飲みすぎは危険

レビトラは用法用量を守り飲みすぎないように使用しましょう。



レビトラの使用上注意」

レビトラには服用上限量があります。飲みすぎは危険です。


<当ページの項目リスト>

  1. 【レビトラの飲みすぎ】
  2. 【基本的な用法用量について】
  3. 【レビトラの飲みすぎに関する試験報告】
  4. 【医薬品の使用上限量を規定する意義】
  5. 【使用上限量を超過してしまった場合】
  6. 【処方箋医薬品の正しい使用】

1.【レビトラの飲みすぎ】

レビトラは飲みすぎないように、 きちんと用法用量を守ってご利用くださいませ。レビトラの飲みすぎは背部痛や筋肉痛、 また視覚異常などの症状を引き起こし危険です。


レビトラは素早く作用する即効性。 また強いききめ や高い勃起改善確率が特徴の高機能な勃起改善薬です。 またレビトラはこうしたスペック面の高さだけでなく、副作用発現頻度が少ないのも特徴です。 しかしこのように高機能なレビトラでも、通常に定められている用法用量に従わなければ、 十分な効果が出なかったり、危険な症状が出現したりする可能性も有ります。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」と申しますが、 レビトラだけでなく、ほぼあらゆる医薬品はその使用の上限量がきめられ、 飲みすぎが予防されています。 レビトラだけでなく一般的に医薬品は飲みすぎる事によって、 その薬剤で本来想定されている副作用がより増強したり、 基本的に想定されている副作用ではない、他の症状を引き起こす事が危惧されます。


何故に医薬品の飲みすぎは起こってしまうのでしょうか? 医薬品を飲みすぎてしまうという行動の動機を推察すると、これは基本的には、 「その薬剤で発現する薬効をもっと高めたい」と言う気持ちが主体なのだと思われます。 しかし実際の所はその医薬品を飲みすぎたからと言って、 目的の効果が高まるという確実性が無いばかりか、 ひょっとすると副作用面のみが飲みすぎによってクローズアップされてしまう可能性すらあります。


我々ライフクリニックのような保健所認可のED治療施設が扱う医薬品は、 医師の診察を介さなければサプライがされない「処方箋医薬品」であり、 今回のメインテーマのレビトラもまた、そのカテゴリーに内包されるものです。 こうしたレビトラのような処方箋医薬品は薬局の売薬よりも、 ずっと厳しい基準でその安全性が検討されており、 その発売前には非常に多岐にわたる、かつ規模の大きい安全性の検討が重ねられ、 その結果として処方箋医薬品の使用上限量などが定められています。
我々のクリニックでもレビトラなどの処方時には、レビトラの飲みすぎ等を予防するために、 その定められた用法用量をキチンと患者さんに説明しておりますが、 時にそうした説明をきちんと受容できず、もしくはうっかり忘れてしまい、 レビトラを飲みすぎてしまう患者様がいるようです。


レビトラの飲みすぎの影響は詳しくは後述しますが、 時に本剤の飲みすぎによって様々な症状を引き起こされてしまう事があり、 悪くすればそれは健康被害に結びつくことなども危惧されます。 こうした事態を防ぐために、 本稿ではレビトラとその飲みすぎに関してを主軸に詳細にこれを説明させて頂いております。
本稿では、レビトラの飲みすぎに関してを中心に、本剤の基本的な使用方法や、 飲みすぎに関しての試験報告、 またレビトラを飲みすぎてしまった場合な対処などに関して記載しております。 宜しければご閲覧下さいませ。


2.【基本的な用法用量について】

冒頭からレビトラの飲みすぎに関しての警鐘を告げておりますが、 「飲みすぎ」と言う状態を把握するには「通常の使用量」を把握する事がもちろん大切です。
レビトラの基本的な用法用量としては、 その製造元であるバイエル薬品株式会社が制作した添付文書を引用しますと、 成人男性に対して一日一回レビトラを10㎎、セックスの1時間前を目安に経口内服するとあり、 またレビトラ10㎎を使用しても十分な勃起改善効果が出ない場合で、 かつ忍容性が良好な場合は、レビトラを20㎎に増量する事が可能と記載されています。 つまりレビトラは用法用量の範囲内において1日20㎎まで服用する事が可能と言う事です。
レビトラは5㎎製剤、10㎎製剤、20㎎製剤の3つのセットアップがあるので、 レビトラの5㎎製剤であれば一日一回4錠、 10㎎製剤であれば一日一回2錠、 20㎎製剤であれば一日一回1錠までの利用が可能と言う事です。 そしてこれ以上の使用はレビトラの飲みすぎに該当するという事です。


3.【レビトラの飲みすぎに関する試験報告】

レビトラの飲みすぎの分量を把握してもらうにあたり、 前項にてレビトラの基本的な用法用量を解説させて頂きましたが、 本剤の基本的な用法用量を逸脱した過剰投与つまり、レビトラの飲みすぎによる悪影響に関しては、 開発・製造元であるバイエル社にて、その販売開始前にきちんと試験が行われ、 その内容がしっかりと検討されています。
このレビトラの飲みすぎの悪影響に関する試験は、 健康な成人男性を対象としてレビトラの一日使用上限量である20㎎をはるかに超過した、 120㎎また40㎎にて、その飲みすぎの影響を勘案しています。


通常の一日使用上限量の6倍の飲みすぎである120mgの単回投与においては、 重篤な有害事象こそ見られなかったものの、一過性の背部痛、筋肉痛、視覚異常が見られたとの事です。
また通常の一日使用上限量の2倍の飲みすぎである40㎎の一日2回投与を継続した場合においては、 120㎎の飲みすぎの検討時に見られた筋肉系や神経系の障害は見られず、 かなり強い背部痛が見られたとの事でした。 このようにレビトラの過剰使用の検討上では、 このような危険な症状の出現も報告されています。 レビトラは飲みすぎないように、通常の用法用量を守るようにしましょう。


4.【医薬品の使用上限量を規定する意義】

実は医薬品以外にも、 我々が口から摂取するものには飲みすぎによる致死量が存在するものも少なくありません。 例えば我々の生活上とてもなじみ深い、 お茶やコーヒーに入っている「カフェイン」は飲みすぎでカフェイン中毒を発症する事があり、 それも悪くすれば死んでしまう事があると言われています。 報道によるとカフェインを過剰に含有した所謂エナジードリンクの度を過ぎた飲みすぎで、 死亡者が出た事もあるようです。
また、こうしたカフェインなどの含有物だけではなく、 例えば我々の生活に欠かせない「水」も飲みすぎれば健康を害したり、悪くすれば死ぬこともあります。 これはほとんどのケースにおいては、精神神経系の疾患である統合失調症の方などが、 過剰な水を飲みすぎを自制できず、 結果として水中毒という病態を発症してしまう事に起因しているのですが、 53歳までに死亡した統合失調症入院患者のうち、 水中毒による死亡はなんと18%にも上るという報告もあります。


水のようなごく自然な存在ですら飲みすぎによる致死量があるのです、 より化学的な物質であるレビトラなどの医薬品に致死量が無い訳はありません。
ただ、市販前の新しく開発された薬剤は、どれだけ飲みすぎれば不都合な症状が出てくるのか、 またはどれだけ飲みすぎれば死亡事故などが起きるのかはもちろん未知数です。 ゆえに処方箋医薬品市場に薬剤が出た後、ユーザーがその薬剤を安心して使用できるようにするために、 その薬剤の通常の使用方法の策定の他に、 過剰使用つまり飲みすぎの悪影響をその薬剤の市場デビュー前に十分に勘案する必要があります。


5.【使用上限量を超過してしまった場合】

なんらかの手違いでレビトラを飲みすぎてしまった場合はどうしたら良いのでしょうか? 薬物を飲みすぎた場合、 服用してからの時間が浅いようなら時に嘔吐を誘発する事でその悪影響を削減できます。 また薬物を飲みすぎた場合、 その薬剤によっては血液から任意の物質を取り除く「腎透析」という医療行為によって、 血液中からその薬剤を取り除く事も可能です。 しかしレビトラの場合は血漿蛋白結合率が高いという薬剤特性上、 腎透析によって血液から取り除くのが難しい傾向が否めず、 従ってレビトラの飲みすぎの場合はこの腎透析の方はほぼ意味がありません。 しかし嘔吐の誘発は服薬間もない様であれば意味のある時があります。
ゆえにレビトラを間違えて飲みすぎた場合で、かつある程度の時間が経過してしまった場合は、 本剤の飲みすぎに伴って発生した状態や症状などに対して対症療法を行い、 薬剤の影響が自然になくまるまで経過を観察する必要があります。
特にレビトラは水溶性の傾向が高いがゆえ、その体内への吸収も早く、 飲みすぎた場合は早々に対処しないと、上記のような対症療法しか手段がなくなってしまいます。 レビトラは用法用量をキチンと守って、飲みすぎないように使用しましょう。


6.【処方箋医薬品の正しい使用】

人がレビトラを飲みすぎてしまう理由は何でしょうか? それは冒頭でも述べましたが 「勃起改善効果をもっともっと高めたい」 と言う気持ちが飲みすぎてしまう事の主な動機になるのではないかと思います。
ただ我々の用法用量指導にも関わらず、 自己判断でレビトラを飲みすぎてしまう方を見ていると、 前提として本剤の作用が弱まってしまうような使用方法で服用されている方も少なからずいらっしゃるようです。

レビトラを飲みすぎてしまう事よりも、本剤の服用方法を正しく是正する方が、 その勃起改善効果としてははるかに効果的であり、また安全性が高いです。
そこでレビトラの効果をきちんと出すための二つの大きな注意点を挙げますと


  1. レビトラを完全な空腹で使用してみる:
    食事中の過剰な油でレビトラの体内への吸収は低下してしまう事があります。 効果があまり出ないという時には本剤を飲みすぎたりせず、 本剤の服用するタイミングを完全な空腹状態にしてみましょう。 目安としては前回の食事から4時間以上経過している状態が望ましいです。
  2. アルコールの入っていない状態でレビトラを使用してみる:
    レビトラはある程度のアルコールへの耐性はあると報告されていますが、 勃起という生理現象自体がアルコールによって障害されやすいので、 アルコールを飲みすぎたりすると結果として本剤の効果があまり出ないという事になりやすいです。 本剤の効きが悪い時は完全にアルコールが入っていない状態で使用してみましょう。

以上この2点がレビトラの効果をきちんと出す上でとても重要です。 この2点はライフクリニックの外来でも、 「レビトラが効きにくかった」という患者さんからの訴えの際に指導させて頂く事も多いです。 本剤が効きにくいという時には、本剤を飲みすぎたりせず、 今一度、本剤の使用方法を見つめなおしてみましょう。

(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2024-01-08)

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