セックス回数の維持は長寿に深く関わります
性行為の維持と長寿の関連に関して記載しております
<当ページの項目リスト>
セックスを維持する事は長生きにつながります。
セックスと「ながいき」には深い関係が有ります。 つまり高齢になってもセックスをキチンとしている男性は死亡リスクが低く、 長生きになりやすいという事です。 このセックスと「ながいき」の関連に関して報告は海外の複数の研究で発表されており、 この性行為と「ながいき」との関連には、 男性ホルモンやセックスの運動的要素など多数の因子が関わると推測されています。
高齢者におけるセックスは、さまざまな意味でとても重要です。 しかし日本人は国際的な統計上も、セックスをあまりしないと報告されており、 性に奥ゆかしい傾向があるとされています。 この傾向は、年齢を重ねた高齢者ほど顕著で、 性機能専門医を擁する当院新宿ライフクリニックの診療経験上も、 高齢者の方が「いい年をして、いつまでもセックスをするのも…」と、 自身から性行為を放棄しようとしている状況に遭遇する事が多々有ります。
しかしこれは大きな間違いです。
後述しますが近年の海外の研究ではセックスをキチンとしている高齢者は死亡リスクが相対的に低く、 また長生きになりやすいと報告しているものが多数あり、 高齢者におけるセックスは高齢者の健康・長寿に重要な要素であると認識されています。 つまり健康的な「ながいき」を考えると、高齢者ほどセックスはした方が良いという事です。
もちろん、心筋梗塞のリスクが高かったり等、 罹患している疾病の関係で性行為がし難いケースは有りますし、 また加齢に応じてEDは発症し易くなるので、セックスをしたくてもできない方もいると思います。 (加齢によるED発症に関してはコチラで解説しています➡ED発症と加齢)
しかしこうした状況もキチンと専門家に相談する事で解決するケースも多く、 状況によっては専門家と協力しあう事で、セックスの回数を維持する事は可能です。 自分からセックスをあきらめる必要は全くありません。 それに国際的にも未曾有の高齢化社会を迎えようとしている本邦 日本にとっては、 今後、高齢者が身体機能を維持しつつ、「ながいき」する事は、 国を維持する上でもとても重要な社会的テーマです。
本稿ではこのセックスと長生きの関連について詳細に記載しております。 高齢である事を理由にセックスしない事を考えている方、 是非とも本稿をご一読くださいませ。
さて、冒頭よりセックスを維持する事が長生きにつながると記載させて頂いておりますが、 実はこうした報告をしている研究は世界のさまざまな地域から出てきており、 多数の根拠があるものです。
こちらではこのセックスと「ながいき」についての研究報告をご紹介しております。
このように世界中の様々な地域でセックスの回数と長生きの関連に関して報告が上がっています。 高齢だから長寿だからと言って性行為を放棄する事は、死亡リスクを上げてしまう可能性があり、 また一方で高齢者でもセックスの回数を維持していると、 さらに長生きできる可能性がある事が示されています。
皆さんも健康的な「ながいき」のためにもセックスをあきらめる事なく、 キチンと性行為しましょう!
さて、前項ではセックスの回数と長生きの関連に関して、 さまざまな地域のさまざまな報告をご紹介させて頂きました。 これらは対象の年齢や追跡の期間、対象者の国籍などいずれもバラバラですが、 長生きにセックスの回数の維持が重要である事、 また高齢である事を理由にセックスを放棄する事の危険性に関して報告してます。
このように統計報告上はセックスと「ながいき」には深い関連性が示されていますが、 なぜセックスの回数と長生きにはこうした関連性があるのでしょうか?
この性行為と「ながいき」の関連性には 「身体機能の維持」と「男性ホルモン分泌」が大きく関与していると想定されます。
セックスの回数と長生きの関連にはこのように「運動量による身体機能の維持」、 ならびに「男性ホルモン分泌促進」が大きな理由として関わっていると想定されます。 皆さんも加齢を理由にセックスを放棄せず、健康長寿を目指してセックスの回数を維持するようにしましょう。
さて、上記ではセックスと長生きの深い関連に関して、 その国際報告そしてそのロジックの勘案に関して記載させて頂きましたが、 残念ながら、これは高齢者の誰しもが「ながいき」の為にどんどんセックスをすべきという訳では有りません。
ご高齢の方で、お持ちの疾病によっては、セックスの回数を維持するが難しい状況も有ります。 そうした疾病の代表的なものが心筋梗塞・狭心症などの心血管疾患です。 この心血管疾患は、心臓を栄養する冠動脈という血管が動脈硬化などを理由に狭小化、 もしくは塞がってしまう事で発症する疾患ですが、 心血管疾患の既往がある、もしくはそのリスクが高い状況においては、 セックスによる運動や性的興奮が影響して心血管疾患が増悪したり発症したりする恐れがあります。 つまり長生きとは、全く逆の状況をセックスが生み出してしまう状況が有り得ます。
心血管疾患の既往やそのリスクが高い方は、セックスの回数を維持しようとする前に、 「性行為をしても良い状態なのか」を主治医の先生としっかり相談しておく必要が有ります。 またセックスをして良い状態の場合は、どの程度まで可能なのか?等を詳細に相談しておく事で、 危険な状況を回避できます。
心血管疾患以外にもコントロールの悪い高血圧、高度な慢性腎臓病で運動が制限されている方など、 これら顕在化した罹病があり、それらのコントロールが悪いケースにおいても、 セックスの回数を維持しても良いのかどうか主治医の先生に確認された方が安心でしょう。
医師にこうした相談をされる事はなんら恥ずかしい事ではなく、 むしろ生活全般を見守りたい医師にとって、こうした相談はむしろ望ましいものです。 また医師には守秘義務があるので、プライバシー性の高い相談をされても実害はありません。 安心してセックスによる長生きを目指すためにも、 担当医に良くご相談される事はとても大事な事です。
以上、セックスと長生きの関連性に関する報告、そしてその理由、 また注意点に関して記載をさせて頂きました。 セックスは快楽だけでなく、 男性にとって長生きなど非常に重要な意味を持つ行為である事をご理解頂けたかと存じます。
しかし皆さんの中には加齢に応じて性機能が低下しつつあり、 長生きのためにセックスの回数を維持する事が、 ED/勃起不全などの発症によって難しい方もいらっしゃるのではないかと存じます。 そこで、コチラの項目ではみなさんの「ながいき」のために、 「加齢に負けない性機能維持」の為の幾つかのアドバイスをさせて頂きます。 そのアドバイスとは、1.「肥満の解消」2.「定期的な持久力運動」3.「くよくよせず前向きに暮らす」 4.「生活習慣病をキチンとコントロール」に関してです。
以上加齢に負けない性機能の維持に関して、いくつかのアドバイスをさせて頂きました。 またこうした生活上の工夫によっても性機能がなかなか改善しない場合には、 勃起改善薬(PDE5阻害薬)の使用を検討される事も有意義です。
セックスは適切な人と適切に行う場合は、様々な意味合いで素晴らしいものです。 男女関係を良い形で維持しますし、 またこうした良いセックスの回数を維持する事は長生きに繋がるからです。
新宿ライフクリニックは性機能専門医のいるED専門クリニックとして、 こうしたセックスによる長生きなど、生活面に関する啓蒙も行っております。 EDや早漏など性機能障害でお悩みの方は是非一度、 東京はJR新宿駅の目の前、新宿ライフクリニックにご来院くださいませ。 皆様のご相談をスタッフ一同お待ちしております。
(記載:日本性機能学会専門医-須田隆興)