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【クロミフェン、アロマターゼ阻害薬と男性ホルモン値】
クロミフェンならびにアロマターゼ阻害薬という内服薬による男性ホルモン値の改善が報告されています。
男性ホルモンの分泌量低下により発症する加齢性性腺機能低下症候群の治療は現状、
男性ホルモンの注射が主体であり、それがもし内服薬による改善が可能になるのであれば、
針による穿刺という患者さんにとってストレッシブなファクターが抜けるので、
こうした治療の受容を大きく改善させる事が期待されます。
男性ホルモンの相対的低下による加齢性性腺機能低下症候群は、
ED/勃起不全の原因になるばかりか、認知機能の低下、骨格筋ボリュームの低下など、
多岐にわたる悪影響を男性の身体に引き起こし、生活の質=QOLを大きく低下させる可能性が有ります。
この疾患は男性にとって、ある意味で宿命的な疾患です。
この疾患は男性ホルモンの相対的低下、つまり体が要求する男性ホルモンの量を、
体が生産できない事によって発生します。この病名の頭には加齢と前置されていますが、
男性ホルモンの低下は基本的には20台から始まると言います。
その後、年齢を重ねていくにつれて男性ホルモンは順次低下して行きますので、
発症するタイミングに個人差はあれども、また症状の自覚に至るかどうかも個人差が有りますが、
男性であれば殆どの方がいずれは発症する事になる疾患、つまり宿命的と言えると思います。
例えば縄文時代においては人間の寿命は30代前半だったと推測されています。
我々、ホモサピエンスの誕生がおおよそ40~25万年前と言われており、
その一方、縄文時代が約1万6500年前ですので、
人類発祥から、その歴史の殆どは縄文時代レベル以下の文明的要素の希薄な、
非常にプリミティブな状態で我々人類は経過していたのです。
つまりその寿命に関しては縄文時代より短い状況が、我々の発生からの歴史上は一般的と思われ、
そうなると、そもそもの生物としての設計上、
人類は現代の平均寿命ほどには元々長く生きるようには設定されていない可能性が有ります。
そうなれば生殖に関しては言わずもがなで、古代人類における平均寿命のそのはるか先で、
我々はセックスなどの生殖活動をしている事になります。
こうした生物としての元々のシステムと現代におけるセックス習慣とのギャップがまさに、
こうした加齢性性腺機能低下症候群のような形で表出しているのかも知れません。
しかし、我々人類の技術力は我々の肉体の設計における限界を、
現代のセックス習慣にアップデートさせる事が出来るようになってきており、
例えば加齢性性腺機能低下症候群の場合は、
男性ホルモンの注射による補充が段々に一般的になって来ました。
この医療技術によってこの男性ホルモンの相対的低下によって発生する症状を緩和できるようになった事は、
長い平均寿命をもつ現代の人類にとっては非常に望ましいですが、
そのために定期的に注射を打たなければいけないという、直接的なストレスに関しては、いまだ未解決です。
そこで今回、御紹介するクロミフェンとアロマターゼ阻害薬という薬剤の併用療法による、
男性ホルモン値改善の報告です。
これらは後述しますが、現在の所(2015/6/16)女性用の内服薬として認可、処方されている薬剤ですが、
いずれ男性に対して加齢性性腺機能低下症などの改善目的に、
適応外使用されるようになってくる可能性があります。
本項ではクロミフェンならびにアロマターゼ阻害薬に関しての説明、
ならびにクロミフェン、アロマターゼ阻害薬による男性ホルモン値改善の報告、
また今後の加齢性性腺機能低下症の治療と男性ホルモンに関して記載しております。ご参照くださいませ。
【クロミフェンならびにアロマターゼ阻害薬とは?】
クロミフェンはもともと女性用の内服薬で排卵誘発剤の一種です。
クロミフェンはエストロゲンを競合阻害する事で抗エストロゲン作用を示すもので、
その結果、ゴナドトロピン放出ホルモンを分泌させます。
ゴナドトロピンの内、LH(黄体化ホルモン)は精巣における男性ホルモンの分泌を賦活化させるので、
理論的にはこのクロミフェンは男性において血中の男性ホルモン値を上昇させます。
一方、アロマターゼ阻害薬とは、これも女性用の内服薬で、
もともとは閉経後乳癌の治療薬として使用されています。
アロマターゼ阻害薬は男性ホルモンのアンドロゲンを、
女性ホルモンのエストロゲンに返還させるシステムをブロックしますので、
理論的には、このアロマターゼ阻害薬も血中の男性ホルモン値を増加させます。
つまりクロミフェンもアロマターゼ阻害薬もともに男性ホルモンの血中の値を上昇させる可能性が有ります。
【クロミフェン、アロマターゼ阻害薬による男性ホルモン値の改善報告】
この報告は、クロミフェンとアロマターゼ阻害薬の内服剤を、
男性が1年にわたり内服する事で男性ホルモン値に変化が有ったか、
またクロミフェンとアロマターゼ阻害薬を長期連用する事で、
明らかな副作用などの有害事象が出現したかをチェックしたものです。
その結果、クロミフェン、アロマターゼ阻害薬を服用開始する前の男性ホルモン:テストステロンの値は、
4.51ng/mlだったのが、クロミフェン、アロマターゼ阻害薬を定期的に服薬するようになってからは、
男性ホルモン:テストステロンの値は7-10ng/mlを推移するようになったとの事です。
また1年間投薬を継続するも、顕在化した明らかな副作用などの有害事象は見られず、
被験者は健全な状態を維持したとの事でした。
【男性ホルモンと今後の加齢性性腺機能低下症候群の加療】
上記の報告によれば、副作用の出現なく、内服薬の使用だけで男性ホルモンの値を上昇させる事に成功し、
かつこのクロミフェンとアロマターゼ阻害薬の長期連用による有害事象は無かったとの事でした。
しかし、この報告は長期の前向き検討とはいえ、被験者1名の報告であり、
その安全域・効果を推し量るには、実験の規模は小さく思われ、
より多くの被験者・施設を動員した大規模な検討が望まれると思われました。
ただ、クロミフェンならびにアロマターゼ阻害薬、つまり内服薬のみで安全に男性ホルモン値を上昇し、
それを維持できるかも知れないという可能性は、
現状、多数派疾患である加齢性性腺機能低下症候群の今後を考えますと、
定期的注射投薬に比較してかなりストレスフリーであり、
非常に望ましい方向の検討です。
現在、男性ホルモンが低下する事で発生するEDに対しても、
バイアグラ、
レビトラ、
シアリス、
シルデナフィルなどの内服薬が、
比較的良い効果を示すと報告されておりますが、
クロミフェンならびにアロマターゼ阻害薬によるベーシカルな男性ホルモン値の上昇と、
バイアグラなどのPDE5阻害薬の併用による更なるED改善の確認など、
副次的に連鎖する検討に大きい期待感が有ります。
今後の報告が待ち遠しく思われます。
(記載:日本性機能学会専門医-須田隆興)
written by 正式なシアリスを新宿で!新宿ライフクリニック!