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【高い射精頻度と前立腺癌のリスクの低下】
大規模な臨床研究において、射精頻度が多いと前立腺癌のリスクを低下させるという結果が確認され、
大きく報告されています。
癌はわたくしたちの生活上、非常に多く耳にする悪性疾患です。
しかし我々はこの癌を制御下においているとはまだ到底言えず、
本邦においては多くの専門家、専門施設を擁しているにも関わらず、
厚生労働省の報告によれば、40歳から89歳までの死因順位において、
悪性新生物、つまり癌は未だトップレベルです。
その中で前立腺癌は、今迄の本邦においては罹患率、死亡率ともに高いレベルでは有りませんでした。
しかし主に食生活の欧米化の進行によってと言われていますが、
本邦におけるこの疾患の発生頻度は高度経済成長以降、まさにうなぎのぼりの勢いで増大しつつあります。
1992年においては日本における前立腺癌の死亡率10位以下だったのですが、
1998年にはなんと一気に死亡率6位に上昇し、この上昇傾向は今も継続中です。
ちなみに欧米においては本疾患は成人男性の悪性新生物中、罹患率で第一位、
死亡率で第二位を占めると報告されています。
しかし、この前立腺癌は早期発見の状況では、その死亡率は他の悪性新生物に比べて比較的低く、
手術的治療、放射線療法、ホルモン治療による集学的治療の効果が出やすいです。
ただ、治療が奏功しても、前立腺癌の治療、特に手術治療は結果として、
性機能に障害を残すケースも多く、それによるQOL=「生活の質」の低下など、
治療後の長期的な問題も有ります。
こうした傾向もあって、勿論 ほかの悪性新生物もそうですが、
本疾患は早期発見や予防的対応の必要性が大きい疾患でも有り、
それに関しては様々な対策が検討されています。
その中で比較的最近の大規模スタディにおいて、射精頻度を多く保つ事によって、
全病期における前立腺癌のリスク減少が確認されています。
本稿では、この報告の紹介、ならびに前立腺癌の解説、
また射精頻度を多く保つ為の方策を検討しております。
どうぞ、ご参照くださいませ。
【前立腺癌とは】
この射精頻度を多く保つ事によってリスクが減少する可能性を報告されている前立腺癌は、
前立腺という膀胱と直腸に挟まれた器官に出来る悪性新生物の事で、
おもにこの疾患はこの器官の外腺に発生する腺癌です。
この器官はもともと精液を組成する前立腺液を分泌する役割を持ち、
この分泌液によって精液中の凝塊が溶解します。
前立腺癌のリスクは複数あり、主要なリスクとしては人種、年齢、家族歴、食事です。
人種としてはアメリカ在住の黒人が最も前立腺癌を引き起こしやすく、
次にアメリカ在住の白人が多いです。
年齢としては高齢になればなるほど、前立腺癌の発生リスクは上昇します。
特に50代から本疾患の発生頻度は増加してくるので、早期発見に関しては50歳代からは特に気を付け、
健診や人間ドックにて適宜 精査する事が望まれます。
家族歴に関しては、親族に前立腺癌の患者さんがいると、
前立腺癌に罹患するリスクは約2倍ほどになります。
食事に関しては、本邦も食生活の欧米化以降から前立腺癌の発生頻度が増加してきたと上述しましたが、
これは動物性脂肪が多い高カロリーな食生活が、前立腺癌を引き起こしやすくします。
その他、前立腺腺房内に蓄積する発がん性物質の貯留も前立腺癌発症のリスクです。
この前立腺癌はその90%が男性ホルモン依存性と言われていて、
男性ホルモンの存在下に増大する傾向があります。
この男性ホルモン=アンドロゲンをブロックする抗男性ホルモン療法は。
本疾患治療の一つの柱として機能しています。
この治療法はアンドロゲンの主体である血清テストステロン値を低下させる事によって、
本疾患の進行・増大を抑制する仕組みです。
【射精頻度が多いと前立腺癌リスクが低下するという報告】
この射精頻度が多いと前立腺癌リスクが低下すると言う報告は、
大規模なプロペクイティブ試験の結果として確認されたものです。
プロスペクティブ試験とは日本語では前向き研究と言いますが、
研究を立案、開始してから新たに発生する事象に関して調査するというスタイルのスタディです。
従来の学説では射精頻度が多い事で男性ホルモン=アンドロゲンの活性が高まってしまい、
90%が男性ホルモン依存性である前立腺癌の増大が多い射精頻度で刺激されてしまうのではないか?
と危ぶまれていました。
しかし本研究の結果、多い射精頻度は全病期における前立腺癌のリスク減少に関連していた事が確認され、
これは射精頻度が多くないと前立腺腺房内に蓄積された発がん性物質が保留されてしまう事が、
関連しているのではないかと推察されています。
【前立腺癌予防のために、射精頻度をキープする】
前立腺癌を予防するためには、まずは食生活の改善が大切です。
一般的には新鮮なフルーツ、野菜特にトマトや豆類をバランスよく摂取し、
動物性脂肪を中心としたハイカロリーな食生活の是正が望ましいとされています。
また一部、過剰な乳製品摂取も本疾患発症に関連するとされているので、
乳製品の摂取は適切なレベルにする事も望ましいです。
また上記の報告のように射精頻度を多くキープする事が前立腺癌を抑制する上で重要であるとしたら、
多い射精頻度の保持の為に、
前提として性機能障害はコントロールされた状態で、射精頻度を多く維持する必要があります。
前立腺癌は加齢によって発生頻度が増大し、中高年以上においては予防を意識すべき疾患ですが、
相対的な問題として中高年はED:勃起不全などの多い射精頻度を維持する上での阻害因子が多くみられます。
ただEDに関しては、バイアグラ、
レビトラ、
シアリス、
シルデナフィルなどの、
安全性と効果が高い勃起改善薬=PDE5阻害薬のシリーズが有りますので、
EDを原因として多い射精頻度をキープできない状況は薬物的に改善できる可能性が高いです。
射精頻度を多めに維持し、食生活を改善して、前立腺癌を予防しましょう!
またEDなどの性機能障害が射精頻度を多く保つ上で問題になる場合は、
当新宿ライフクリニックで是非ED治療のご相談をどうぞ!
(記載:日本性機能学会専門医-須田隆興)
written by 新宿で正規流通のレビトラを!新宿ライフクリニック!