脊柱管狭窄症は勃起の異常を伴う事があります。


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脊柱管狭窄症とEDの関係


【脊柱管狭窄症によるED/勃起不全の発症】
脊柱管狭窄症Spinal Stenosisとは、腰椎の変形性脊椎症などによって発生する疾患で、 中心症状は、神経性間欠性跛行などが挙げられます。
脊柱管狭窄症は、その障害部位によっては、ED/勃起不全の原因となります。


【脊柱管狭窄症とは】
脊柱管狭窄症とは、代表的には腰椎の変形性脊椎症などによって、後天的に発症する疾患です。
変形性脊椎症は、年齢が重なる事によって発生する腰椎の変性疾患であり、 長年の労働などによる腰椎への重量的負荷や、骨粗しょう症などによる質的な変化が、主因となります。
骨棘の形成、椎間板腔の狭小化などによって腰痛を発生させます。
変形性脊椎症と脊柱管狭窄症の合併は、臨床的問題を大きく増悪させます。

脊柱管狭窄症は、上記の腰椎の変形性脊椎症以外にも、先天性や発育性に発生する事があります。

一般的に知られていないかもしれませんが、脊柱管狭窄症はED/勃起不全を発症させ得ます。


【分類と症状】
脊柱管狭窄症は、様々な原因により、脊柱管、神経根幹が狭小化する事が疾患の本態となります。
その障害される部位によって、馬尾型、神経根型、そして両者の混合型に分類されます。
狭窄部位が、脊柱管の正中部に発生するのが馬尾型で、 狭窄部位が、神経根が存在する脊柱管の外側部に発生するのが神経根型です。
一般的には、馬尾型の方が神経根型より重症で、勃起の異常を伴うのも馬尾型が多くなります。

両型ともに間欠性跛行を訴えますが、神経根型は、基本的には下肢の疼痛が主体になり、 馬尾型の場合は、疼痛よりもしびれ感を下肢に強く訴えます。
また、馬尾型では病状が進行すると、膀胱直腸障害として自律性排尿と便失禁を示すようになります。
膀胱感覚が無く、排尿反射を伴わない尿道括約筋障害を生じ、 排尿のコントロールが出来なくなります。
肛門括約筋の筋力低下により便失禁が生じます。
馬尾神経障害は、他にも、会陰部のほてりや異常感覚を示します。

脊柱管狭窄症に伴う勃起機能異常に関しては、ED/勃起不全の他、 馬尾症状として、排尿時に不随意な勃起が発生する事を認める場合がございます。
これは、自律性排尿と合わせて、脊柱管狭窄症の排尿コントロールを難しくする因子となり得ます。


【診断と治療】
脊柱管狭窄症の診断は、臨床症状や発症エピソード、神経学的な理学精査、 また、レントゲンやMRI、ミエログラフィなどの画像検査、 筋電図所見などを参考にし、診断がなされます。
治療は、コルセットや薬物投与、神経ブロックなどの保存的治療と、 手術的加療があります。

また、本疾患に関連して発症するED/勃起不全に対してもバイアグラなどの勃起改善薬は効果的とされています。 ご参考にされて下さい。


脊髄の損傷などに伴う勃起不全:EDにも勃起改善薬は効果的です。


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