電気の刺激によって改善する可能性が検討されている難治性の勃起不全が有ります。



仙骨部埋め込み型電気治療法による神経性EDの治療

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【仙骨部埋め込み型電気治療法と神経性ED】
仙骨部埋め込み型電気治療法が神経障害による難治性のEDの中の神経性EDの改善に対して、 有効であったとの報告が有ります。 仙骨部の骨髄は人体における下位の勃起中枢であり、 また同部は排尿における中枢の一つでもあります。
神経性EDとはうつ病などの精神神経系の疾患による影響で発生するEDでは無く、 人間の体の中の連絡・指令等のシステムである“神経”の障害に伴って発生する勃起不全の事を言います。 こうした神経性EDは交通外傷やスポーツ外傷などの外傷に伴うものの他、 糖尿病のような神経を傷害する慢性疾患、 また泌尿生殖器系の手術などの骨盤内手術や脊髄等の中枢神経の手術に伴って発生し易いものになります。
ちなみに精神神経性疾患による勃起不全は心因性EDと呼ばれ、 こちらの勃起不全と神経性EDとは、勃起不全の発症機序が違うもの同士になります。
神経性EDは多数派原因である血管内皮機能障害による勃起不全や、 男性ホルモンの相対的欠乏による勃起不全に比較して、 バイアグラ、レビトラ、 シアリスなどのED/勃起不全の特効薬とされる薬剤の効果が希薄な傾向が有り、 難治性の勃起不全になる事が多いとされています。
そんな状況の中で電気刺激による神経障害治療が、 神経性EDの治療方法として応用できないかが検討されています。 そうした電気刺激による治療の中で、 仙骨部埋め込み型電気治療法は神経性EDの改善に対して有効であったと報告されています。 本稿ではこの報告を中心に、本邦での別のアプローチによる、 仙骨部の電気刺激による神経性ED治療に関して等記載をさせて頂いております。 ご参照くださいませ。


【勃起の中枢である仙骨部の脊髄】
それでは仙骨部埋め込み型電気治療法の対象領域ある仙骨部の脊髄とは、 勃起などの生理機能において、どんな役割を持っているのでしょうか?
生理現象である勃起には大きく2つの中枢が有るとされており、 一つは脳の視床下部と呼ばれる部位でこちらは高位勃起中枢と呼ばれます。 もう一つの中枢は本稿の主役たる仙骨部の脊髄、つまり仙髄になり、こちらは下位勃起中枢と呼ばれます。
仙骨部の脊髄にある下位勃起中枢はペニスへの接触刺激を受け取り、 それに対して勃起の指令を下す中枢であり、 情動を勃起指令の機序とする高位勃起中枢とは発動契機が違うものになります。
仙骨部の脊髄は5対の仙骨神経と1対の尾骨神経をその後方から出しており、 勃起中枢は第2から第4の仙骨部の脊髄がまさにそれに相当するとされています。
勃起などの性機能の他にも仙骨部の脊髄は、排尿などの排泄の反射中枢の一つでも有り、 仙骨部への電気治療法は神経性の排尿障害治療にも先行して検討されていたものになります。
仙骨部埋め込み型電気治療法は、 アプローチしやすい下位の勃起中枢である仙骨部に電気刺激のデバイスを人工的に手術によって埋め込み、 持続的な電気刺激を与える事によって、ED治療を為すものになります。
仙骨部埋め込み型電気治療法の神経性ED改善のロジックは、 電気刺激を行けた神経線維の運動神経線維刺激による遠心性効果と、 感覚神経線維刺激による求心性効果によって 勃起関連の神経システムにneuromodulationが引き起こされ、 神経性EDを治療すると想定されています。


【仙骨部の表面からのアプローチによる神経性EDの電気治療法】
しかし仙骨部埋め込み型電気治療法は、手術的なアプローチを必要とする観血的処置であり、 出血や疼痛、また感染などの手術に伴う侵襲性が想定されるものでも有ります。
侵襲性の存在は、こうした疾患治療の適応者を減少させ、一般化を削減させる大きな原因と言えます。 そこで、本邦においては埋め込み型では無く、仙骨部の表面からの電気刺激で、 同じように神経性EDの電気治療が出来ないか検討した報告が有ります。
これは仙骨部表面治療的電気刺激法と呼ばれており、 先行して、仙骨部の脊髄のもう一つの中枢的役割である排尿機能において、 神経障害に伴うその不全状態への治療効果が認識されているものです。
多施設共同研究によって検討されたこの研究は、 結果として表面からの仙骨部の電気刺激による、有意な神経性EDの改善を示さなかったと、 報告されておりますが、 本検討は評価時期が開始1週間と短かったために、 神経性EDの改善に必要なneuromodulationが完結するのに十分な時間が無かったとも考えられ、 より長期間治療を行った場合における評価が必要であると考察されています。
もし仙骨部表面からの電気刺激によるアプローチで、 埋め込み型に相当するような結果が認められれば、 仙骨部への電気刺激による神経性ED治療は、より簡便で導入しやすい治療方法となり、 長期間治療を実施した場合の後報が非常に期待されます。


【難治性EDへのアプローチの今後】
今迄、ED治療の現場では神経障害性のEDは改善しにくいものとして、 バイアグラ、レビトラ、シアリスなどのPDE5阻害薬が、 奏功しない状況においては、経過を見ざるを得ない状況が多々ありました。
しかし勃起の下位中枢への電気刺激による治療法である仙骨部埋め込み型電気治療法は、 こうした状況における治療的打開策として大きく期待されるものであります。
他にもアプローチ部分は違いますが、 電気刺激による治療方法は射精障害治療への応用も勘案されているものがあり、 現在、性機能障害への応用が広範に検討されています。
仙骨部などへの電気刺激による治療方法は生活習慣指導、またバイアグラ、 レビトラ、シアリスなどのPDE5阻害薬に続く、 第三のED治療選択肢に内包されるものとして、今後認識されて行く可能性が有ります。
最近では体外衝撃波などを利用したED治療も検討されていて、 投薬でも生活習慣指導指導でもない、 ある意味、 リハビリテーション的な理学療法によるED治療が一般的になる時代がやって来るのかもしれません。
(記載:日本性機能学会専門医-須田隆興)


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