでレビトラにして下さい」 とお伺いする事が有ります。 しかし、ここにはユーザーの一点の誤解があり、レビトラと、例えばED薬の代名詞たるバイアグラとを比較して、 さほど副作用発生頻度の違いがあるかと言うと、実の所、そこまでの開きは無いかと存じます。


それどころか、副作用の全体ではなく、副作用における症状の一つ一つの発生頻度を比較すると、 レビトラ系の方がバイアグラ系よりも発生頻度が高い副作用症状も有ります。


この状況は、いずれの勃起改善薬もPDE5阻害という同じシステムをベースにしているがゆえに、 少なくとも副作用面に関しては各ED薬の差はあまり大きくは無く 『どっこいどっこい』 といった実情を示しているものです。


こちらのページでは 「果たしてレビトラは副作用が少ないのか?」 という主題に答えるべく、 レビトラがバイアグラよりも多く示す副作用症状、また逆にバイアグラがレビトラより多く示す副作用症状、 このそれぞれについて、その発生頻度を比較して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。 宜しければご一読下さいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【レビトラがバイアグラよりも多く示す副作用症状】
  2. 【バイアグラがレビトラよりも多く示す副作用症状】

1.【レビトラがバイアグラよりも多く示す副作用症状】

レビトラがバイアグラよりも多く示す副作用症状

レビトラは本当にバイアグラよりも副作用が少ないのでしょうか?


副作用の総体はさておき、副作用に見られる各症状を比較すると、 むしろレビトラの方がバイアグラよりも発生頻度が高いものも有ります。


副作用症状の内 『ほてり感』 に関してはバイアグラ系の10.19%に比較して、レビトラ系では15.66%に出現すると報告されており、 むしろバイアグラ系の方が少ない発生頻度となっております。


また同じく、副作用症状である 『鼻閉感』 これは鼻づまりの症状の事ですが、 バイアグラ系の0.01%以下に比較して、レビトラ系では2.96%に出現すると報告されており、 実は圧倒的にバイアグラ系の方が少ない発生頻度となっております。


また、これは大きい差では有りませんが、副作用症状 『胃もたれ感』 に関しては、バイアグラ系の0.64%に対して、レビトラ系では0.99%と、 わずかにバイアグラ系の方が少ない発生頻度となっております。


上記したものは、いずれも勃起改善薬のユーザーにとっては馴染みのある副作用症状と思われますが、 意外にも、これらは実際に比較すると、レビトラよりバイアグラの方が発生頻度が少ない事が、 日本人の診療試験データから報告されています。 ただ上記の副作用症状も発生頻度が一番高い 『ほてり感』 でレビトラの15.66%くらいなので、 いずれもが服薬のたびに出現するような頻度ではなく、 たまに出るくらいのニュアンスで有る事は共通しています。


2.【バイアグラがレビトラよりも多く示す副作用症状】

バイアグラがレビトラよりも多く示す副作用症状

果たしてレビトラは他のED薬よりも副作用が少ないのでしょうか?


上記にて比較上、レビトラがバイアグラよりも発生頻度を多く示す副作用症状について解説致しましたが、 こちらでは逆に、バイアグラがレビトラよりも発生頻度が多い副作用症状に関して解説を、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医がさせて頂きます。


これらED薬の副作用症状の内 『軽い頭痛』 に関してはレビトラ系の5.59%に比較して、 バイアグラ系では12.74%に出現すると報告されており、レビトラ系の方が少ない発生頻度となっております。


また同じく、副作用症状である 『めまい』 に関してはレビトラ系の0.44%に比較して、バイアグラ系で0.64%に出現すると報告されており、 こちらも僅差ながらレビトラ系の方が少ない発生頻度と言えます。


またこちらも僅差ではありますが、副作用症状の 『眼症状』 、これは彩視症など、一過性に視界が色づいて見える症状などですが、レビトラ系の1.53%に比較して、 バイアグラ系では1.91%に出現すると報告されており、これもわずかにレビトラ系の方が少ない発生頻度となっております。


やはりこれらの副作用症状もED薬のユーザーにとっては馴染みのある副作用症状ばかりと思われますが、 これらは比較すると、バイアグラよりレビトラの方が発生頻度が少ない事が、日本人の診療試験データから報告されています。 ただしその発生頻度の差は割と僅差のものも多いように見えます。


また、こちらでご紹介した副作用症状についても、発生頻度は一番高い バイアグラ系の『軽い頭痛』 で12.74%くらいなので、いずれもが服薬の度に出現するようなものではなく、 たまに出るくらいの頻度で有ることは変わりません。



以上 「レビトラは副作用が少ないの?」 を主題に、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が、レビトラとバイアグラの各副作用症状について、 その発生頻度を比較して解説させて頂きました。


このようにED薬に代表的な各副作用症状に関して、レビトラ系とバイアグラ系とで、その一つ一つを比較すると、それぞれの発生頻度には一長一短があり、 一概にどちらが総体的に副作用が少ないとは、なかなか言い切れないという事が、皆様にお伝えできたのではないかと存じます。


よってレビトラかバイアグラかの選択は、副作用でなく、むしろ機能面やコストをもって判断して頂いた方が実際的かと思われました。
宜しければご参考にされて下さいませ。




(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2023-01-09)

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