性行為を遂行する為の行動は交感神経、副交感神経の活動との関連が非常に濃厚と言えます。


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性行動と自律神経活動

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【性の行動と自律神経の活動】
性行為を遂行しようとする行動すなわち性行動と、交感神経や副交感神経などの自律神経の活動とは、 非常に関連性が濃厚であり、これは人間のみならず動物に関しても同様な事が言えます。 性行動における交感神経活動のピークは人間やラットでは射精時であり、 一方、同じ哺乳類である馬などは性行動における交感神経活動のピークは射精時では無く、 乗駕時(牡馬が牝馬の上に乗った時)であったと報告されています。
性行動と自律神経の活動との関連は非常に濃厚かつ多岐にわたります。 ゆえに自律神経活動に障害が発生すると、 性行動自体が障害されてしまう事が多く有ります。 たとえばED:勃起不全と呼ばれる、男性の陰茎のエレクトが性交に不十分な状態は、 動脈硬化やストレス等多くの発症原因が有りますが、 その中でもこうした障害は比較的大きなウェイトを占めるEDの原因因子という事が出来、 こうした障害が発生する事によって性行動自体が障害される一例として、代表的とも言えます。 また自律神経活動の障害を原因としたEDはバイアグラ ・レビトラ・シアリスなどの特効薬が効き難い、 難治性のEDになりやすいとされています。
この自律神経活動の障害は不眠や食事の不摂生などの生活習慣的な影響から来るものと、 糖尿病などの疾患的影響から、その障害が発生するもの等が有ります。
特に予備軍含めて3000万人とも言われる、国民的疾患である所の糖尿病は、 自律神経活動の障害をベースとした性行動自体の障害を引き起こす一大因子と言えます。
また糖尿病は上述したED:勃起不全の他、 射精障害などの性行動自体を障害する疾患の発症にも関連性が深いと報告されています。
このように性行動と自律神経活動には深い関連性が有り、 一連の性行動における自律神経の活動は非常にダイナミックかつ重要なものであるにも関わらず、 その活動の内容及び障害の影響に関してはほとんど一般に啓蒙されていないのが実情です。
本稿ではこの性行動、ならびに自律神経活動、そしてこれらの関連性、 また自律神経活動の障害からの保全の為に推奨される生活習慣や 疾病管理に関して記載させて頂いております。


【性行動とは?】
性行動とは、少し専門的な表現になりますが、 これは本能行動の一つで、セックス自体、またセックスに随伴する行動、 またセックスを求める衝動の3つのセグメントで構成されています。
この3つのセグメントの内、まずセックス自体に関して、 つまり勃起や射精などのセックスに必要な身体反応に関しては、 おおよそ脊髄反射と下位脳幹中枢で統合される一連の反射によって成立しており、 ここに自律神経活動の関わりがとても大きいされています。
次にセックスに随伴する行動、またセックスを求める衝動に関しては、 視床下部においては内分泌つまりホルモンの動態に依存してコントロールされており、 一方 辺縁系では情動反応つまり感情に依存してコントロールがなされています。


【自律神経活動とは?】
それでは自律神経活動とはいったい何なのでしょう?
自律神経とは交感神経また副交感神経によって構成されている神経であり、 これら自律神経は自分の意思でコントロールする事が出来ない為、 植物神経系または不随意神経系とも呼ばれています。
自律神経は、主に内臓の平滑筋、心臓の筋肉、また数多くの分泌腺のコントロールに、 その役割が集中しており、その活動また調整は、自律神経自体また、 内分泌系、耐性運動神経系との協調的な作用によってなされています。
自律神経活動は生体の恒常性の維持に重要な役割を果たしており、 その活動の一環として、 人間においては性行動におけるセックス自体への関わりが大きいと考えられています。


【性行動と自律神経活動の関連に関して】
上述した性行動は多くの神経-筋の連鎖した反応によって成立しており、 その反応は中枢神経、末梢神経、また性腺刺激ホルモンによってコントロールされています。
特に上述したように自律神経活動は性行動における勃起や射精などの、 まさにセックス自体に関連性が大きいとされています。
特に勃起においては体性神経と並行して自律神経は勃起に必要な興奮を伝達し、 その結果自律神経末端から神経伝達物質が放出され、 勃起反応の第一段階である平滑筋の弛緩がスタートするという、重要な役割を担っております。
また射精においては、射精反応の脊髄反射を自律神経と脊髄とで構成しており、 第一段階の脊髄反射が精液を後部尿道に送り込み、 第二段階の脊髄反射で精液が体外へ射出されます。 この第一段階、第二段階ともどもに自律神経活動は大きな関わりを持ちます。
この性行動のセックスにおける自律神経の反応は、 交感神経の緊張状態から始まり、興味深い事にその交感神経の緊張状態のピークは、 動物種によって変わると報告されています。
例えばラット、犬、そして人は交感神経の緊張状態のピークは射精時に見られるものの、 馬などの大型哺乳類の中には乗駕時(牡馬が牝馬の背中に乗るときに) に交感神経活動のピークが見られたと報告されています。
この交感神経活動のピーク後は、交感神経緊張の抑制、 副交感神経の緊張促進へと自律神経活動の転化が速やかに行われ、 心拍数の減少などがそれに合わせて見られたとの事でした。


【自律神経活動の保持のために】
いかに自律神経活動が性行動、セックスにとって大切な機能かお分かり頂けたかと存じます。
しかし上述したように生活習慣の悪化や疾病の発生でこの大切な自律神経活動は容易に障害されてしまい、 そうした障害が影響して性行動自体に障害が発生する可能性が有ります。
こうした障害の予防つまり自律神経活動を保持する為には、どのような工夫が必要なのでしょうか?
こうした障害を予防する上で一番大切なのは規則正しい生活習慣です。 定期的に適切なタイミングで十分な睡眠をとる事、 適切なタイミングで適切な量の食事をキチンととる事、 ストレスを貯めないように適宜セルフマネジメントする事、 強いプレッシャーを感じないように、精神をコントロールする事、 以上のような自己管理行動は、自律神経活動の障害の予防上で非常に大切な要素と言えます。
一方、疾病因子ですが、自律神経活動の障害因子として多数派で、 かつ予防的アプローチをとりやすいものとしては糖尿病が代表的です。
糖尿病の家族歴が有る方などは特にそうと言えますが、 適正な体重の維持は糖尿病の予防に非常に大切です。 その他、間食・夜食の撤廃、遅い夕食の時間的是正、 適切な栄養バランス、過食の予防、持久力運動の定期的な実行、 飲料のシュガーフリー化などなど、これらの行動は糖尿病の予防に有効であるばかりか、 発症後の病状コントロールにも大切であり、 こうした行動をキチンと実行する事は、 糖尿病による自律神経活動の障害を予防する上でも非常に大切と言えます。
(記載:日本性機能学会専門医-須田隆興)


written by 新宿でレビトラ処方を、新宿ライフクリニック.

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