彩視症とバイアグラの副作用


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バイアグラと物が青く見える彩視症

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【バイアグラによる彩視症の発生】
バイアグラはEDの治療薬ですが、 時に副作用 として彩視症の一つである、青視症を引き起こす事が有ります。
勿論、バイアグラ以外の原因によっても発症いたします。
バイアグラによる青視症は、一般的に時間経過とともに後遺症なく改善します。
彩視症chromatopsiaは色視症とも呼ばれ、その症状は、健康な人には見えない色が見える、 もしくは、見えるように思えるといったように、視界に色のフィルターがかかっている様に見える等と表現されます。
視界が青く見える青視症の他に、赤視症、黄視症、緑視症などがござます。


【彩視症の分類】
彩視症の各色の病態はそれぞれ、共通した原因も有りますが、 ほとんどの場合は、異なった原因疾患や原因薬剤によって発生しています。
こちらでは彩視症の分類に応じた特徴や原因に関して記載しております。

青視症cyanopsia:青視症は紫視症とも言い、視野が青いフィルターがかかったようになります。
バイアグラの視覚に関する合併症でも、代表的なものになりますが、その他にも、 白内障手術後や神経衰弱、強い光に視界が長時間暴露された場合にも発生する事が有ります。
バイアグラは、数多い原因の一つに過ぎないので、 「青視症=バイアグラの副作用」と直截に判断できる訳ではありません。
バイアグラ服用者であっても、他の原因を疑うべき場合がござます。

赤視症erythropsia:赤視症は、視界が赤いフィルターがかかったようになります。
急激に発生した場合は、糖尿病性網膜症等の疾患によって、目の中で出血を来している事が有ります。
また、無水晶体眼また偽水晶体眼にて、強い光源の元で作業した場合も発生する事が有ります。
そのほか、ヒステリーのような精神因子やアルコールの中毒でも発生する事が有ります。

黄視症xanthopsia:黄視症は、視界が黄色いフィルターがかかったようになります。
青視症同様に、白内障手術後に発生する事もありますが、網膜の浮腫、黄疸などで発生する事が有ります。
また、薬剤性には、心臓の薬であるジキタリスや、 寄生虫の駆虫薬であるサントニンなどで黄視症が発生する事が有ります。

緑視症chloropsia:緑視症は、視界が緑色のフィルターがかかったようになります。
赤視症同様に、ヒステリーでも引き起こされる事が有りますが、 漿液性中心性網脈絡膜炎などで発生する事がございます。
薬剤性には、マラリアの治療薬であるアクリシンの服用でも発生する事が有ります。

このように、彩視症の各色の病態は、その原因は様々で、発生した際には、眼科領域の原因検索が非常に重要です。


【彩視症の検査】
彩視症は、経過観察で自然軽快する事が多いものと、眼底出血による赤視症や、 漿液性中心性網脈絡膜炎による緑視症のように、その病状に特化した治療を必要とするものが有ります。
そのため、彩視症の発生時には、原因を特定し、経過観察できるものか、 緊急の処置を要するかを判別する為に、眼科領域の検査が必要となります。
眼底のチェック、造影検査、視野検査、フリッカー検査、色覚検査などです。

フリッカー検査とは、断続された光を利用した視野検査です。
フリッカー光は、緑内障の診断に有用とされており、フリッカー視野は、視神経障害の検出に有用です。
この検査には、、限界フリッカー頻度という指標を測定する方法があり、この指標の低下によって視神経炎、緑内障、 遷延したうっ血乳頭、視交叉症候群などの疾患を視力低下より先行して検出できる事があります。

色覚検査には、各種の色覚を検討する方法が有りますが、 主に色覚異常の検出と類型化および程度の判定に使用されます。
色覚異常の検出、すなわちスクリーニングには石原表を代表とした仮性同色表が使用されます。


【彩視症の治療】
彩視症の多くは、原因の除去、すなわち服薬の中断と経過観察により容易に改善し、 一般的には、後遺症を残す事も無いとされています。
しかし、上述した網膜の浮腫による黄視症、眼底出血による赤視症、 漿液性中心性網脈絡膜炎による緑視症等のように、 特異的原因治療を必要とする彩視症も存在します。
つまり、彩視症の治療は、原因疾患治療と経過観察に二大別されます。
原因疾患の治療と経過観察は、治療内容として大きな内容の隔たりがありますので、 治療適応を判断する上でも、原因検査が非常に重要となります。

バイアグラによる青視症の発生は、非常に低頻度ではありますが、 発生の際は、まず、処方元のクリニックへ問い合わせて頂き、その後、眼科受診が望まれます。


written by 新宿のレビトラ専門新宿ライフクリニック.

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