『バイアグラと日頃の体調不良。風邪・花粉症・胃もたれなど体調不良時にバイアグラ服用したらどうなるか日本性機能学会専門医が解説』

バイアグラと日頃の体調不良

  • バイアグラと日頃の体調不良に関して
  • 日常における代表的体調不良 : 風邪・花粉症・胃もたれの時にバイアグラ服用したらどうなるか?
  • これがどうなるかは、それぞれの体調不良によって出てくる症状次第とも言えます。
  • その症状がバイアグラの副作用と合致するものだと、相乗的な悪化も懸念されます。
  • 前提として、体調不良時は、性行為ならびにバイアグラの服用は避けるようにしましょう。

前提として体調不良時にはバイアグラなどの勃起改善薬はお使いになりませんようお願い申し上げます。 こちらのページでは、あくまで風邪・花粉症・胃もたれなど、日頃発生する体調不良時に、 誤ってバイアグラを服用してしまった場合に備えて、これらについて解説をさせて頂いているものになります。


風邪・花粉症・胃もたれなどの体調不良は、誰しも日頃の生活の中で感じられる事のあるものかと存じます。 こうした体調不良時にセックスをする事は、前提としては無いとも思われますが、セックスも人間関係に基づくもの、 何らかの記念日だったりと、多少の無理をせざるを得ない事も時にはあるのではないかと存じます。


そうした時に体調不良状態にもかかわらず、日頃のくせでバイアグラを誤って服用してしまった場合、これはいったいどうなってしまうのか? こちらのページではそうした場合に備えて、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が日頃の代表的な体調不良を、風邪・花粉症・胃もたれの三つに分類して、 そうした時にバイアグラを服用してしまったらどうなるのか、これを一つ一つ解説をさせて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【風邪などの体調不良時】
  2. 【花粉症などの体調不良時】
  3. 【胃もたれ感などの体調不良時】

1.【風邪などの体調不良時】

風邪などの体調不良時

こちらではバイアグラと日頃の体調不良において 『風邪』 をメインのテーマとし、 体調不良時にバイアグラを服用したらどうなるのか、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。


まず風邪は性行為のような緊密な接触によって容易に相手の方にうつってしまいます。 現在の社会的な新型コロナウィルス対応のセンスから言っても、風邪の際の性行為は全く望ましく無い事は、一つの前提と言えます。


こうした風邪のような、日頃みられる体調不良時に、うっかりとバイアグラを服用してしまった場合、どうなるのか? これに関しては、風邪によって出ている症状次第とも言えます。


風邪で熱ならびに、熱による脱水がある場合は、心悸亢進にともなう動悸感が発生するかと存じますが、 バイアグラは血流の亢進にともなう動悸感を副作用として起こす事があるので、 相乗的にこの風邪による動悸感などは、バイアグラによって強まってしまう可能性が有ります。


また風邪の熱によって 『ほてり感』 を感じているような場合、 バイアグラは顔面の血流の亢進によるほてり感を、10.19%ほどに発生させてしまう事があるので、 このほてり感も、バイアグラの服薬によって相乗的に強まってしまう可能性が有ります。


また風邪による鼻づまりがある場合、バイアグラは鼻粘膜の血流亢進に伴う鼻閉を副作用として示す事があるので、 この鼻づまり感も、バイアグラによって相乗的に強まってしまう可能性が有ります。


また風邪によって、頭痛を感じている場合、頭痛自体の発生機序が違うので、これは相乗的にはならないかも知れませんが、 バイアグラには12.74%に血管拡張性の軽い頭痛を発生させてしまう可能性があるので、 風邪による炎症性の頭痛にこの頭痛が追加され、悪影響を呈する場合も考えられます。


以上、日頃の体調不良時として、風邪の際にバイアグラをうっかり服用したらどうなるのかを解説させて頂きました。 相手にうつしてしまう可能性が高いので風邪の際の性行為は、是非とも自重されますようお願い申し上げます。


2.【花粉症などの体調不良時】

花粉症などの体調不良時

こちらではバイアグラと日頃の体調不良に関して 『花粉症』 をメインテーマとし、 バイアグラを体調不良時に服用したらどうなるのか、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂きます。


花粉症は上述の風邪と違って人にうつる事は有りませんが、花粉症による症状がひどい時の性行為は、 お相手の方もご不快に思われる事が多いのではないかと存じます。 性行為はあくまでご自身とお相手とで作り上げる共同作業です。 やはり花粉症の症状がひどい時は、性行為も避けられた方が無難です。


花粉症のような日頃の体調不良時にバイアグラを服用した場合、これがどうなってしまうのかは、 やはり花粉症によって出現している症状次第とも言えます。


花粉症によって鼻づまりがある場合、 これは上記 【風邪などの体調不良時】 と一緒で、バイアグラは鼻粘膜の血流亢進に伴う鼻閉を副作用として示す事があるので、 鼻づまり感などの症状は、バイアグラによって相乗的に強まってしまう可能性が有ります。


また花粉症によって目の充血がある場合、 バイアグラは1.91%程度に副作用による症状として、白目の充血を引き起こす事があるので、 この目の充血などの症状も、バイアグラによって相乗的に強まってしまう可能性が有ります。


以上、日頃の体調不良時として 『花粉症』 の際に、 バイアグラを服用したらどうなるのかを解説させて頂きました。


誰しも鼻水が出ていたり、くしゃみを頻回にしたりしている人と性行為をしたいとは思われないものと存じます。 セックスパートナーとの良い関係性の維持のためにも、花粉症の症状がひどい時は、 なるべく性行為は避けるようにしましょう。


3.【胃もたれ感などの体調不良時】

胃もたれ感などの体調不良時

最後にバイアグラと日頃の体調不良に関して、 『胃もたれ感』 がある時に、 バイアグラを服用したらどうなるのかを新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説させて頂きます。


胃もたれ感などは、日常の中で誰しもが感じる事のある、代表的な体調不良ではないでしょうか?


胃もたれ感は、一般的に胃/十二指腸における炎症や潰瘍、 またはこってりとした食事の摂取、または消炎鎮痛剤の服用などによって発生するものかと存じますが、 実はバイアグラも副作用として、この 『胃もたれ感』 を発生させてしまう事が有ります。


ただ、これは、胃/十二指腸の炎症・潰瘍また消炎鎮痛剤のように、胃/十二指腸の粘膜を障害して引き起こされるものでは有りません。 バイアグラはこのような粘膜の障害自体は来さないのですが、 胃周辺の血流を亢進させる事で 『胃もたれ』 の感覚を発生させてしまう事が、時に有るのです。


よって胃/十二指腸の潰瘍また消炎鎮痛剤による胃もたれ感とは発生の機序が異なっているので、 これは相乗的な感じにはならないのかも知れませんが、 それでもお互いに悪影響を及ぼしあい、胃もたれ感を増悪させてしまうような可能性は危惧されます。


以上、日頃の体調不良として 『胃もたれ感』 がある時にバイアグラを服用したらどうなるのかを解説させて頂きました。


性行為の最中に胃もたれ感が増悪した場合、ご自身が行為に集中できない事も有りますし、 また万一近距離でゲップなどが出てしまうようだと、お相手の気持ちも冷めてしまうかもしれません。 やはり胃もたれ感のある時も、バイアグラの使用は避けられた方が望ましいかと存じます。



以上、バイアグラと日頃の体調不良を主題に、 日常において代表的な体調不良である 『風邪』 『花粉症』 『胃もたれ』 などの時に、 バイアグラを服用したらどうなるのかを新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説させて頂きました。


総じて体調不良の際は、 性行為ならびにバイアグラの服用は望ましく有りません。 体調を整え、体が万全な状況で、 性行為ならびにバイアグラの服用はするように致しましょう。
(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2023-05-16)

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