性交性頭痛|性行為セックス中またはオルガズム時の頭痛



性交性頭痛|性行為セックス中またはオルガズム時の頭痛

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新宿ライフクリニックは、バイアグラなどED治療に携わっているためか、しばしば、性行為中に生じる頭痛についての質問を頂くため、ここにお答えいたします。


性交性頭痛coital cephalalgiaとは性交セックスに伴い発生する急性の頭痛をしめす疾患になります。
性交性頭痛は他に原因となる器質的な疾患、例えば脳腫瘍などが無い状態で、 性交セックス時に発生する頭痛と定義されます。
性交性頭痛は国際頭痛分類上では「性行為セックスに伴う一時性頭痛」と分類されています。


性行為セックスに伴う一時性頭痛はさらに2つに分類されています。
性行為セックス時でオルガズム以前に発生する他の器質的疾患を持たないオルガズム前頭痛と、 性行為セックスによるオルガズム時に発生する他の器質的疾患を持たないオルガズム時頭痛です。

オルガズム前頭痛は、性行為セックス中に発症した頭痛が、性的興奮の増加に伴い増強するもので、 頸部または顎部(あるいはその両方)の筋収縮を伴う、頭頸部の鈍痛です。鈍痛型と呼ばれる場合もあります。 このタイプの頭痛は、緊張性頭痛(機能性頭痛のひとつ)の一つのサブタイプの可能性を指摘されていますが、詳細は分かっておりません。

オルガズム時頭痛は突発的に生じるため、爆発型と呼ばれる場合もあります。性交後頭痛として論文発表されているものの多くは、この爆発型のオルガズム頭痛です。 雷鳴頭痛として出現することもありますが、性行為セックスに伴う一時性頭痛に分類されます。


性交性頭痛は片頭痛の既往がある方に、頻度が多いとされており、およそ50%が両者を合併していると報告されています。 性交性頭痛の発症機序と片頭痛の発症機序には共通点がある可能性が示唆されています。


性交性頭痛や片頭痛の発症機序に関しては、現在の解析技術をもってしても、はっきりしていない所があり、 脳血管収縮後の脳血管の拡張によるもの、また頭部・顔面の疼痛感覚を司る三叉神経の血管の障害によるもの、 もしくは血管の収縮に関連するカルシウムチャンネルの異常など、さまざまな性交性頭痛、片頭痛の原因説があります。


性交性頭痛は、その持続時間の幅が広く、30分ほどで終了する短いものから24時間と長大な時間継続するものまで持続時間のバリエーションに富んでいます。(詳細なデータはございません) 性交前に予防的に交感神経β受容体遮断薬のプロプラノールや頭痛薬などの服用をすると性交性頭痛の発症予防が出来る場合があります。
性交性頭痛は、基本的には良性と考えられております(生死に関係のない)。

性行為セックス後に、体位性の頭痛を認めることがあります。つまり、姿勢によって頭痛が生じたり消失したりするのですが、 これは、低髄液圧性頭痛ににており、原因は髄液漏出と考えられるため、国際頭痛学会の分類では、特発性低髄液圧性頭痛に分類されます。

注意しなければならないのは、性行為によって引き起こされた悪性の頭痛です。例を挙げると、くも膜下出血や脳内出血です。 これらは、基礎疾患として高血圧や糖尿病、脂質異常症等の動脈硬化性疾患や喫煙歴を認めることが多く、また、先天的に脳動脈瘤を有している方もいらっしゃいます。 性行為セックス中の血圧の上昇が引き金となり、脳動脈瘤等が破裂する事によります。
初めて性交後頭痛を自覚した場合は、特に注意を要し、その鑑別を行う必要がございます。
先に記述した危険因子を保有している方、性交後頭痛の経験がない方等は、状態を見て、医療機関受診をしたほうが良い場合が有ります。
健康に性行為セックスを楽しむためにも、まず、ご自身のお体の管理も行ってください。


勃起不全EDの発症と性交性頭痛の発症には今のところ、明確な相関関係はないとされています。 但し過剰な頭痛は、ストレスから勃起に悪影響を及ぼす場合があります。
ED薬の副作用でも、片頭痛様の頭痛を自覚される方がいらっしゃいます。
やはりというか、もともと片頭痛を罹病されている方に多い印象です。この場合ですが、頭痛薬、鎮痛薬を服薬して頂けると、改善する事が多く、 新宿ライフクリニックでも、患者様のために、鎮痛薬を取り扱っております。 ED薬との併用も可能です。


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