ARBによる生活習慣病を原因とした勃起不全改善の可能性



アンギオテンシンⅡ受容体遮断薬による高血圧性ED改善の可能性

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【アンギオテンシンⅡ受容体遮断薬と高血圧性ED】
アンギオテンシンⅡ受容体遮断薬:ARBの投与によって陰茎海面体平滑筋の弛緩能の改善、 つまり高血圧性ED改善の可能性がラットにて確認されたとのことです。
高血圧こそは、患者数4000万人レベルで存在する日本の国民病とも言える生活習慣病です。 4000万人の患者数と言うのは、老いも若きも、男も女も全て含めた人口において約三分の一が、 高血圧という事であり、中年期以降での発症が殆どである事を考えると、 中高年においては高血圧の人間の比率は1/3以上である可能性が高いです。
またこの高血圧は実は日本人のED/勃起不全の発症原因においても、 加齢と並び最大多数派の発症要因である可能性が有ります。いわゆる高血圧性EDです。
勃起不全という疾患は加齢にともなう生理的な現象でもありますが、 血管内皮機能障害を引き起こす疾患によっても惹起されるもので、 この血管内皮機能障害とは生活習慣病である高血圧、糖尿病、脂質異常症などによって、 引き起こされる動脈硬化のベースもしくは初期段階とも言われています。
今回のテーマに内包されるアンギオテンシンⅡ受容体遮断薬とは詳しくは後述しますが、 高血圧症のための専用薬の一つであり、降圧効果以外にも腎臓などの臓器保護作用に優れ、 今やカルシウムブロッカーと呼ばれる系統の降圧薬と並び、非常にメジャーな降圧薬のカテゴリーです。
このアンギオテンシンⅡ受容体遮断薬がラットの段階ですが、 陰茎における平滑筋の弛緩能の改善をもって高血圧性EDの改善にかかわる可能性が示唆されており、 これは高血圧によってED発症に至った患者さん達にとっては、 非常に希望に満ちた発見と言えます。
もちろんバイアグラ、 レビトラ、シアリス、シルデナフィルなどのPDE5阻害薬も、 高血圧性EDの改善には非常に有効な薬剤ですが、 これらの勃起改善薬の役割は高血圧性EDのベーシカルな改善ではなく、 一過性の性機能の賦活が主体になるので、 その運用と使用目的は、この場合のアンギオテンシンⅡ受容体遮断薬とはかい離している所も有ります。
本項ではこのアンギオテンシンⅡ受容体遮断薬の説明、 また陰茎における平滑筋の弛緩能がなぜに高血圧性EDの改善に関連するのか、 またアンギオテンシンⅡ受容体遮断薬による本疾患改善の可能性についての報告など記載しております。 ご参照くださいませ。


【アンギオテンシンⅡ受容体遮断薬とは?】
このアンギオテンシンⅡ受容体遮断薬とはアンギオテンシンⅡ受容体における選択的阻害によって、 アンギオテンシンⅡが持つ強力な血管収縮作用を抑制する事で血管を広げ、 その結果として血圧を下げる効果が確認されており、現在 大いに高血圧の患者さんに使用されている薬剤です。
そしてアンギオテンシンⅡ受容体遮断薬はこの降圧作用だけでなく、 動脈硬化疾患の極期に大きくダメージを被り易い心臓や腎臓の保護作用も確認されているため、 日本ならびに世界の高血圧治療ガイドラインにおいて第一選択として推奨されています。
一方アンギオテンシンⅡ受容体遮断薬同様にメジャーなカルシウム拮抗薬という降圧薬が有りますが、 こちらはアンギオテンシンⅡ受容体遮断薬と違い、 カルシウムイオンの血管平滑筋への流入を抑制する事で末梢血管抵抗を減少させて、 その結果、降圧効果を示す薬剤です。


【高血圧性EDの改善と陰茎海面体平滑筋の弛緩能の改善】
冒頭でアンギオテンシンⅡ受容体遮断薬はラットの陰茎における平滑筋の弛緩能を改善する事で、 高血圧性EDの改善の可能性を示したと記述しましたが、 陰茎における平滑筋の弛緩能の改善が何ゆえに高血圧性EDの改善につながるのでしょうか?
これは勃起のシステムを解説する事で理解できます。
勃起は中枢から自律神経を介して興奮や刺激が陰茎に伝達される事から始まります。 この指令が陰茎に届きますとまず陰茎海綿体平滑筋が弛緩します。 そうすると同組織に動脈からの血液がどんどん運ばれるようになり、 強靭な白膜内で覆われた海綿体への血液の流入により、これが拡張を始める事で勃起が進行して行きます。
つまり、この平滑筋の弛緩は勃起というシステムの開始時のセグメントであり、 また最も重要な段階でもある事がおわかりになるかと存じます。
またバイアグラ、レビトラ、シアリス、 シルデナフィルのような勃起改善の専用薬も、 実は、この平滑筋の弛緩が薬効動態的ターゲットです。
高血圧を引き起こさせたラットにおいて、アンギオテンシンⅡ受容体遮断薬が、 この陰茎海綿体平滑筋の弛緩能を改善させたという事は、 アンギオテンシンⅡ受容体遮断薬による、 初期高血圧性EDのベーシカルな改善の可能性を示唆している事になります。


【アンギオテンシンⅡ受容体遮断薬による高血圧性ED改善の可能性の報告】
この報告は人為的に高血圧を引き起こしたラットにアンギオテンシンⅡ受容体遮断薬を投薬したもの、 そしてアンギオテンシンⅡ受容体遮断薬を投薬しないもの、 また高血圧の無い健康体でかつ無投薬のラットなどを比較する事で、 アンギオテンシンⅡ受容体遮断薬の効果を多面的に解析したものです。
この実験の結果としては、アンギオテンシンⅡ受容体遮断薬の投薬のある高血圧ラットにて、 陰茎海綿体平滑筋の収縮能と弛緩能の改善がオルガンバスにて確認されたとの事でした
またその他にも陰茎の酸化障害の軽減なども確認されて、 アンギオテンシンⅡ受容体遮断薬が高血圧性EDの多面的な改善に関連する可能性が示唆されています。
ちなみにオルガンバスとは小さく切った組織を使用した薬理学スクリーニング法の事です。 このシステムは組織における薬物の濃度反応関係を評価する事によって、 薬物による組織活動のメカニズム解明に応用する事が出来ます。


【今後の高血圧性EDの改善】
現状、高血圧性EDにしてもその他の原因に由来する勃起不全にしても、 バイアグラ、レビトラ、シアリス、シルデナフィルなどのPDE5阻害薬による一過性の改善が、 その治療の主体と言えます。
しかし高血圧性EDなどは特にそうですが、 これらは上記のとおり疾病性の血管内皮機能障害などが原因となって発症しているケースも多く、 陰茎海綿体平滑筋の弛緩能の低下もこうした機序がベースとなって発生している状況が多々あります。
こうした状況のベーシカルな治療が出来るようになれば、 バイアグラ、レビトラ、シアリス、シルデナフィルなどのPDE5阻害薬によるED治療への依存度を下げる事も、 可能になるかもしれません。
アンギオテンシンⅡ受容体遮断薬のようなマルチプルに効果が有りながらも、 副作用が少ない薬剤によるEDの基礎治療は多くの患者さんに望まれるものになると思われ、 今後の報告が大いに期待がされます。
(記載:日本性機能学会専門医-須田隆興)


written by 正式なレビトラを新宿で!新宿ライフクリニック!

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