『あなたのパートナーはセックスを嫌がっている?女性がセックスを望まなくなる4つの医学的理由』

あなたのパートナーはセックスを嫌がっているかも

  • あなたのパートナーはセックスを嫌がっている可能性が有ります
  • こうした、女性がセックスを望まなくなる医学的理由には代表的に4つ有ります
  • それは 『性嫌悪』 『乳房刺激への嫌悪』 『性欲の低下』 『性交疼痛』 です
  • 男性はライフステージごとのパートナーの変化を理解しておく必要性が有ります

ひょっとすると、あなたのパートナーはセックスを嫌がっているかも知れません。


女性固有の性機能障害として 『女性性機能障害(FSD)』 と呼ばれる病態があり、 これは代表的には性欲の低下、性交疼痛など、いくつかの症状を内包した総合的疾患概念ですが、 実は、この女性性機能障害の症状が、女性がパートナーとのセックスを望まなくなってしまう医学的理由になる事が有るのです。


こうした女性性機能障害の症状において、女性がセックスを望まなくなる医学的理由になり得るものは代表的に4つあり、 それは 『性嫌悪』 『乳房刺激への嫌悪』 『性欲の低下』 『性交疼痛』 になります。


若年から中年女性の3人に1人、高齢女性の2人に1人は何らかの性的問題を有している可能性が示唆されていますが、 これら女性性機能障害の症状は、妊娠・出産・育児・更年期など、女性のライフステージの進行に応じて出現する傾向があるので、 男性はセックスにおいては、健全な関係性を維持するためにも、パートナー女性のライフステージを把握しつつ、 パートナーがセックスを嫌がっていないか、相手女性の状況を把握していく必要性が有ります。


コチラのページでは新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が 「あなたのパートナーはセックスを嫌がっている?」 というテーマを軸に女性性機能障害の症状からやってくる、 女性がセックスを望まなくなる4つの医学的理由に関して、 そのそれぞれについて解説をさせて頂いております。
宜しければご一読くださいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【性嫌悪】
  2. 【乳房刺激への嫌悪】
  3. 【性欲の低下】
  4. 【性交疼痛】

1.【性嫌悪】

性嫌悪

あなたのパートナーはセックスを嫌がっているのかも? こちらでは女性がセックスを望まなくなる4つの医学的理由から 『性嫌悪』 に関しての解説をさせて頂きます。


女性性機能障害の症状における 『性嫌悪』 とはそのまま、性行為全般への嫌悪と回避を示すものになります。 この性嫌悪は幼児期の性的虐待、性交における疼痛体験、パートナーとの人間関係など、様々なものを原因として出現しますが、 ライフステージとしては 『育児中の女性』 に生じやすい傾向が有ります。 そして、この性嫌悪が出現した場合、これは女性がセックスを望まなくなる医学的理由になってしまう事が多いです。


もしパートナーが育児中の場合、ライフステージに伴って出現した性嫌悪によって、 あなたとのセックスを嫌がっている可能性も有りますので、 健全な関係性を維持するためにも、ご自身が相手女性にセックスを求める前に、 パートナー女性が本当にセックスを望んでいるかどうか、 意思を確認すべきかと存じます。


2.【乳房刺激への嫌悪】

乳房刺激への嫌悪

あなたのパートナーはセックスを嫌がっている可能性が有ります。 こちらではセックスを女性が望まなくなってしまう医学的理由、その4つから 『乳房刺激への嫌悪』 に関して解説をさせて頂きます。


『乳房刺激への嫌悪』 とは、言葉の意味通り、女性が乳房への刺激を嫌がる状態を示しており、 この症状は時折、女性がセックスを望まなくなる医学的理由になってしまう事あるようです。 この乳房刺激への嫌悪は、女性のライフステージにおいては、出産後の授乳期に出現し易い傾向が有ります。


『乳房刺激への嫌悪』 は医学的理由として、ある意味、限局性の高い 『性嫌悪』 とも言えますが、 授乳中の女性がセックスを嫌がっているケースにおいては、 パートナーが 『乳房刺激への嫌悪』 によって乳房への刺激だけを望んでいないのか、 あるいはセックス全体を嫌がっているのかを確認する事が必要かと思われます。


3.【性欲の低下】

性欲の低下

はたして、あなたのパートナーはセックスを嫌がっているのでしょうか? 女性がセックスを望まなくなる医学的な4つの理由、こちらでは 『性欲の低下』 に関して解説をさせて頂きます。


女性はライフステージにおいて、妊娠・出産後、ならびに閉経後において、 ホルモンバランスの変化から特異的に 『性欲の低下』 を来す場合が有り、 これはパートナー女性が、突然セックスを望まなくなったり、 嫌がるようになったりする状態における医学的理由となる事が有ります。


これは上述の 『性嫌悪』 ほどのレベルでセックスを嫌がるようになるわけでは有りませんが、 ライフステージとして、妊娠・出産後、閉経後の女性においては、 性への興味が希薄になってしまっている可能性があるので、 このライフステージの女性には、男性側からあまりしつこくセックスを求める事は控えた方が、 健全なパートナーシップ上、望ましいかと存じます。


4.【性交疼痛】

性交疼痛

あなたのパートナーはセックスを嫌がっている? こちらでは、セックスを女性が望まなくなる4つの医学的理由の内 『性交疼痛』 に関して解説をさせて頂いております。


『性交疼痛』 とはペニスの挿入に伴い女性が女性器に痛みを感じる状態で、 実は潜在的に多くの女性が苦しんでいる多数派の疾患でも有ります。 性交疼痛はパートナー女性がセックスを望まない医学的理由になりやすい傾向があり、 女性に性交疼痛が存在する上で、男性があまり無理を重ねていくと、 最終的には上述の 『性嫌悪』 の状態も併発するようになってしまいます。


女性はライフステージにおいて、上記 『性欲の低下』 同様、妊娠・出産後、ならびに閉経後に、 性交疼痛を生じるようになる事が多いとされています。 性交疼痛の原因も、女性臓器の変形や潤滑の不足など様々ですが、 妊娠・出産後ならびに閉経後の女性とセックスする際には、 パートナー女性が、疼痛を理由にセックスを嫌がっていないか、 男性側から声かけする事がとても大切かと思われます。



以上 「あなたのパートナーはセックスを嫌がっている?」 を主題として、 女性がセックスを望まなくなる4つの医学的理由に関して、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が、 そのそれぞれについて解説をさせて頂きました。


実際、夫婦だから、恋人だから、という関係圧の元で、 望まぬセックスを続けている女性が数多くいて、 男性側が気がつかないウチに女性の方の心が冷め切ってしまっている事も少なくは無いようです。 男性はバイアグラなどの利用を検討する前に、 ライフステージごとのパートナー女性の変化を理解して、性行為に臨む必要があると思われます。

(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2022-07-26)

日本性機能学会専門医証
※日本性機能学会について詳しくはこちら
新宿ライフクリニック院内看板
※新宿ライフクリニックについて詳しくはこちら



 ―このページの内容に関連した記事―