+ 過敏性腸症候群:IBSとED/勃起不全治療薬|新宿ライフクリニック

過敏性腸症候群の症状緩和にバイアグラ、シアリス、レビトラが効果的である可能性が有ります。


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過敏性腸症候群とED/勃起不全治療薬

ばいあぐらは新宿ライフクリニック。


【過敏性腸症候群のコントロールとED/勃起不全治療薬】
ED/勃起不全治療薬であるバイアグラ、シアリス、レビトラなどのPDE5阻害薬が、 過敏性腸症候群:IBSの症状緩和に効果的であるという報告がされました。 過敏性腸症候群の主症状である腹痛や便意の軽減に、 ED/勃起不全治療薬であるバイアグラ、レビトラ、シアリスの持つ薬理作用が効果を示す可能性が有るとの事です。
1999年に最初のED/勃起不全治療薬であるバイアグラが本邦で承認されて、14年経過しようとしています。 この局所血管拡張薬はPDE5という酵素を阻害する事で一酸化窒素作用の活性化を図り、 結果的に血管平滑筋の弛緩から陰茎の血管拡張に作用します。 このような局所における平滑筋弛緩作用もしくは血管拡張作用は、 ED/勃起不全のみならず、他の疾患にも効果的な作用を示す事が、 このバイアグラ販売からの14年で段々に判明してきました。 中には肺動脈性肺高血圧症の治療薬であるレバチオのように、その技術が転用され、 厚生労働省認可の薬剤として実際に保険診療にて処方されているものも有ります。
その他、認識されているED/勃起不全治療薬のインポテンス以外の疾患への効果としては、 前立腺肥大における前立腺組織肥大の抑制、前立腺肥大等に伴う下部尿路症状の改善、 過活動膀胱の改善などが有ります。 また今までバイアグラ、レビトラ、シアリスなどのED/勃起不全治療薬は、 頓用にて一時的にインポテンスを改善させるという立ち位置でしたが、 バイアグラ、レビトラ、シアリスの長期連用によって、 陰茎周囲の血管機能の改善を引き起こす可能性が指摘されつつあり、 慢性的なED/勃起不全治療への転用が期待されています。
過敏性腸症候群に対するED/勃起不全治療薬の効果もそのような、開発当初は想定されていなかった、 良い意味合いでの副次的効果の一つであり、 慢性的なストレス関連疾患として非常に一般的な過敏性腸症候群へのED/勃起改善薬の効果は、 過敏性腸症候群に苦しむ数多の患者にとっての福音たる可能性を秘めています。
本稿ではバイアグラ、シアリス、レビトラなどのPDE5阻害薬の過敏性腸症候群に対する効果を主体に、 記載させて頂いております。どうぞご参照くださいませ。


【過敏性腸症候群:IBSとは】
ED/勃起不全治療薬が症状改善の効果を示しうる過敏性腸症候群:IBSとは、どのような病気なのでしょうか?
過敏性腸症候群とは、端的には器質的あるいは生化学的原因が明確にならない、 慢性的な下痢・便秘に伴う腹痛、強い便意などを示す疾患です。 昨今、一般性を得た疾患概念の一つで、 典型的には出勤あるいは登校途上の公共交通機関などで症状が増悪するものが有ります。
現行で主流とされるローマ委員会の過敏性腸症候群の定義によれば、 「半年以上前から症状が継続し、週に2日以上の症状が有れば過敏性腸症候群と診断する」 と有ります。実際の診療上ではこの定義を厳密に満たさないまでも、 慢性的腹部症状と便通異常症状を訴える患者は多く、治療を要するケースも少なくありません。
過敏性腸症候群は世界人口の調査では、成人の10~20%の有病率とも言われており、 本邦においても1200万人ほど患者がいると言われています。 つまり本邦においてはだいたい10人に1人ほど、過敏性腸症候群に苦しむ患者がいる計算になります。
そんな多数派疾患にも関わらず、その治療は基本的には 便性状や便通のコントロールが主体であり、 腹痛が強い例には抗コリン薬等を使用するケースも有りますが、 同薬は腸管の平滑筋緊張は低下させるものの、 内臓知覚過敏を積極的に改善するものでは有りません。
つまり過敏性腸症候群はその症状コントロールにおいて、未だ改善の余地を残す疾患であり、 有効な症状コントロールを示す薬剤が渇望されている状況でも有ります。


【過敏性腸症候群に対するED/勃起不全治療薬の作用機序】
バイアグラ、レビトラ、シアリスなどのED/勃起不全治療薬は、 ED/勃起不全における陰茎周囲血管の平滑筋を弛緩させる作用が有り、 この平滑筋の弛緩作用が腸管の平滑筋にも作用し、 直腸内容量の増大などから過敏性腸症候群の強い便意を軽減する可能性が指摘されています。
また腸管のような骨盤神経支配臓器においてはバイアグラ、レビトラ、シアリスなどのPDE5阻害薬は、 ATP放出抑制による知覚神経興奮低下を局所的に引き起こす可能性が有り、 この機序はED/勃起不全治療薬による過活動膀胱の症状緩和を説明する可能性の一つとして、 既に認識されていますが、 こうしたPDE5阻害薬による知覚神経興奮低下の作用は、 過敏性腸症候群にも発現する可能性が有ります。
過敏性腸症候群において、これらのED/勃起不全治療薬が知覚神経興奮低下に基づく、 内臓知覚過敏の改善を有効に示すのであれば、 今まで便性状・便通のコントロールが主体であった過敏性腸症候群コントロール が大きく変革する可能性も有ります。


【ED/勃起不全治療薬の今後】
ED/勃起不全治療薬であるバイアグラ・レビトラ・シアリスは、 違法なインターネット通販業者による偽造品の販売や、 セックスに使用する薬剤という立ち位置の関係から、 比較的ネガティブな印象が否めない薬剤です。
しかし、過敏性腸症候群を始め多数の疾患の改善に、 これらED/勃起不全治療薬のすぐれた薬理作用が役立つ事が段々に判明し、 こうした状況はPDE5阻害薬のパブリックイメージの改善や、 その高度な安全性の啓蒙にもとても良い影響を与えています。
新宿ライフクリニックは今後も過敏性腸症候群の症状改善など、 ED/勃起不全治療薬の良い意味での、副次的作用の発見・報告に注目して行き、 皆様に情報提供をさせて頂きたいと考えております。


written by バルデナフィル処方なら新宿ライフクリニック.

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