『レビトラなどED薬の初めての処方時に、特に必要なもの3点を新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説』

レビトラなどED薬の初めての処方時に必要なもの

  • レビトラなどED薬の初めての処方時には、特に必要なものが3点有ります
  • それは 『普段の血圧の記録』 『お薬手帳』 『心臓の検査結果』 の3つです
  • ただし、顕著な既往症(特に心臓疾患)が全くない。現在処方を受けておらず今後の処方予定もない
  •  健康診断を定期的に受けていて特に問題がない。こうした方の場合これらの準備は必要ありません

レビトラなどED薬の初めての処方時に必要なものは諸々ございますが、 その中でも特に必要なものが3点ほど有ります。 それはレビトラなどED薬が 『安全に使用できるかどうか』 の判断指標になるもので、 当新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医外来でも、 該当する方の場合、これらを必ず確認させて頂いております。


ED薬は、生殖医療に関連するごく一部の状況を除いて、保険外診療が主体になりますので、 ほとんどの状況においては、保険証などの提示の必要はないのですが、 実はなんらかの既往症がある、現在病院で処方を受けている、健康診断をキチンと受けていない、 こうした方に関してはレビトラなどED薬を初めて処方する時には、 それぞれ確認をすべきものが有ります。


ちなみに、顕著な既往症(特に心臓の疾患)が全くない。 現在処方を受けておらず今後の処方予定もない。 健康診断を定期的に受けていて内容に特に問題がない。 こうした方の場合、今回の解説はあまり関係が有りません。


こちらのページではレビトラなどED薬の初めての処方時をテーマに、 EDクリニックに来院される際、 特に必要と思われる3点のご準備に関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【普段の血圧の記録】
  2. 【お薬手帳】
  3. 【心臓の検査結果】

1.【普段の血圧の記録】

普段の血圧の記録

レビトラなどED薬の初めての処方時、特に必要なもの3点について、 こちらではまず最初に 『普段の血圧の記録』 に関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。


これは特に、以前に高血圧症あるいは低血圧症など血圧の問題を指摘されていて、 その上で服薬などをされずに様子をご覧になっている方、 もしくは中高年以上で健康診断を一切受けていない方などが該当するお話になります。


実はレビトラなどのED薬は、 安静時の平均の収縮期血圧 (いわゆる上の血圧) が90mmHg未満、 また拡張期血圧 (いわゆる下の血圧 ) が50mmHg未満の 『低血圧症』の方、


一方、治療管理がされておらず、かつ、安静時の平均の収縮期血圧が170mmHg以上、 また拡張期血圧が100mmHg以上の 『高血圧症』 の方は、 それぞれED薬全体の処方禁忌に該当しますので、ED薬を処方する事ができません。


ゆえに血圧に関して、問題があるけれど処方無しで様子を見られている方、 もしくは中高年以上で自身の血圧を全く把握されていない方の場合、 家庭で定期的かつ適切に測られた血圧のデータが、 レビトラなどED薬を処方する上で、特に大切になってまいります。


この普段の血圧の記録は 『適切に測られた』 というのがキモで、運動後であったり、精神的緊張状態であったりすると、普段より血圧は上がってしまいますし、 一方、脱水状態や入浴後などでは逆に普段より血圧は下がってしまいます。 これらオプショナルな状況での血圧は 『普段の血圧』 には該当しないので、 血圧の測定そして記録の仕方にも、ひとつ工夫が必要と言えます。


家庭血圧のお勧めの計測方法としては、 朝は起床時、排尿後、椅子に座って気持ちをゆったりと落ち着けてから、複数回の血圧を測定し、その中で一番低い値を記録して下さい。 一方、夜は就寝前のタイミングにて、同様なスタイルで計測して下さい。


休日・平日ともに計測する事も大切で、これは、今から出勤という緊張感がある状況、そしてそれがない状況とを、振り分けて血圧を観察する事ができます。 以上のような測定方法で、その記録を複数回分EDクリニックにお持ち頂くと、 このデータが、安全にレビトラなどED薬を処方する事ができるかどうか判断するための重要な資料となってくれます。


以上、レビトラなど、ED薬の初めての処方時に、 『普段の血圧の記録』 が特に必要である事を新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医から解説をさせて頂きました。


ちなみに、普段、朝方や立位状態で立ちくらみを感じる事の有る方が、 問診票に 『低血圧症』 とマークされているケースが有りますが、 こうした事象は 『血管迷走神経反射』 と呼ばれる状態によるものがほとんどなので、 上記の 『普段の血圧の記録』 において、 実際には平均の血圧値は低血圧症レベルではない場合も多々ございますので、 合わせて、ご注意くださいませ。


2.【お薬手帳】

お薬手帳

レビトラ等のED薬を初めて処方する際に、特に必要と思われるもの3点のウチ、こちらでは 『お薬手帳』 の必要性に関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。


一般の医療施設において、なんらかの処方がある場合、レビトラなどED薬を処方する時には、必ず 『お薬手帳』 もしくはそれに準ずるものが必要になります。 それは、これら勃起改善薬には、併用すると生命や健康に問題が生じうるので絶対に併用する事ができない 『併用禁忌薬剤』 、 また併用禁忌ではないけれど併用時には若干の注意を要する 『併用注意薬剤』 がそれぞれ存在するからなのです。


特に、レビトラなど、ED薬の処方時に最も大切なのは、 ED薬の 『併用禁忌薬剤』 を常用している、もしくは今後使用する予定がある方に、 レビトラなどのED薬を間違えて処方しない事に尽きるかと思われます。


しかし、ご自身の飲んでいるお薬の色や形が言えても、 薬剤名をきちんと言える方は、むしろ少数派で、 それが複数の処方があるご高齢の方の場合、 なおさら、こうした説明に難渋してしまう事があるかと存じます。


服薬内容の把握があいまいな状況で、ED薬を処方されてしまうと、 併用禁忌薬剤とED薬とを合わせて服薬してしまうような可能性もあり、 極めて危険と言えます。


レビトラなどED薬の初めての処方時には、点眼液・塗布薬・内服薬などお薬の剤形を問わず、 必ずお薬手帳もしくは処方内容がきちんとわかる書面などを携行し、EDクリニックに受診されるようお願い申し上げます。 これらは受診時において特に必要なもの3点に含まれるものとして、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医から強く推奨させて頂きます。


3.【心臓の検査結果】

心臓の検査結果

レビトラやバイアグラ、シアリスなどのED薬を初めて処方する時、特に必要なもの3点、 最後のご紹介は 『心臓の検査結果』 に関して、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。


これは心血管系のお病気がある方に関してですが、こうした病歴がある方は、是非とも病院で配布される最終の心臓の検査結果、 特に心臓カテーテル検査、心臓CT、心臓の超音波検査、不整脈検査(ホルター心電図や運動負荷心電図等)などの検査結果を EDクリニック受診の際には必ず携行して頂くようお願い申し上げます。


心臓の疾患でも狭心症・心筋梗塞など心臓の冠動脈に問題がおありになる方で、特に半年以内にこれらを発症されている方や その上で現存してコントロールが必要な動脈硬化性疾患をお持ちの方などは、ED薬の処方自体が禁忌に該当しますので、 絶対にレビトラなどED薬の処方をする事はできません。こうした薬剤の利用自体がとても危険だと言えます。


しかし心臓の疾患は、一般の方にとっては理解するのに難解なものが多く、 ご自身の事ながらご自身の心臓の状況を、 記憶と言葉だけで、ED外来の日本性機能学会専門医に解説するのは、難しい事でもあるかと存じます。


そこで、心血管系のお病気をお持ちの方の場合は、 上記のような 『病院で配布される最終の心臓の検査結果』 を必ずお持ち頂くようお願い申し上げます。 これらの検査結果が、ご本人にかわり、心臓の正確な状態を日本性機能学会専門医に解説し、 安全にレビトラなどのED薬が使用できるかどうかの判断の指標となってくれます。


このように 『心臓の検査結果』 は、レビトラなどED薬を初めて処方される時、 特に必要なものとしてお持ちになって頂きたい3点に内包されます。 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医としても 心疾患の既往のある方は 『心臓の検査結果』 は、何卒お持ちいただくよう、 常々お願いしている状況になります。



以上、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が、レビトラなどED薬を初めて処方してもらう時をテーマに、 特に受診時に必要な3点について、その詳細について解説をさせて頂きました。


なお、もともと厚労省/未承認の海外製医薬品などを出しているようなアンダーグラウンドなクリニックの場合、 前提として日本性機能学会専門医のような専門性の高いスタッフは施設内にはいないので、 ご本人の状況をしっかりと鑑みず、ED薬の成分を含んだものを処方してしまうような恐れも有ります。 何卒、ご注意くださいませ。


生命そして健康な体あっての性行為です。 くれぐれも上記の諸注意を軽んじませぬよう、 なにとぞ宜しくお願い申し上げます。

(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2024-01-24)

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