【陰嚢癌と精巣腫瘍の違い】
陰嚢癌scrotal cancerとは、男性の外陰部である
陰嚢
部にできる悪性腫瘍です。
陰嚢癌は、陰嚢部皮膚にできる悪性腫瘍であり、陰嚢内容物から発生する悪性腫瘍ではありません。
陰嚢内容物である精巣から発生する腫瘍、すなわち精巣腫瘍等から陰嚢癌は区別されます。
【陰嚢癌の傾向】
陰嚢癌は、陰嚢部皮膚から発生する悪性腫瘍のため、扁平上皮癌が中心となります。
病巣は、なくほとんどは単発であり、多発化する事は少なく、また、片側睾丸のみに発生する場合も多いとされています。
同疾患は、中高年に発生頻度が高いとされています。
【陰嚢癌発症の職業歴】
陰嚢癌は、職業歴にその発生との関連が深いとされています。
産業革命期以降の、煙突掃除人に同疾患が多かったという報告もあり、
診断は、職業歴を確認する事が大切です。
また、産業医学的には、潤滑油の製造工程が同疾患の発生と相関があるとされるため、
これに関わる従業者に対して、同疾患の発生が無いか、陰部の定期的な検診が望まれます。
【陰嚢癌の治療】
陰嚢癌の治療は、基本的には外科的切除が中心となります。
同疾患が進展し、精巣等に及ぶ場合は、精巣の摘出も検討されます。
治療に伴った精巣の摘出や勃起に関連した神経の損傷などは、ED:勃起不全の発生に関連する場合もあります。
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