『年を取るとEDになるの?勃起不全症が加齢によって出現する代表的理由3つを日本性機能学会専門医が解説』

年を取るとEDになり易くなる
  • 年を取るとEDがどんどん発症し易くなります。
  • 勃起不全症が加齢に応じて出現し易くなる代表的理由は3つ有ります。
  • それは 『生理的な血管機能の低下』
  • そして 『生理的な男性ホルモンの分泌低下』
  • 最後に 『生活習慣病の増加』』 の3つになります。

例えば、前立腺肥大症や変形性関節症など、年を取る事で発症し易くなる病気が有ります。 実は、ED:勃起不全症もそうした 『加齢によって出現しやすくなる疾患』 の一つです。


勃起不全症は13種類ものリスクファクターがある多因子疾患なので、 様々な要因によって発症しますが、 その中でも 『加齢』 は特に強力な因子の一つです。


この加齢による勃起不全症の出現とは、ご高齢の方だけのお話では有りません。 例えば、20歳代の方と30歳代の方とを比較した場合でも、性機能の加齢による低下は有りますので、 20歳代より30歳代の方がEDは出現し易くなると言えます。


あらゆる 哺乳類が加齢に応じて段々と性機能が低下して行きますので、 これは人間にとっても、生物としては一つの宿命的状態と言えます。


加齢、つまり年を取る事で、何故にEDが引き起こされるのか?
こちらのページでは、勃起不全症が加齢によって出現する、その代表的な3つの理由に関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【生理的な血管機能の低下】
  2. 【生理的な男性ホルモンの分泌低下】
  3. 【生活習慣病の増加】

1.【生理的な血管機能の低下】

血管機能の低下

年を取るとなぜEDになるのか?
こちらでは加齢によって勃起不全症が出現してくる代表的な3つの理由より 『生理的な血管機能の低下』 について解説をさせて頂きます。


実は血管は自律神経のコントロールにより収縮と拡張を繰り返す事で、様々な体のシステムを維持しています。 たとえば、立ち上がった時に頭の位置が高くなっても、脳に血流が変わらず届けられるのは、そうした 自律神経と血管機能の働きによるものです。 そして、実は 『勃起』 というシステムもまた、こうした自律神経と血管機能の働きによって成立しています。


この血管機能は、加齢による外観の変化や体力の低下と同様に、 年を取る事で生理的にその機能が低下して行きます。


この加齢に応じた生理的な血管機能の低下が、ある程度の閾値を超えるようになると、 段々とEDが顕在化して来ます。 もちろん、加齢による外観の変化や体力の低下同様に、 その出現や進行には個人差が有ります。


このように生理的な 『血管機能の低下』 は、 年を取るとEDになる、勃起不全症が加齢によって出現する、 そうした変化を来す理由の一つになっています。


2.【生理的な男性ホルモンの分泌低下】

男性ホルモンの分泌低下

年を取るとEDになっていくのは何故なのでしょう?
  こちらでは加齢によって勃起不全症が出現する代表的な3つの理由より 『生理的な男性ホルモンの分泌低下』 について解説をさせて頂きます。


男性ホルモンは、胎児ではペニスや精巣などの発生に関わり、 出生後ではヒゲや筋肉など男性らしい形質の出現に関わる他、 勃起など男性の性機能の維持にも関わっている重要な生体機能調節物質です。


この男性ホルモンの分泌は20歳代くらいから、加齢に応じて少しずつ低下し始めます。 その個人が生物として規程された生殖適齢期を過ぎる事で、 段々と男性ホルモンの分泌が自然に低下して行くのです。


男性ホルモンは主に生殖に関連した生体機能調節物質なので、 我々人類の現在の文化的・社会的実情はさておき、 生き物としては生殖適齢期を経過した肉体環境において、 男性ホルモンの必要性は下がり、その分泌は段々と低下していきます。


このように年を取る事で生理的に男性ホルモンが低下していき、 その分泌量が、性機能における必要量を下回り始めると、 性欲の低下と共に、EDが段々と出現するようになってきます。


こうした加齢に伴う生理的な 『男性ホルモンの低下』 もまた、 このように年を取るとEDになる、勃起不全症が加齢によって出現する、 そうした変化を来す理由の一つを形成しています。


3.【生活習慣病の増加】

生活習慣病の増加

年を取るとEDになるのは何故なのでしょう?
こちらでは加齢によって勃起不全症が出現する代表的な3つの理由より 『生活習慣病の増加』 について解説をさせて頂きます。


年を取ると、生活習慣病である 『肥満症』 『高血圧』 『糖尿病』 の発症頻度は増加していきます。 体力の低下にともなう活動量の低下が、肥満症を引き起こし易くさせ、 血管機能の低下は血圧を上げる事で、高血圧症を引き起こし易くさせ、 筋肉量の低下はインスリンの作用を低下させる事で、糖尿病を引き起こし易くさせます。


こうした生活習慣病やメタボリックシンドロームに関しての健診が中高年以降に増えていくのは、 まさに、年を取ると生活習慣病やメタボリックシンドロームが発症し易くなるが故にです。


これら生活習慣病の内、肥満症、高血圧、糖尿病は、実はEDの代表的なリスクファクターであり、 これらの発症は、血管内皮機能障害や動脈硬化によってペニスの血流を阻害し、 結果として勃起不全症を引き起こしてしまいます。


このように、加齢に伴う 『生活習慣病の増加』 は、 年を取るとEDになる、勃起不全症が加齢によって出現する、 そうした現象を説明する理由の一つとなっております。



以上 『年を取るとEDになるの?』 を主題に、 勃起不全症が加齢によって出現する代表的な3つの理由に関して新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂きました。


適切な運動習慣やウェイトコントロールは、年齢なりの性機能の維持にとても大切です。 当新宿ライフクリニックではご希望の方に、ED対策としての生活習慣指導を日本性機能学会専門医が行っております。 どうごご気軽にご相談下さいませ。

(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2021-10-26)

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