+
シルデナフィルは新宿ライフクリニック。
【ED/勃起不全治療薬による男女への相互的影響】
ED/勃起不全治療薬のレビトラはパートナー女性視点でのアンケートによる統計調査で、
セックスにおいて男性の使用が望ましい薬剤である多角的に確認されました。
バイアグラ、レビトラ、シアリスに代表されるED/勃起不全治療薬とは、ペニス局所に作用する血管拡張薬であり、
ED/勃起不全を治療する薬剤です。
しかし、他の疾患治療薬と大きく違う点は、主にセックスの際に使用される薬剤なので、
その影響はセックスを共にするパートナー女性にも当然及び、
その影響には良いもの、悪いもの等、様々な影響が想定されます。
故に、こうしたレビトラなどの主にセックスの際に使用される薬剤の効果測定では、
男性の主観による視点のみならず、
パートナー女性視点の導入が建設的である可能性が有ります。
しかし、ほとんどのバイアグラ、レビトラ、シアリスなどのED/勃起不全治療薬に関する学術報告は男性視点の、
言わば一人称的なデータ解析が多数派で、男女双方向性の生理的行為であるセックスの為の薬剤なのに、
女性パートナー視点でのED/勃起不全治療薬の男性における効果やメリットを検討した報告は非常に稀少です。
しかし、ひるがえって考えてみますと、世間にあふれるセックスの評価なるものは、
基本的にセックスにおいて受動的立場が多い女性視点によるものが非常に多い傾向が有ります。
逆説的にはパートナー女性達にとって高評価のED/勃起不全治療薬は、
男性にとっても非常に望ましい薬剤と感じさせる可能性は多いに有り、
こうした双方向性の視点に基づくED/勃起不全治療薬のメリットや効果の検討は、
より洗練された、もしくは状況に適合したED/勃起改善薬を作り出す非常に大事な要素と思われます。
またこうしたED/勃起不全など性機能障害の男女双方向性のディスカッションは、
男性が男性固有として、女性が女性固有として、内在し、自分で修正する事の難しい、
セックスに対して持っている誤解を払拭し、
北欧のようにより成熟した性認識を持つ分化圏へと本邦を導くきっかけになる可能性も有ります。
本稿では、アンケート形式の意識調査によってレビトラ:バルデナフィルの男性への効果・メリットを、
パートナー女性視点で検討し、統計処理をしたという報告の結果を中心に、
男女双方向性のセックスに関連した性機能障害治療の有り方に関して検討しております。
ご参照くださいませ。
【レビトラのパートナー女性視点でのレポート】
このレポートはカップルに対して、一定期間の間、男性側にレビトラを服用してもらい、
そのパートナー女性視点での評価を、SQL:Sexual Quality of LifeならびにQOL:Fugl Meyer Quality of Lifeにて調査し、
その結果の統計上の有意差を検証したものです。
その結果としては、
パートナー女性では、挿入のし易さ、オルガズムへの達しやすさ、オルガズムの満足感、
総合的なセックスに対する満足感、パートナーへの総合満足度、
とセックスに関連した数多くのパラメーターがレビトラによって統計上有意かつ明らかに改善したとの事でした。
またレビトラのパートナー女性からの使用後の印象調査によれば、
パートナーがレビトラを使用した事に関して、
「治療をして良かったと感じている」というコメントが過半数有り、
パートナーがレビトラを使用するメリットに関しては、ほとんどのパートナー女性は肯定的であったとの事でした。
【今後の男女双方性の性機能障害治療】
バイアグラ、レビトラ、シアリスなどのED/勃起不全治療薬を中心に早漏や遅漏など、
性機能障害をクリニックベースで治療しようとする、当院のような新しいスタイルのクリニック診療が、
首都圏を中心に広がり始めています。
こうしたクリニックでは、患者のプライバシー保護の観点から、
男性医師・男性スタッフによる男性患者専門クリニックである事が多いですが、
本質的にこうしたクリニックで扱うものは、
レビトラのように男女双方向性の生理活動であるセックスに関連したものである為、
勿論、男性のプライバシーは尊重しつつも、女性視点での薬剤効果やメリットなどの情報のフィードバックは、
非常に有意義なものです。
しかし男性患者専門クリニックという体裁上、こうしたパートナー女性視点での情報採取は非常に困難なので、
今回、ご紹介させて頂いたようなパートナー女性視点での効果報告は非常に貴重です。
男性の性機能障害は、男性の身体もしくは精神的な問題に起因したものが主体ですが、
上述の通り、セックス自体は基本、男性と女性パートナーで行うものである為、
ED/勃起不全のみならず、あまねくセックスに関連した性機能障害の診療に関しては、
パートナー女性の視点やアイディアが入る事によって、より良質なものに展開して行く可能性が有ります。
例えば、早漏という性機能障害は、定義上タイミングの早い射精の事を示しておりますが、
このタイミングとは男性視点のものでしょうか?女性視点のものでしょうか?
基本的には主訴を携えてやって来る男性視点の主訴である事が多いですが、
パートナー女性との間で射精のタイミングに関してディスカッションがされてない場合、
男性がタイミングが早いと思っている一方で、
パートナー女性にとっては、それが適正なタイミングである可能性も有ります。
レビトラなどのED/勃起不全治療薬に関してもそうです。
上記レポートにおいては、レビトラによるED/勃起不全の改善によって、
ほとんどの女性に好意的な結果が得られましたが、
例えば性交疼痛症を引き起こしやすい女性にとって、
硬度と体積をましたペニスは望ましいものでしょうか?
そこには、より性交疼痛をひどくする可能性も有ります。
セックスに何を求めるかは、厳密には個人個人で少しずつ変化して行きます。
その関係性は男性とパートナー女性の間にもあり、
何かが良い・悪い、何かが早い・遅いという主観的概念は、観測者や経験者によって、
変動して行く可能性が有ります。
そうした意味合いでは、今回のレビトラ使用調査におけるのパートナー女性視点での介入は、
非常に有意義であり、このようにセックスが男女双方のテーマである限りは、
男女それぞれの性機能障害は、男女それぞれの視点で双方向性にも検討されるべきものと思われ、
こうしたベクトルでの研究・報告が続出する事は性機能障害の診療を進化させる意味合いでも非常に重要と思われます。