『在宅勤務はEDに悪いの? 在宅勤務の勃起不全への良い点と悪い点について日本性機能学会専門医が解説』

在宅勤務はEDに悪いの?

  • 果たして在宅勤務はEDに良いのか?悪いのか?
  • 在宅勤務の勃起不全への悪い点には 『運動量の低下』 『ストレスや情緒的問題』 が有ります。
  • 一方の良い点としては 『食事を調整しやすい』 『運動を導入しやすい』 所が有ります。
  • 運動は良い点と悪い点との間で相対的な所も有り 『過ごし方しだい』 と言える所も有ります。

2020年から始まった新型コロナウィルスの世界的流行により、多人数の会食が無くなったり、マスクが常時着用になったりと、 私たちのライフスタイルはここに来て大きく変化しました。 そうしたライフスタイルの変化の中には在宅勤務など、仕事のあり方に関しての変化も有ります。


EDは生活習慣病的な側面もある病気なので、こうしたライフスタイルの変化は、良きにつけ、悪きにつけ、EDに大きく影響を与えます。 特に在宅勤務は、今までの日常的スケジュールを大きく変えてしまう要素なので、 勃起不全症に対する影響は軽視できないものが有ります。


そこで、コチラのページでは、日本性機能学会専門医が在宅勤務の影響による、勃起不全症への良い点、また悪い点に関して、 それぞれを解説させて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【在宅勤務のEDへの悪い点】
  2. 【在宅勤務のEDへの良い点】

1.【在宅勤務のEDへの悪い点】

在宅勤務のEDへの悪い点

はたして在宅勤務はEDに悪い影響を与えるのか?
こちらでは、在宅勤務による勃起不全症に対しての 『悪い』 と思われる点に関して、解説をさせて頂いております。


在宅勤務がEDに対して最も悪い点は 『運動量の低下 』 に尽きます。


自宅から駅に向かい、そして駅から会社に向かい、社内で一日、あちこち歩く。 無自覚なようでも、こうした会社勤務に伴う受動的な運動量は、一日でトータルすると実は結構なボリュームになります。
しかし、ほとんどの状況において、在宅勤務ではこうした受動的な運動の機会は、そのほとんどが失われてしまいます。


よく退職後に高血圧や糖尿病など、生活習慣病が悪化もしくは増加してしまう事が有りますが、 こうした傾向には、現職時代にあった会社勤務に伴う、こうした運動がそっくり無くなってしまう事も影響しているかと思われます。


運動量の低下は、実は直接的な勃起不全症のリスクファクターになります。 また運動量の低下にともなう、肥満、高血圧、糖尿病、などの二次的な生活習慣病の発生も、EDのリスクファクターになります。 すなわち、こうした在宅勤務に伴う受動的な 『運動量の低下』 は、直接的にも関節的にも、在宅勤務による勃起不全症への悪い点になってしまいます。



また在宅勤務が及ぼすEDへの悪い点としては在宅勤務に伴う 『ストレスや情緒的問題』 が有ります。


これは人によっても、また受取り方によっても変わってくるかとは思われますが、 在宅勤務が始まって、家に閉じこもり気味になる事によって、 以前は感じてなかったストレスや情緒的な問題を感じるようになった方が多くいらっしゃるようです。


こうした 『ストレスや情緒的問題』 には、 籠もりきりになる事自体によってこれらが発生するケースと、 人とのコミュニケーションよるストレス解消が出来ない事によってこれらが蓄積するケース、
おおよそ、この二つに大別されるようです。


心理的な問題も直接的な勃起不全発症のリスクファクターになりますので、 こうした 『ストレスや情緒的問題』 も、在宅勤務が及ぼすEDへの悪い点と言う事ができます。


運動量の低下に関しては、もともと能動的な運動習慣が無い方が、 またストレスや情緒的問題に関しては、もともと外交的な傾向がある方が、 こうしたEDへの悪影響を受けやすいようです。


2.【在宅勤務のEDへの良い点】

在宅勤務のEDへの良い点

在宅勤務はEDに良いのか?悪いのか?
こちらでは在宅勤務が勃起不全症に及ぼす 『良い点』 について解説をさせて頂きます。


在宅勤務が、EDに対して最も良い点は 『食事を調整しやすい』 所に有ります。


会社に行った場合、自宅からお弁当を持って行かない限り、 お昼ご飯などは、外食もしくはコンビニなどで買う事になります。 外食やコンビニで売っている食事は、基本リピーターをつけるためにも、味重視のものが多く、 その殆どは塩分、脂肪分、糖質が過剰気味です。
塩分過剰は高血圧を、脂肪分・糖質の過剰は肥満ならびに糖尿病を引き起こします。 そして上述しましたが高血圧、肥満、糖尿病などの生活習慣病は、そのいずれもが直接的な勃起不全症のリスクファクターになります。


一方、在宅勤務にて、自宅で調理して食事をとる場合、ご本人の体の状態に合わせて調整された食事を取りやすく、 またそれをお弁当と違って、暖かい作りたてで食べる事が出来ます。 特にお弁当に入れにくい、汁物は過食の予防に、サラダなどの生野菜は生活習慣病の予防に、それぞれ良い点があり、 こうした 『食事を調整しやすい』 所は、在宅勤務のEDへの最も良い点と言えます。



また在宅勤務がEDに良い点としては、 上記1.【在宅勤務のEDへの悪い点】に少し重複してますが、 主に、能動的な運動習慣が元々有る人の場合、会社に通勤していた頃よりも、 在宅勤務の方が一日の折々に 『運動を導入しやすい』 事が上げられます。


運動量の低下は、上記したように勃起不全症のリスクファクターになりますが、
その一方で、運動量を適切に増やす事は、勃起不全症の発生予防につながります。


会社通勤をしていた時は忙しくて、思うようにランニングなどが出来なかった方は、 在宅勤務になる事で、就業前やお昼休みなど、様々なタイミングで運動を導入出来るようになります。 (ただし、スポーツジムなどでは、過去に新型コロウィルスのクラスター発生の報告もあるので、 そのご利用は慎重に検討する必要が有ります。)
このように 『運動を導入しやすい』 所も、在宅勤務のEDへの良い点と言う事が出来ます。



以上 、『在宅勤務はEDに悪いのか?』 をメインタイトルに、 在宅勤務の勃起不全への良い点、そして悪い点に関して、日本性機能学会専門医がそれぞれを解説させて頂きました。


上記させて頂いた在宅勤務への勃起不全の良い点と悪い点の中には 『運動』 などのように相対的な存在も有りますので、 要は会社通勤も、在宅勤務も、勃起不全症に対しては 『過ごし方しだい』 な所も有るのかと思われます。

(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2021-07-06)

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