遺精とEDの関係


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遺精の仕組み

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【遺精とは】
遺精pollutionとは、性行為や自慰行為によらず、ほとんど無意識の状態で射精が発生する生理現象の事です。
遺精は大きく二種類あり、昼間に発生するものを昼間遺精diurnal pollution、 夜間睡眠中に発生するものを夜間遺精nocturnal pollutionと言います。
夜間遺精に関しては、夢精という言葉の方が社会通念上、より一般性が有ります。


【遺精の仕組み】
射精は、主に反射によるとされております。
遺精という生理現象は、射精反射の第一段階である、精液の後部尿道への輸送を司る脊髄反射が、 性器からの刺激以外で惹起し、生じた現象です。
遺精でも通常の射精でも、第二段階の射精反射は、第一段階の反射によって自動的に惹起されるので、 遺精と通常の射精を分かつのは、第一段階の脊髄反射が、何によって引き起こされたか、この違いに他なりません。

射精の仕組み については、別項で詳述しておりますの、ご参照してください。


【昼間遺精と夜間遺精】
昼間遺精は、長期の禁欲などをベースに、昼間の覚醒時に、緊張などをトリガーに発生するものです。
緊張などの精神因子が、精液の後部尿道への輸送を司る脊髄反射を惹起させ、 同生理現象を引き起こします。

これに対し、夜間遺精、すなわち夢精のメカニズムは、やや複雑です。
夜間遺精のベースには、レム睡眠に応じた生理現象である夜間勃起が存在が必要です。
レム睡眠は、ちょうど夢を見るタイミングでもあり、夜間勃起に性的な夢がクロスオーバーする事によって、 性的情動が高まり、 その結果、第一段階の精液の後部尿道への輸送を司る脊髄反射が惹起され同生理現象を発生します。


【遺精・夜間勃起とED】
遺精を認める事が出来るEDは、 心因性ED の可能性が高いとされます。
遺精が存在すると言う事は、夜間勃起現象が存在する事に繋がります。
夜間勃起現象は、心因性EDで認められ、器質性EDで消失いたします。
つまりは、遺精が有る事は、心因性EDの可能性が高いとお考えください。
夜間勃起現象とEDの関係 については、他項を参照ください。

さらに、遺精の存在は、射精機能が正常である事も意味しています。
肉体的器質的な異常の存在の可能性は、低いと判断されます。


【遺精は健全な現象です。】
遺精は何らかの疾患を反映したものではなく、 むしろ、健康な性機能を反映したものである可能性が高いとされています。
青年期ではこうした生理現象がある事を恥ずかしく思う事がありますが、夜間遺精は健全な性機能の証であり、 至って自然な事なので、特に気に病む必要は全くありません。

また、特に勃起改善薬/PDE5阻害の使用により遺精が増加するという報告はありません。 ご安心くださいませ。


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