レビトラは強いききめが特徴の勃起改善薬で、 罹病期間の長い糖尿病や脊髄障害によるEDなど、 本来勃起改善薬が効きにくいEDのケースに対しても効果が見込め、 また副作用発現頻度が低いなど非常に良質な勃起改善薬です。
レビトラはバイエル薬品株式会社が生産・販売を担当しており、正規の医薬品卸業を介して、
われわれライフクリニックに納入される処方箋医薬品というカテゴリーの薬剤です。
バイアグラに次ぐ先発品勃起改善薬として2004年から本邦で処方されていますが、
その強いききめと少ない副作用から、
バイアグラが独占的に占めていた市場を短期間で大きく分割するに及びました。
日本は1100万人強に及ぶ勃起不全患者が存在するとされているED大国です。
男性のほぼ6人に1人が勃起不全というすごい状況ですが、
その治療方法が一般化したのは実は最近で、それは実質バイアグラの日本での処方デビューを
もって始まったと言えます。つまりバイアグラの出現で勃起治療は近代化を迎えたのです。
しかしバイアグラの出現によって勃起不全が明確に改善し、
性生活を謳歌できるようになった方がいる一方で、
相対的に浮彫になったのが勃起改善薬が効きにくい勃起不全患者層です。
実は脊髄損傷や罹病期間の長い糖尿病を原因としたEDは勃起改善薬が効きにくく、
逆にED治療が一般化したその当時の状況においては、
これらの原因によって発症しているED患者さんの悩みがさらに深くなったとも言えます。
当時、勃起不全治療薬が効かないという状況における他のED治療は、
バイアグラ出現以前の旧態依然としたものしかなく、例を挙げると
などが代表的でした。
これらは患者満足度が高い治療方法とは言えず、また患者さんが担当する手技が難しかったり、
治療方法もしくは手術方法としての合併症リスクが高かったりと正直実用性が低い傾向が否めず、
容易に選択しにくい内容のものが多いです。
当時、バイアグラのみが勃起改善薬という状況で、かつこれらのセカンドの選択肢を選ぶことができない方は、
EDに関して経過を見ざるを得ない状況でしたが、
この状況はレビトラが日本で処方されるようになり大きく一変します。
レビトラはそれまでの勃起改善薬に比較してききめが強く、
それまでの勃起改善薬があまり奏功しなかった方でも勃起改善に至る事ができるため、
EDに関して経過を見ざるを得なかった勃起不全患者層に非常に好意的に受け止められ、
勃起改善薬市場をごく短期間でレビトラベースに塗り替える事に成功しました。
このようにききめが強く、副作用が少ないレビトラは非常に良質な勃起改善薬と言えますが、
公共のテレビや雑誌などの媒体でその啓蒙ができない処方箋医薬品の立場から、
いまだ難治性のEDでありながら、その存在を知らない方も多く存在します。
この日本には難治性のEDで一人きり、情報も希薄な状況の中で苦しんでいる方がいます。
こうした方々にレビトラの強いききめをレポートするのは
全国トップクラスの保健所認可ED治療施設である我々ライフクリニックの一つの責務であり、
こうした意識にのっとって「レビトラの強いききめ」を主軸に本稿を記載しております。
本稿では
とレビトラの強いききめに関して4項目にわたり記載しております。 どうぞ、ご参照くださいませ。
強いききめが特徴のレビトラですが、
ここではその添付文書上の使用方法や薬理作用に関して記載しております。
レビトラは添付文書上、
すなわちメーカーが推奨する使用方法に関しては
成人男性に対して10㎎を1時間前に服薬するように指導しています。
また10㎎で十分な効果が見込めず、
忍容性が良好な場合においては20㎎に増量することができると解説しています。
しかしレビトラがバイアグラで難治だったEDに関して、
その高評価を得たのは主に高用量のレビトラ20㎎に関してなので、
あくまで用法用量の範囲内においてというお話ですが、
状況によってはレビトラ20㎎のファーストチョイスの方が良い場合もありそうです。
この強いききめのレビトラがなぜに勃起改善に至るのか、というその理屈ですが、
ペニスの海綿体にはcGMPという物質があり、
これは海綿体の平滑筋や関連する小動脈を弛緩させる作用があり、
こうした作用の結果として陰茎を勃起させる事が出来ます。
しかしこの勃起に有用なcGMPという物質はPDE5という物質に分解されてしまう側面があります。
レビトラはこのPDE5をブロックする事でcGMPの濃度を高める事ができ、
結果として勃起を推進する作用を発現させています。
このレビトラの作用ロジック自体は、他の勃起改善薬であるバイアグラ、シアリスと同様です。
ゆえにこれらの勃起改善薬はカテゴリーとしてPDE5阻害薬とも呼称されています。
レビトラは従来の勃起改善薬よりも強いききめが特徴ですが、
この「強いききめ」がどのくらいかと申し上げると
なんとレビトラは低用量の10㎎製剤がバイアグラ(シルデナフィル)の高用量である50㎎製剤と
同程度の強さと薬剤試験にて報告されています。
これは6ヵ月以上に渡ってEDと確認された845人の男性を対象に実施された
バイアグラ(シルデナフィル)50㎎と
レビトラの5㎎、10㎎、20㎎を使用した二重盲検群間比較試験による報告で、
この試験の結果によればレビトラ10㎎はバイアグラ(シルデナフィル)50㎎との間で非劣性つまり
「効果が劣らない事」が証明されました。
レビトラ10㎎がバイアグラ(シルデナフィル)50㎎と同等のききめとすると、
レビトラ10㎎より強いききめのレビトラ20㎎はバイアグラ50㎎をはるかに凌駕する事になり、
この試験は総体的にレビトラは他剤に比較して強いききめがある事を示す結果となりました。
何故にレビトラがバイアグラなどに比較して強いききめを示しすのかと申しますと、
実は上記【レビトラとは?】に記載しましたが、ペニスの海綿体にはcGMPという物質があり、
この物質が海綿体の平滑筋や関連する小動脈を弛緩させる事で陰茎は勃起する事が出来ます。
レビトラなどの勃起改善薬はこのcGMPの濃度を上げる事で勃起作用を推進しますが、
実はレビトラは他剤に比較するとこのcGMPの濃度をより高く上げる事ができ、
これこそがレビトラが他剤より勃起改善効果に関して強いききめを持つという原動力なのです。
レビトラの強いききめに関して、薬剤試験におけるレビトラの強いききめに関する報告
ならびにレビトラの強いききめの薬理学的な理由を記載させて頂きましたが、
それではレビトラの強いききめはどのような状況の勃起不全に望ましいのでしょうか?
レビトラの強いききめが望ましい状況に関して箇条書きにさせて頂くと、
以上が代表的なレビトラの強いききめが効果的な症例です。 従来の勃起不全薬にてあまりED改善効果がなかった方は、 その忍容性を確認の上レビトラ20㎎のトライアルをする事は非常に有意義です。
このように強いききめの勃起改善薬であるレビトラですが、その副作用発現頻度はバイアグラ (シルデナフィル)などに比較すると相対的にマイルドとされていて、 強いききめと低い副作用発現率から、レビトラは非常に機能性の高い薬剤と言えます。 しかし、強いききめのレビトラであっても使用方法をきちんと守らねば、 そうした効果をキチンと発揮できない事もあります。 レビトラの強い効果を十全に引き出すには
以上レビトラの強い効果を出すための注意点でした。
以上、レビトラの強いききめの薬理学的理由、また試験による実証、
またレビトラの強いききめが望ましいケースに関して記載させて頂きました。
実は、このように強いききめの勃起改善薬であるレビトラ20㎎でも、
勃起改善効果を出しにくいケースはあります。
その代表的なものとしては、
前立腺など陰茎周囲における泌尿器科領域の手術影響で発生するEDなどがあります。
現在、こうした経口勃起改善薬でED治療が奏功しないケースにおいては、
冒頭で述べたバイアグラ出現以前の旧態依然としたED治療である、
手動ポンプを使用した方法、ペニスに直接血管拡張薬を注射する方法、
陰茎プロステーシスの挿入手術などが勘案されます。
しかし前述しましたが、これらの治療方法は患者満足度の高いものではなく、
結局使用しなくなったり、合併症の多さから選択されなかったりすることが多いです。
しかし創薬には未来の可能性が常にあります。
つまり今後、レビトラを凌駕する強いききめを持つ勃起改善薬が出て来る可能性があると言う事です。
バイアグラが日本の処方箋医薬品市場に出現したばかりの頃、
同薬が効かない状況においては、上記の勃起改善薬以外のED治療方法しか選択肢はなかったのですが、
同薬販売開始から5年してレビトラが出現することによってその状況は大きく一変しました。
今後の創薬テクノロジーの発達によって、現在 内服薬でED治療が奏功しない人も、
いずれは内服薬でED治療できるようになる事は、
このバイアグラに5年遅れて強いききめのレビトラが出てきた当時の状況のように今後もあり得ます。
そうしたより強いききめの勃起改善薬の登場という状況に至っては必ず、
保健所認可ED治療施設であるこのライフクリニック
から皆様にインフォメーションさせて頂きますのでよろしくお願い申し上げます。
(記載:日本性機能学会専門医-須田隆興)