『バイアグラは麻薬的なものでは有りません。バイアグラが違法薬物とは明確に違う理由3つを新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説』
- ・バイアグラは麻薬的なものでは有りません。
- ・バイアグラがこうした違法薬物とは明確に違う理由は主に3つ有ります。
- ・バイアグラには明確な 『耐性・依存性・習慣性・耽溺性がない』 事、
- ・バイアグラは 『性的興奮を引き起こさない』 事、
- ・バイアグラは 『中枢神経には作用しない』 事、以上の3つです。
- ・本剤は専門医の元で正規製剤をきちんとした指導下に使用される分には安全かつ有用な薬剤です
バイアグラは麻薬的なもの、あるいは違法薬物的なものとは明確に違います。 その代表的な理由としては 『耐性・依存性・習慣性・耽溺性がない事』 『性的興奮を引き起こさない事』 『中枢神経に作用しない事』 以上の3つが有ります。
『バイアグラは使っていると段々と効かなくなりますか？』 『バイアグラの使用を一旦開始するとバイアグラ無しではいれられなくなりますか？』 日本性機能学会専門医になって以来、新宿ライフクリニックのED外来にてこうした質問が多い事を常々不思議に思っておりましたが、 最近その理由にようやく思い至り、深く腑に落ちる経験を致しました。
その理由とは 「薬効動態が一般に向けてインフォメーションされていないバイアグラは、 セックスに関わる薬剤が故に 『麻薬的なもの』 あるいは 『違法薬物的なもの』 であるという潜在的な誤解がユーザーにある」 という内容です。
実質的に、バイアグラはただの局所血管拡張薬に過ぎないので、こうした麻薬的な要素、あるいは違法薬物的な要素は全く有りません。 インターネットなどで本剤の偽造物が扱われてしまっているようなダーティな側面も、 こうした悪いイメージを増長させてしまっている可能性は有りますが、 本来、バイアグラは、専門医の元で、正規流通の製剤を、きちんとした指導下に、使用される分には、安全かつ有用な薬剤と言えます。
本稿では、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が 『バイアグラは麻薬的なものでは有りません』 をメインタイトルとして、
バイアグラが違法薬物とは明確に違う理由、その3つについて、そのそれぞれを解説させて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。
＜当ページのもくじ＞
- 【バイアグラには耐性・依存性・習慣性・耽溺性はありません】
- 【バイアグラは性的興奮を引き起こしません】
- 【バイアグラは中枢神経に作用しません】
1.【バイアグラには耐性・依存性・習慣性・耽溺性はありません】
バイアグラは麻薬的なものでは有りません。 こちらではバイアグラが違法薬物とは明確に違うという、その3つの理由の内、バイアグラには 『耐性・依存性・習慣性・耽溺性』 が無い事に関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。
麻薬や違法薬物に関する定義は、時代の変化とともに可変的ではありますが、時代を通して、 これら非合法薬剤の基本的性質に上げられるものとしては、 耐性・依存性・習慣性・耽溺性があるかと存じます。
端的には、
『耐性』 とは使用するにつれて段々と用量を増やしていかないと期待したような効果が現れない状態、
『依存性』 とはその薬物に精神的・肉体的に依存する事で同薬を連用してしまうような状態、
『習慣性』 とは依存性に似てますが、依存傾向によってその薬剤使用が習慣化してしまうような状態、
『耽溺性』 とは、その薬の効果に溺れ、判断力を失ってしまうような状態、
以上をそれぞれ示しております。
実はバイアグラに関して、ED外来で頂くご質問の内、特に耐性・依存性に関してのものは、頻度としてとても多いものでも有りますが、 これはバイアグラが麻薬的なもの、違法薬物的なもの、あるいはそうした要素が含まれるもの、という誤解に端を発しているのが原因かと思われます。 しかしペニス局所の血管を自然な性欲に応じて拡張する、いわば 『血管機能薬剤』 であるバイアグラには、麻薬や睡眠薬、または違法薬物にみられるような、 耐性・依存性はもとより、上記の習慣性・耽溺性、これらのいずれもが、全く見られません。
ある意味、利便性の高い薬剤なので、精神的に頼りたくなってしまう事はあるかとは存じますが、これは上記の 『精神的な依存性』 とは明確に違う状態です。 紙を切るのに、はさみが便利だからといって、毎回はさみを使っている状態を 『はさみ依存症』 とは言わないように、 あくまでもツールとしての利便性からのお話なので、依存性の枠には当てはまらないかと存じます。
このようにバイアグラに耐性・依存性・習慣性・耽溺性がない事は、 バイアグラが麻薬的なもの、あるいは違法薬物的なものとは、明確に違うという3つの理由の内の一つになると、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医として思われる所です。
2.【バイアグラは性的興奮を引き起こしません】
バイアグラは麻薬的なもの、あるいは違法薬物的なものとは明確に違います。 そうした3つの理由の内、こちらでは 『バイアグラが性的興奮を引き起こさない事』 に関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。
これは 『男性専用の薬剤であるバイアグラを女性に飲ませようとするご高齢の男性』 に割とありがちな誤解の一つでも有るのですが、 実はバイアグラという薬剤が 『性的興奮を引き起こす事で』 勃起改善を果たすと、作用上の勘違いをされている方が少なからずいらっしゃいます。
しかし、バイアグラは上記のように、前提として 『自然な性欲ありき』 でペニス局所の血管拡張をはかる、 いわば 『血管機能薬剤』 なので、バイアグラ自体には性的な興奮を引き起こす要素は、実は全く有りません。
それでは性的興奮を引き起こすような薬剤とはいったいどのようなものになるのでしょうか？ その代表は、残念ながら麻薬ならびに違法薬物に該当する 『覚醒剤』 などが主体です。 ご存じの通り、覚醒剤は強い依存性と健康被害が確認されている本当に危険な薬物です。
こうした認識が前提にある上で 『バイアグラは性的興奮を引き起こす』 という誤解をお持ちのユーザーは、 バイアグラによる性的興奮を期待する一方で、バイアグラに覚醒剤のような使用上の実害が有るのでは無いかと重ねて誤解を抱いてしまうようなケースも有ります。
しかしこれらは共に明確な誤解であり、バイアグラには覚醒剤などの麻薬/違法薬物のように性的興奮を引き起こす要素は全く無いので、 これらのクロスイメージである所の、重度の依存性や覚醒剤的な健康被害も、ご心配される必要は全く有りません。
このようにバイアグラが性的興奮を引き起こさないという事は、 バイアグラが麻薬的なものや違法薬物とは明確に違う事を示す3つの理由の一つとなっております。
なおバイアグラは女性の服薬において一切の意味を持たないばかりか、 女性に想定される実害も有りますので、 くれぐれもバイアグラは女性には一切、投薬などされませんよう、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医として重ねてお願い申し上げます。
3.【バイアグラは中枢神経に作用しません】
バイアグラは麻薬的なものでは有りません。 本剤が麻薬などの違法薬物とは明確に違う事を示す3つの理由の内、 最後にこちらでは、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が 『バイアグラが中枢神経には作用しない』 事に関して解説をさせて頂きます。
インターネット上でのバイアグラの使用体験談には、 バイアグラがさも麻薬あるいは違法薬物であるかのような 「バイアグラを使用したら、性欲が全く収まらず、自分の行動を制御できなかった」 といった非合法薬物による中枢神経作用かのごとき記述を時に見る事が有ります。 『とにかくすごかった』 と言った非日常的使用体験談ですね。
しかし例えば性欲は中枢神経の視床で統合される動物の情動の一つです。 麻薬や違法薬物、また睡眠薬や向精神薬などは、中枢神経への作用が主体の薬物になりますが、 実の所、本剤バイアグラに関しては、こうした中枢神経など、脳の局所に示されるような明確な作用は、ただの一つとして確認されてはおりません。
つまり上記のようなファンタジックな使用体験談は、日本性機能学会専門医としては、実際にバイアグラを使用しての体験談とは全く思われず、 あるいは非常に思い込みの強い方が、バイアグラは麻薬的なもの、違法薬物的なものという強い誤解・自己暗示の元に、 プラシーボ効果的にこうした体験に至ったのではないかと推察する所でもあります。
またバイアグラで、そうした強い中枢神経作用が出たという体験談は、 バイアグラの正確な薬効動態を知っている人間からすると 『市販の胃薬を飲んだら幻覚が見えた』 ぐらいのレベルの違和感を感じます。 (実際そうした幻覚経験は無いかと思われますが･･･)
このようにバイアグラに中枢神経への作用が明確にない事は、バイアグラが麻薬的なものや違法薬物のような作用を持たない、 これらとは違う薬剤であるという3つの理由の内の一つを司っていると、新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医として思われる所です。
以上 『バイアグラは麻薬的なものではない』 を主題に、 バイアグラが違法薬物とは明確に違うという3つの理由を新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説させて頂きました。
バイアグラを使用するのが 『怖い』 という勃起不全症の方、 新宿ライフクリニックでは日本性機能学会専門医の施設として、ED薬にまつわる 『誤解』 に関しても詳しく解説させて頂いておりますので、 もし気になる事、ご心配になる事が有りましたら、なんでもお尋ね下さい、ご対応させて頂きます。
(記載：新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医：須田隆興、最終確認日：2023-06-27)
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