GIDとは?心の性と体の性のかい離とは?



性同一性障害|治療の副作用・社会的状況など

ばいあぐらは新宿ライフクリニック。


【性同一性障害とは】
性同一性障害とは、端的に言うと身体の性と心の性が別の性別を示している状態であり、 現代では、明確に疾患として認識されています。
自己選択や営利目的にてこのような状態になったわけでは無く、 性同一性障害患者のほとんどは、生まれながらに心と体の性が不一致の状態です。
一般の疾患同様に、性同一性障害は、純然たる疾患になります。

性同一性障害は、その有病率の低さもあり、社会的認知や啓蒙が十分で無いため、 未だ根強い差別や偏見が取り巻いています。
それは、日常生活のみならず、就職などの生活に直接関わる社会的な状況においても同様です。

本項では、この性同一性障害に関して、診断や治療、治療に付随する副作用、また社会的状況など、 私見を交えて詳述します。

【分類】
現在、世界には様々なジェンダーマイノリティが存在しますが、 疾患としての性同一性障害はシンプルに二つに分類されます。
身体的性別は男性なれど、心が女性である人はMtF(Male to Female)と言います。
また、逆に身体的性別は女性なれど、心が男性である人はFtM(Female to Male)と言います。


【原因】
性同一性障害は未だ、原因が明確に判明していない側面が有ります。
こうした原因の不明瞭さ自体も、性同一性障害者の社会的受け入れを複雑にしている要素の一つです。
その原因は形態因説、ホルモン因説、染色体異常の関連説、遺伝素因の関連説、心理的原因説、 社会的原因説など多岐にわたり検討されています。
この中では、身体の性に対する脳の性分化の障害が有力な原因と考えられております。
例えを上げると、身体が男性形質であるのに、脳構造が女性形質であるという、 構造的な問題に原因が有るとする説です。

現在、 性差医療、 つまり、男性と女性の身体・機能上のギャップに焦点を合わせた医療概念が、 扶育されつつありますが、こうしたジェンダーギャップが科学的にどんどん解析されて行く過程で、 性同一性障害も、その原因が明確になってくる可能性が有ります。


【診断】
性同一性障害の診断は、大まかには①生物学的性の決定と、 ②心理社会学的性の決定の二段階に分かれます。

①生物学的性の決定とは、性を規定する遺伝因子である性染色体の検査、 性をコントロールする内因性物質である性ステロイドホルモンの検査、 内性器・外性器の画像や理学所見による解析、生殖腺の機能検査などを主体とし、判断されます。

②心理社会学的性の決定とは、成育歴、性行動の経歴、臨床経過、人格構造、家族環境など、 詳細な情報収集から、自己のもつ意識としての性、そしてその同一性、また性別役割行動等が判断されます。

①に関しては泌尿器科、産婦人科などの協力が必要になり、 ②に関しては精神神経科などの協力が必要になります。


【治療】
性同一性障害の治療に関しては、診断もそうですが、総合的アプローチが必要になります。
各科連携体制による診療が必要になるため、自ずと、性同一性障害の診断・治療が可能な施設は、 大規模な総合病院になります。

性同一性障害の治療は、大きく三段階に分かれます。
それは①精神療法の段階、②ホルモン療法の段階、③外科的治療の段階です。

①精神療法
性同一性障害の患者さんは、深い孤立感、恐れ、 非差別感情などの心理的懊悩を抱えている方がほとんどであるため、多くは、 心の整理とカウンセリングが必要となります。
その過程において、現状の科学的な理解など性同一性障害に対するレクチュアが不可欠であり、 本人の罪悪感の解消が重要になります。
そして最終段階として、本人が快適に生きていくために、 どの性役割で生活して行けばいいのか、主観的・客観的に十分な検討を行います。

②ホルモン療法
これは性別が男性で心が女性のMtFの場合には、女性ホルモンであるエストロゲンを、 性別が女性で心が男性のFtMの場合には、男性ホルモンであるテストステロンを投与します。

前者の場合には、ホルモン投与によってペニスが機能不全化し、身体が女性的に丸みを帯び、 脂肪や筋肉の付き方が変わってきます。
また、身体のみならず、精神・情緒も女性的になって来ます。

後者の場合には、ホルモン投与によって月経の停止、体毛の増加や身体の男性化が進み、 前者とは逆の意味合いで、脂肪や筋肉の付き方が変わって来ます。
また、精神・情緒も男性的になって来ます。

後述しますが、こうしたホルモン治療には上記のような望まれる効果だけでなく、 望まれない副作用も多く見られ、施行前に医師による十分な説明と患者本人の理解が大前提となります。

③外科的治療
これは十分な①精神療法、②ホルモン療法の施行にも関わらず、 どうしても心と体の性の不一致への悩みが払拭されず、本人がリスクを踏まえ手術治療を望む場合に、 検討されます。
MtFの場合には、陰茎切除・精巣摘除・膣形成・乳房形成術が施行され、 FtMの場合には、乳房切除・子宮/卵巣摘出・尿道の移動・陰茎の形成術になります。
ちなみにですが、尿道の移動と陰茎の形成術は、二期的に施行されます。


【治療上の副作用】
③外科的治療に関しては手術手技と臓器欠落に起因した副作用が主体になるので、 本項では②ホルモン療法の治療上の副作用に関して詳述させて頂きます。

ホルモン療法は上記のように2種に分かれますが、 MtFに対してのエストロゲン投与に関しては、ED/勃起不全・情緒不安定・抑うつ状態・肝機能障害・高プロラクチン血症の出現 ・血栓症/心不全/心筋梗塞/脳梗塞/下垂体腺腫発生のリスク上昇などが想定されます。
FtMに対してのテストステロン投与に関しては、月経の停止・陰核の肥大・ニキビの増加・頭髪の減少(AGA的な)・ 体重の増加・コレステロール値の悪化などが想定されます。
これらのリスクは、ホルモン療法の施行前に、患者本人が詳細に把握し、納得する必要が有ります。

ちなみに、FtMに対してのテストステロン投与によるAGA的頭髪の減少や、 MtFに対してのエストロゲン投与によるED/勃起不全の発生などは、副作用では無く、 患者が治療上望まれる効果として認識される場合がございます。


【社会の対応と役割】
冒頭でも述べましたが、性同一性障害の啓蒙がほとんど進んでないので、 日常生活や社会生活上の差別が未だに多く存在します。
日常生活での差別は深い心の傷に、就職などの社会生活上の差別は、 自活する手段を手にする事が出来ないなど、実際的な問題に進展いたします。
性同一性障害という、本人は疾患の純然たる被害者でありながら、なお差別によって傷つけられ、 生活の手段まで奪われている状況です。

本来、進んだ社会というのは多様性を許容し、また多様性自体をツールとすることで発達していくものです。 日本は、西欧化は進んできたものの、今なお性的なニュアンスな事柄に対して保守的である事が多いのが実情です。
風俗の乱れの防止や健全な児童の育成上は、こうした保守的なスタンスが望ましい状況もありますが、 マイノリティ差別とは全く問題の本質が違うものであり、本邦は真の社会的成熟の一環として、 こうした事柄に対して、再検討の段階に来ていると強く思われます。

当新宿ライフクリニックは、男性専用のED /AGAクリニックですが、 性差医療ならびに性同一性障害の更なる一般化を心から応援いたします。


written by しありす処方なら新宿ライフクリニック.

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