ED治療におけるレビトラの使用と女性の満足度との関係


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ED男性患者に対するレビトラによる治療は女性をも満足度をさせる

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性行為セックスは、当然ですが、パートナーあってはじめて成り立ちます。
ED治療というと、男性の陰茎ペニスの硬度であったり、性交回数であったり、満足度に注目が集まり、男性患者を主体とする、生活の質(QOL)を評価が中心になります。
男性がED治療を受けることに対して、女性はどのように考えているのでしょうか? そして、満足を得ることができているのでしょうか?
レビトラによるED治療が、女性の満足度を増加させ、生活の質(QOL)を向上させるという報告がございましたため、一部、紹介しようと思います。

勃起不全の男性をパートナーにもつ女性例では、男性側の勃起不全が悪化するに伴い、性欲が減少し、オーガズムに達しにくくなり、性行為セックスによる満足が得られにくい事が指摘されています。 この度合いは、男性が自覚するEDの程度に比例するとも言われております。
女性性機能インデックスというスケールを指標として用いた報告でも、男性が勃起不全であった場合、そうでなかった場合と比較し、 性的な絶頂や膣潤滑、オーガズム、満足度において、有意に悪い傾向を示しています。
このように、男性の勃起不全と、女性の性生活上の生活の質(QOL)を論じた臨床試験が散見されます。 このことから、男性がEDを治療する事により、女性に何らかの好影響を与える事が出来る可能性が考えられます。

実際に、バイアグラシルデナフィル)を使用した臨床試験では、男性の満足度を増加させるだけでなく、女性の満足度も改善させたとしています。 女性側の性欲や性的絶頂、オーガズムは、”ほぼ毎回~多くの機会で”改善を示してます。
バイアグラが最も早く市販された関係で、多くのこのような報告では、バイアグラが対象とされています。

レビトラ(バルデナフィル)を対象とした臨床試験も見受けられますが、そのほとんどは、女性の性機能が正常である場合でした。
先にも述べましたが、男性が勃起不全である場合、女性側にも何らかの性機能障害を見受けることがございます。
この報告は、正常な性機能から、軽度~中等度の性機能障害を有す女性例を対象にし、 男性の勃起不全を、レビトラにより治療する事が、どのような影響をもたらすか検討されています。

多施設(43施設)によるレビトラの実薬とプラセボ(偽薬)を使用した無作為抽出二重盲検試験とし、 2006年7月より2008年の8月に渡り、ベルギー、フランス、ドイツ、オランダ、スペイン、南アフリカと、複数の国で実施されています。
12週間の試験期間のうち、服用するレビトラの用量は、フレキシブルに変更しています。
初めの4週間は、レビトラ10mgの服用とし、効果や認容性を考慮し、残り8週は、5mgや20mgに調整されています。

参加男性は、18-64歳の6か月以上EDを自覚し、異性愛者で、パートーナーの女性が協力的であるものとしています。
参加女性は、18歳以上で、かつ、明らかな性機能障害(具体的には、女性性機能インデックススコア>23.55)を有さないとしてます。
いずれのカップルにおいても、試験開始前に4回の性交渉を行っていただき、前後での、効果判定の基準としていただき、また、 この時、最低でも50%は、性交渉が失敗していることを、参加条件としています。
性交渉の失敗は、

  • ”ある程度の陰茎の硬さを得ることができましたか?”(SEP1)
  • ”陰茎ペニスを、女性膣内に挿入する事は可能でしたか?”(SEP2)
  • ”性交渉における勃起の持続は十分なものでしたか?”(SEP3)

の返答によって、定義されています。

試験開始前後において、男性女性ともに問診票により、勃起不全の改善度、性行為に対する満足度等が、精査されています。

352名の被験者のうち277名が、この試験を終了しています。
被験者の平均年齢は52.6歳、BMI27.5、EDと診断されてから3.5年が経過しているとしています。
過去にED治療薬を使用したことのある者の内訳は、バイアグラ41.2%、シアリス32.0%、レビトラ34.9%です。
これらを、無作為にレビトラ群、プラセボ群に振り分けています。
パートナーの女性性機能インデックススコアは、レビトラ群28.1、プラセボ群27.4と、ほぼ同程度を示しています。

レビトラによる治療により、勃起不全の改善は有意であり、質問SEP3でみる勃起持続力は、ベースラインが9.5%であったのに対し、 67.2%の方が性交渉に十分な勃起持続力が得られたとしています。(プラセボは24.2%の改善)
国際勃起機能スコアIIEF-EFでは、13.3から23.3に有意に改善を認めています。 (プラセボは14.9)
このように、レビトラの服用は、男性ED患者のQOLを大いに改善いたしています。

さらに、パートナー女性のQOLも、男性のレビトラの服用により、改善を認めています。
女性性機能インデックススコアは有意に改善を示し、これに含まれる各ドメインの改善も認めています。
女性性機能インデックススコアが23.55-26.00のサブグループでは、総スコアは有意な改善は示されていませんが、 オーガズムと性満足感においては改善を示してます。

ED治療の指標は、今まで男性機能の改善や満足感に焦点が当てられていましたが、最近では、男性の勃起不全が改善する事によって、 女性の性生活におけるQOLの改善つながるか否かに注目が集まっています。
男性が勃起不全であった場合、パートナーである女性側にも何らかの影響をおよぼし、しばしば、何らかの性機能障害を示すこともあります。
ED治療は、男性だけの問題ではなく、女性への影響も考慮すべき問題です。 その為、ED治療の効果を評価するに当たり、カップルでの評価を行うことが妥当となってきます。

今回の報告では、女性側の軽度の性機能障害をも、試験対象に加えております。
レビトラの服用により、男女ともに、性生活上のQOLを改善していることを示しています。
男性は、女性がセックスに満足しているかを気にする傾向にあり、女性を満足させることが、ED治療の動機になります。 さらに、男性自身の勃起力が女性の性満足感に繋がると考えています。
女性が性満足感を得られている場合は、男性側の勃起治療の継続に繋がり、逆説的に、女性が性満足感を得ていない場合は、治療の中断につながる可能性があります。

男性としては、女性がどう感じているかは、非常に気になるところです。
ED治療薬の使用は、概ね好評化に繋がっております。 女性に喜ばれる傾向に有ります。
当クリニックにも、女性からのお問い合わせを多数いただいております。
男性女性ともに、充実した生活を送れるよう、様々な治療法を提案してゆきたいと考えます。


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