主な副作用
ED治療薬の主だった副作用は、ほてり、紅潮（顔が赤くなる）、目の充血、鼻づまり、
頭痛、動悸です。
消化不良、めまいなどの副作用の報告もあります。
バイアグラで彩視症（物が青みがかって見える）、シアリスで筋肉痛の頻度がやや高めになっています。
非動脈炎性前部虚血性視神経症：NAIONや突発性難聴の報告もございましたが、
現在では、因果関係は少ないとされています。
いずれも一時的な副作用で、軽度〜中等度の場合がほとんどです。
副作用頻度は、バイアグラが最も高く、レビトラ、シアリスは、バイアグラに比較し、
副作用は半分程度になっております。
副作用が出現した場合でも、軽微で済むことが多い為、副作用を心配される方は、
バイアグラを避けて頂き、レビトラ、シアリスをお試しください。
副作用発現委は、個人差や、服用中の薬剤、体調、アルコールの量なども関係します。
当院では、1錠単位でED薬を処方可能ですので、まず、お試しください。
ED治療薬と心臓突然死について
バイアグラ市販当初、バイアグラと心臓突然死の関係について、様々な憶測が飛び交いました。
今では、因果関係は考えられておらず、何らかの心臓病の危険因子を持った方が、
ED薬服用中に偶発的に発症したと考えれらております。
2012年春、アメリカFDAから、最近10年間の副作用報告のまとめがございました。
そこでも、心臓突然死との因果関係は否定されております。
しかし、バイアグラの副作用が多い事が示されており、因果関係は不明としてはいるものの、
バイアグラ使用中の心疾患の発現が高率では有るため、心配される方は、
レビトラ、シアリスを服用されると良いかもしれません。
心臓病とED治療薬の関係は、
別項で解説致しておりますので、ご参考下さい。
非動脈炎性前部虚血性視神経症：non-arteritic anterior ischemic optic nuerpathy(以下NAION)とは
原因不明に突然発症する、無痛性視野欠損を生じる視神経疾患です。
NAIONとPDE5阻害剤の因果関係が疑われた時期もございましたが、
現在のところ、不明です。
一般的には、NAIONとEDは、危険因子が共通している項目が多いため、
偶発したと考えられています。
本邦におけるバイアグラなどのED治療薬が誘引となったと考えられるNAIONの報告はございません。
ED治療薬は、本邦において、正規ルートだけでも年間100万錠以上処方されております。
これだけの数が使用されていれば、様々な偶発症も生じます。
別項を用意しておりますので、
NAIONとED治療薬をご参照ください。
突発性難聴
突然、難聴や耳鳴りで発症する耳疾患です。
原因は定かでは無く、ウイルス感染やストレスなどの関係も指摘されています。
バイアグラの服薬中に突発性難聴を発症したとする報告がございましたが、
現在のところ、因果関係は明らかでは有りません。
NAIONの発症と同様、偶発的と考える研究者がほとんどです。
別項を用意しておりますので、
突発性難聴とED治療薬をご参照ください。
ED治療薬の詳細な副作用を表にしてあります。
よろしければ、ご参考にしてください。
⇒ ED治療薬の詳細な副作用一覧
