陰部ヘルニアは中高年女性に多い傾向

陰部ヘルニアの症状と原因

【陰部ヘルニアとは？】
陰部ヘルニアpudendal herniaとは、会陰ヘルニアとも言い、会陰部にできるヘルニアの事になります。
ヘルニアとは、一般に、先天的もしくは後天的に抵抗の弱い所から、臓器などが逸脱した状態を指します。

また、会陰とは、男性では肛門と陰嚢の間の部分を示し、女性では肛門と膣の間を指します。
すなわち陰部ヘルニア/会陰ヘルニアは男性であれば肛門と陰嚢の間に臓器が脱出した状態であり、 女性では肛門と膣の間に臓器が脱出した状態になります。

【陰部ヘルニアの発生頻度】
陰部ヘルニアは、ヘルニアの中では比較的に頻度が少ないものになります。
また、陰部ヘルニアは発生頻度は少ないものの、発生症例は圧倒的に中高年以上の女性に多い傾向があり、 若年男性の発生例などは、ほとんど見られません。

【陰部ヘルニアの合併症】
会陰部は骨盤の下方の隙間の直下にあたり、筋膜と薄い皮膚で構成されており、 ヘルニアの出現条件である抵抗減弱部に相当します。
陰部ヘルニアの内容物、すなわち脱出臓器は部位的にさまざまな臓器が含まれる事が多く、 子宮・膣・膀胱など多岐に渡ります。
脱出臓器のボリュームが多い場合には近在の臓器機能に影響を与える事が多く、 排尿障害や排便障害がみられる事もあります。

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