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膣痙とは、いわゆる膣痙攣vaginismusの医学用語です。
性行為セックス時の陰茎や、検査用のデバイス、タンポンなどの女性器への挿入の際に、
周囲の筋肉が反射的に痙攣して、
挿入が困難となる性交困難症の一つでも有ります。
膣痙攣の女性は、性行為に対して消極的になりがちですが、性行為自体ができないわけではなく、勿論、 性的な絶頂オーガズムも得ることができます。 例えばですが、膣内に陰茎ペニスを挿入から得られるオーガズムではなく、クリトリスへの刺激によるオーガズムに達することは可能です。
ここでは、みなさんにわかりやすいように膣痙攣で名称を統一いたします。
【膣の構造】
膣は子宮頚から連なる管状の器官であり、長さ8㎝前後、直径3cm前後の大きさです。
その上端は、子宮頚との接合部たる膣円蓋であり、前庭の後縁には処女膜があります。
進展性に優れた器官であり、これは粘膜皺壁によるものです。
また、基本的に酸性に膣内細菌によって保たれ、この膣内細菌自体が病原菌に対するバリアーの一つです。
同器官の周囲には大きな筋力を生む様な粗大な筋繊維は無く、肛門ほどの括約は示しません。
【膣痙攣は都市伝説?膣痙とは】
膣痙攣は、社会通念的には挿入した陰茎が抜けなくなる状態になりますが、
実際のところ、膣痙攣は、むしろ挿入困難を主訴とすることが多い状態です。
膣痙攣は、主に陰茎の挿入のタイミングで球海綿体筋、肛門挙筋などが反射的に痙攣し挿入が難航する、
もしくは、女性側の疼痛がひどくて挿入ができない状態です。
医学的に膣周囲の筋肉が性交時に痙攣する事によって、
どうしても陰茎を抜く事が出来ないという状態は考えづらく、
逆説的に、それほどに過大な筋力を生みだすような大きな筋繊維は、上記の通り備わっていません。
この陰茎の抜挙困難的エピソードに関しては性交にまつわる都市伝説的ニュアンスは否定できません。
【原因】
膣痙攣は、不随意反射的に生じる状態で、その原因は、基本的に器質的なものではなく、
心理的なものが主体です。
過去の性行為セックスにおけるトラウマや乱行、
性行為セックスが不快であったなどの、心因的な問題がベースにあることが多いとされています。
膣痙攣は、比較的稀な状態であり、しっかりとした臨床統計もない事から、その頻度は不明です。
【治療】
治療は、教育、カウンセリング、
骨盤低筋群のエクササイズ(緊張と弛緩を繰り返します。ケーゲル・エクササイズ)が主体です。
拡張器を用いた膣拡張運動も時に効果的です。
女性器の解剖や生理を理解することも、改善へと向けたアクションとして重要です。
本質的には精神的な問題でもあり、パートナーの協力が不可欠です。
治療を通し、より親密な関係を築き、その結果、性交が可能になります。
治療の経過は、概ね良好です。
【ケーゲル・エクササイズKegel exercises 】
ケーゲル・エクササイズについても簡単に説明いたします。
骨盤低筋群の強化を行う、いわゆる”筋トレ”です。
まずはじめに、トイレで排尿時に、尿を途中で切ることはできるでしょうか?
この作用が、骨盤低筋群の作用です。
これを、連続して10回行います(1セット)。
一日のうち3セット行いましょう。
次第にこれらができるようになってきたら、
筋引き締め維持を10秒、リラックス間隔を10秒程度まで、徐々に延長して下さい。
このケーゲル・エクササイズですが、
くしゃみや笑ったとき等に尿失禁してしまう場合の治療法として、しばしば紹介されています。
出産に伴い、弛緩してしっまた骨盤低筋群、膣周囲の引き締め効果がございます。
早漏症における射精のコントロールにも有用なエクササイズです。
【膣痙攣と男性】
膣痙によって女性が痛がり、かつ結果として性交がうまくいかなかった場合は、
ご自身のセックステクニックが未熟だとか、決して思わないようにして下さい。
また、女性の責任とすることも望ましくありません。
まずは、お互いできちんと話し合い、何が原因であるか考え、協力して解決策を見つけてゆく必要がございます。
時に時間を要することもございます。
膣痙攣はメンタルな問題が主体です。
男性の不安(心因)を発生させて、心因性のEDの原因になる事もあります。 男女どちらかの問題では無く、男女双方の問題と言え、パートナー同士の理解や慈しみが、 その状態から脱出するための重要なファクターです。
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