異常性欲は性欲の質的量的な異常を指します


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【異常性欲とは】


【異常性欲とは?】
異常性欲abnormal sexualityとは、医学用語では、異常なまでに性欲が強い事だけでなく、 そうした物の量的な多寡に起因する問題が有る状態、 もしくは、対象や方向性などの質的な問題が有る状態を指します。
量的な多寡に起因するものは、色情症や男性の勃起不全などの性機能障害、 女性の不感症などが挙げられ、 また、対象や方向性などの質的に問題があるものは、露出症や自己愛などが挙げられます。

こうした異常性欲の原因は、ホルモン分泌障害、成長過程における性教育の問題、 心因性や器質性を原因とするもの等、非常に広範であり、様々です。
性欲が、量的に減少した場合、勃起不全/EDの発症に関連いたします。


【異常性欲における性欲とは何か?】
性欲とは、間脳下部における視床下部より、 性ステロイドホルモン の濃度の変動によって発生する、性行動に駆り立てる本能的欲求です。
性欲の高まりや低下は、男女それぞれの性ステロイドホルモンに因りますが、 その他にも、視覚・嗅覚・聴覚・触覚から入力された情報と、性に対するイマジネーションも、 重要な要素です。
その為、性ステロイドホルモンの変動と性欲の増減は、必ずしも一致するわけでは有りませんし、 異常性欲の存在が、全てホルモン分泌障害に関連するわけでは有りません。
例を挙げると、性ステロイドホルモン分泌量が低下する更年期障害を迎えても、 男女ともに性欲は持続すると言われています。
ただし、更年期障害を経て、性ステロイドホルモンが量的に低下した場合は、 勃起不全/EDを発症する事はございます。


【量的な多寡の異常】
性欲の量的な多寡の異常として、色情症や男性の勃起不全/EDなどの性機能障害、 また、女性の不感症などが挙げられます。
性欲の増加だけでなく低下も、量的な問題であり、異常性欲に属する障害です。

色情症は、性欲亢進症であり、女性の場合を ニンフォマニア、 男性の場合をサチリアージスとも呼びます。
色情症は、性欲が異常に亢進している状態の他に、性感が異常に亢進している場合も含まれます。
性欲が異常に亢進している状態とは、すなわち性的興奮を生じる頻度が多いという事になります。

性欲の低下は、性欲から勃起発現を命令する、高位勃起中枢(視床下部)の作用を低下させるため、 結果として、勃起不全/EDが発生します。

女性の不感症とは、性欲はあれども性交に際して性的な快感を感じない状態を指します。
性感覚の欠如、もしくは性感覚の低下は、性欲の低下に関連しているケースが多く、 その原因は、心因性・器質性ともにございます。
昨今は、心因を原因とする不感症に対する、心理療法の効果が確認されつつあります。


【性欲の対象や方向性などの異常】
性欲の対象や方向性などの質的な問題として、露出症や自己愛などが代表的です。

露出症は、自己顕示欲に基づて注意を引き付け、それによって快感を覚えます。
一般的に言われる”露出症”は、自分の裸体や性器などを、同意を得ないで他人に見せる行動を指示しますが、 フロイトらが定義した露出症とは異なっており、定義から解離して認識されている傾向にあります。
フロイトは、露出症は部分欲動の一つであり、男根期に関連した幼児性欲の一部とも解釈しています。

自己愛とは、ナルシズムと同義語であり、 自分の身体部分に性欲を向ける自体愛と、対象愛の中間の段階と定義されています。
いわゆる”露出症”は、自分の姿に見惚れたり、美醜面に関して強く自己顕示欲を主張するとされますが、 これも定義的には、解離しています。


以上のように、異常性欲を量的な多寡に起因した問題と対象や方向性などの質的な問題に分類して、 各論的に説明いたしました。
しかし、異常性欲は、 その本人が所属する文化背景と相対的に規定されるため、 ”所属する社会の性的文化・習慣から著しく逸脱した、性行動を引き起こした情動”、 が該当するものと思われます。
性欲の低下も異常性欲であり、ED/勃起不全を引き起こす因子となります。 こうした状態にもレビトラシアリスなどの勃起改善薬は効果的な薬剤になります。


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