男女における性索間質性腫瘍

性索間質性腫瘍の臨床像

【性索間質性腫瘍とは】
性索間質性腫瘍sex stromal tumorとは、 性索もしくは間質からできる腫瘍になります。 性索間質性腫瘍は男性では精巣腫瘍、 女性では卵巣腫瘍の原因になります。

【性索間質性腫瘍の精索とは】
性索には一次性索（原始生殖索）と二次性索（皮質索）があり、一次性索は女性の卵巣の中では退化、消失し、 男性では原始生殖細胞を取り込んで精巣索になります。 二次性索は女性では原始生殖細胞を取り込んで、原始卵胞を作ります。

【男性の精索間質性腫瘍】
男性の性索間質性腫瘍には高分化型腫瘍ではライディッヒ細胞腫、莢膜細胞腫、顆粒膜細胞腫、 セルトリ細胞腫があります。これらのは精巣にできる腫瘍性疾患で、 ライディッヒ細胞腫のようにホルモン産生腫瘍の側面をもつ腫瘍もあります。 男性の精巣腫瘍において性索間質性腫瘍 は3％ほどを占めると言われています。

【女性の精索間質性腫瘍】
女性の性索間質性腫瘍には顆粒膜細胞腫や莢膜細胞腫が多くみられるとされています。 これらは卵巣にできる腫瘍性疾患で、 女性にできるものも男性同様にホルモン産生腫瘍が多く内包されます。 女性の卵巣腫瘍において性索間質性腫瘍は７％ほどを占めるとされています。

性索間質性腫瘍の中には性ホルモンの分泌異常を引き起こすものがありますが、 男性ホルモンの分泌低下や機能障害は結果としてED：勃起不全を引き起こす事があります。

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