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『バイアグラを飲んた後の行動制限。バイアグラを服用した後に避けた方が良い代表的な5つの行動に関して日本性機能学会専門医が解説』

バイアグラを飲んだ後の行動制限

  • バイアグラを飲んだ後には避けた方が良い、いくつかの行動の制限が有ります。
  • バイアグラを服用した後に避けた方が良い行動には、代表的に5つ有ります。
  •  それは 『飲酒』 『運転』 『入浴/サウナ』 『高所作業』 『ジムでのトレーニング』 です。
  • これらの行動制限が推奨されるものは、あくまでも代表的なものであり、
  •  これら以外にもバイアグラを飲んだ後は避けて貰った方が良い行動が有ります。
  • バイアグラ服薬後における日常の行動でご心配がある方はどうぞ当院にお尋ね下さいませ。

バイアグラは元々、ED/勃起不全症に対して性行為の時に勃起機能を補助するために使用される薬剤ですが、 標準量である50mg製剤の薬効持続時間が5時間と少し長めなので、 性行為前後の薬効持続時間中に、日常生活上のなんらかの行動をする事も有るかと存じます。


そうした場合において、バイアグラを服用した後に避けた方が良い行動がいくつか有りますので、 こちらでは 『バイアグラを飲んだ後の行動制限』 が推奨される代表的な5つの行動に関して、 その理由を添えて、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をしております。
宜しければご一読下さいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【飲酒】
  2. 【運転】
  3. 【入浴/サウナ】
  4. 【高所作業】
  5. 【ジムでのトレーニング】

1.【飲酒】

飲酒

こちらではバイアグラを飲んだ後の行動制限として 『飲酒』 に関しての解説をしております。
飲酒はバイアグラを服用する前後で避けた方が良い代表的な行動の一つと言えます。


バイアグラなど勃起改善薬は、局所の血管拡張薬になるので、元々その副作用として、めまいや立ちくらみが低頻度で発生する事が有ります。 副作用としての発生頻度は0.1~1.0%位と、とても低いレベルですが、飲酒した場合は、この副作用の発生頻度が増加してしまう可能性が有ります。


バイアグラは局所にて血管を拡張させますが、その服薬の上に飲酒という行動を重ねてしまうと、アルコールによって更に全身の血管が拡張されてしまいますので、 めまいや立ちくらみの頻度、また程度がより増悪してしまう事が危惧されます。 飲酒はバイアグラを服薬する前後において制限される行動として、何卒避けられますようお願い申し上げます。


めまいや立ちくらみの増加は、転倒などの外傷契機になってしまう事が有り危険です。 特にこうした傾向は、御高齢の方、また元々自律神経障害をお持ちの方に出やすいので、 該当される方は重ねてご注意されるようお願い申し上げます。


このように、立ちくらみなどの副作用の増加が危惧される事から、 飲酒はバイアグラを飲んだ後の行動制限に含まれるものとして代表的と言えます。


2.【運転】

運転

こちらではバイアグラを飲んだ後の行動制限として 『運転』 に関しての解説をしております。
運転もバイアグラを服用した後で避けた方が良い代表的な行動の一つと言えます。


バイアグラなど勃起改善薬には、これら特有の副作用として 『彩視症』 という状態が有ります。 この 『彩視症』 という副作用は発生頻度は1.0~0.1%位で、頻度としてはとても低いレベルですが、 発生すると薬効持続時間の間、使用者の視界に薄い色がついて見えるようになってしまいます (代表的には青色が多いとされています) 。 しかし現れたとしても薬効が過ぎ去ると共に消えていきますので、あくまでもこの症状は一過性です。


性行為中や一般的な行動上では、一過性に視界に薄い色がついたとしても、大きな問題は無いかも知れません。 しかし自動車などの運転に関しては、信号機の色や道路標識の色など、色をもって判断したり、注意を引いたりするものが数多くあるので、 低頻度の副作用ながら、運転はバイアグラを服用した後にはなるべく避けた方が良い行動に該当するかと存じます。


バイアグラを服用した後に運転を必要とするシチュエーションはとても少ないとは思われますが、 信号機や道路標識における判断ミスは、大きな交通事故の原因になってしまう可能性がありますので、 バイアグラを服用した後、最低でも標準量の薬効持続時間である5時間が過ぎるまでは、 なにとぞ自動車などの運転は避けられますようお願い申し上げます。


このように、低頻度ながらも交通事故の発生等が危惧される事から、 運転はバイアグラを飲んだ後の行動制限の一つに加えるべきものと思われます。


3.【入浴/サウナ】

入浴

こちらではバイアグラを飲んだ後の行動制限として 『入浴/サウナ』 に関しての解説をしております。
『入浴およびサウナ』 もまたバイアグラを服用した後でなるべく避けて頂きたい代表的な行動の一つと言えます。


上記 1.【飲酒】 にて、バイアグラが局所血管拡張薬として、めまいや立ちくらみ等の副作用を引き起こす事が有り、 飲酒による血管拡張がそれを増悪させる事に関して解説をさせて頂きましたが、 実は日常生活において、飲酒以外にも、血管拡張を増悪させてしまう行動が有ります。 それは 『入浴、もしくはサウナ』 です。


『入浴、そしてサウナ』 もまた、アルコール同様に全身の血管を拡張してしまうので、 バイアグラによって発生しためまいや立ちくらみを増悪させてしまい、その結果、転倒などの外傷を招いてしまう怖れが有ります。 滑りやすく、また床が硬い浴室、サウナ等での転倒は頭部外傷なども危惧され、とても危険です。 それゆえ、入浴・サウナもまた、バイアグラを飲んだ後の行動制限に含まれると言えるのです。


事故が想定されるシチュエーションとしては、温泉旅行などでバイアグラを使用した性行為の後で、 すぐに入浴やサウナに行ってしまい、めまいや立ちくらみが増悪し転倒してしまうようなケースです。 バイアグラを服用した場合は、最低でも標準量の薬効持続時間である5時間が過ぎるまでは入浴・サウナは避けて頂き、 軽めのシャワーなどでお済ましになられますようお願い申し上げます。


このように、立ちくらみ等の副作用増加が危惧される事から、 入浴/サウナもまた、バイアグラを服用した後に避けた方が良い代表的な行動の一つと言えるでしょう。


4.【高所作業】

高所作業

こちらではバイアグラを飲んだ後の行動制限として 『高所作業』 に関して解説させて頂いております。
『高所作業』 もまた、バイアグラを服用した後では、なるべく避けて頂いた方が良い代表的な行動の一つになります。


上記 1.【飲酒】 にて、バイアグラが局所血管拡張薬として、 めまいや立ちくらみ等の副作用を0.1~1.0%の頻度で起こす事が有ると解説させて頂きましたが、 こうした低頻度の副作用ながらも、高所作業中にめまいや立ちくらみが出てしまった場合、 高所からの転落など、重度外傷の契機になってしまう危険性があるので、 強いて、バイアグラを飲んだ後の行動制限の一つに、この 『高所作業』 を挙げさせて頂いております。


高所かつ足場の悪い状況 (脚立の上など) での作業中にめまいや立ちくらみが発生した場合、 高所から転落してしまう危険があり、これは屋内外問わず大きなケガになってしまう可能性があります。 特に高所での作業は、基本立位かつ手を上げてやる事が多く (電球の交換など) 、 立ちくらみが誘発されやすい姿勢を取る事が多いので、重ねてのご注意が必要です。 バイアグラを服用した後は、最低でも標準量の薬効持続時間である5時間が過ぎるまでは、高所作業を避けて頂き、 十分な時間が経過してから、こうした作業に入られますようお願い申し上げます。


このように、副作用の頻度は低いながらも、ケガが大きくなる事が想定される 『高所作業』 もまた、 バイアグラを服用した後に避けた方が良い代表的な行動の一つと言えます。


5.【ジムでのトレーニング】

ジムでのトレーニング

こちらではバイアグラを飲んだ後の行動制限として 『ジムでのトレーニング』 に関して解説させて頂いております。 ジムでのトレーニングもまた、バイアグラ服用の後でなるべく避けて頂いたい代表的な行動の一つと言えるでしょう。


上記 1.【飲酒】 にて、バイアグラの局所血管拡張薬としての副作用、 めまいや立ちくらみが0.1~1.0%位の頻度で起きる事について解説をさせて頂きましたが、 低頻度でありながらも、ジムでのトレーニング中に、こうした副作用が出現した場合、バーベルを取り落としたり、ルームランナーから転落したりと、 重度外傷の契機となってしまう危険性があるので、 強いて、バイアグラを飲んだ後の行動制限にこの 『ジムでのトレーニング』 を含まさせて頂いております。


ジムトレーニングの代表的なものとして、ルームランナーでジョギングが有りますが、このルームランナーでのジョギングは、 通常のジョギングと違い、不意のめまいや立ちくらみによって転倒した場合、感覚的かつ即時のスピード調整が自分では出来ないので、 激しい転倒になってしまう事で大きなケガが発生する危険性が有ります。


一方、ジムトレーニングには、高重量をあつかうウェイトトレーニングも有りますが、これは基本いきみながらやる事が多いので、 体の内圧の上昇から立ちくらみ等を誘発し易く、バイアグラによる立ちくらみをより増悪させてしまう事も有ります。 高重量のウェイトを持ったまま、立ちくらみやめまい等が発生した場合、重量物の落下による大きな外傷を引き起こしてしまう可能性が有り大変危険です。


バイアグラを服用した後は、受傷契機が多くなる事が想定される 『ジムトレーニング』 は標準量の薬効持続時間である5時間が過ぎるまでは必ず避けて頂き、 十分な時間が経過してからこうした運動に入られますよう、重ねてお願い申し上げます。


このように、副作用発現頻度は低いながらも、ケガが大きくなる事が想定される 『ジムでのトレーニング』 もまた、 バイアグラを服用した後に避けてもらった方が良い代表的な行動に含まれます。



以上 『バイアグラを飲んだ後の行動制限』 として、 バイアグラを服用した後に避けた方が良い代表的な5つの行動、 『飲酒』 『運転』 『高所作業』 『入浴/サウナ』 『ジムでのトレーニング』 に 関して、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂きました。


今回解説させて頂いた行動制限はあくまで代表的なものであり、これら以外にもバイアグラを飲んだ後に避けて貰った方が良い行動は存在します。 ご自身の日常生活上の行動でご心配なものがお有りの方は、是非とも新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医にお尋ね下さいませ。
新宿ライフクリニックでは皆様のご相談を心よりお待ち申し上げます。

(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2021-11-08)

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