新宿の正規バイアグラを新宿ライフクリニックで。
【胃炎とバイアグラ・レビトラ・シアリス】
、バイアグラ、
レビトラ、シアリスなどのED/勃起不全治療薬を使用していると、
胃もたれ等の、胃部の症状を自覚する事が有ります。
バイアグラ、レビトラ、シアリスは、低頻度ながら胃炎を発症する事が有る為、
副作用として、このような症状を自覚するケースがございます。
また、バイアグラ・シアリス・レビトラは出血性胃潰瘍など、
胃炎の進行病態において、出血を強めてしまう傾向が有るため、
消化器疾患の既往症のある患者には、適応を十分検討することが必要です。
本項では、バイアグラ・シアリス・レビトラと胃炎の関係やその対策に関して詳述しております。
【胃炎の機序】
勃起薬と胃炎の発症には関連があると上述しました。
それでは胃炎とは一体なんでしょうか?
胃炎は、急性と慢性に大きく分割されますが、この場合は慢性的な悩みというより、
薬剤性に急に出現した胃部の不快な症状に関してのお話なので、急性胃炎が中心となります。
また、薬剤による慢性胃炎の急性増悪も、含まれます。
急性胃炎は、「機械的・化学的刺激、
細菌や毒素、ストレス刺激等によって、胃粘膜に発生する発赤や浮腫などの急性障害」
と定義されます。
本疾患の定義や概念は、未だ不明瞭な部分が有るために、
有病率を、正確に把握する事は難しいとされています。
なぜ、未だに不明瞭な部分が有るかと申しますと、急性胃炎とは胃粘膜上の問題なので、
正確には、内視鏡のような検査で、
胃粘膜を確認しない事には、その症状と病変の関連付けを、正確にする事が出来ません。
軽い胃もた程度の症状の場合、内視鏡のような検査は、過剰検査となる場合もあるため、
積極的に施行されない場合も多くございます。
さらに、最近では、内視鏡的に所見が認められなくとも自覚症状が発現する、機能性胃腸障害(FD:functional dyspepsia)
という疾患概念も登場しております。
つまり、診断には、内視鏡を行った方がより良いと考えますが、それだけでは十分では有りません。
海外の教科書では、胃炎の有病率は約15%くらいとも言われており、
また、本邦においても19%とした報告もあり、おおよそこの程度の疾患頻度と推察されます。
15%と考えても2000万人近い有病人口となるので、それは気の遠くなるような膨大な患者数です。
急性胃炎は、原因によって、誘因の特定できない特発性胃炎、薬剤が原因の薬剤性胃炎、
ウィルスや細菌などの感染症が原因の感染性胃炎の、大きく3つに臨床的に分類されます。
急性胃炎の誘因として、薬剤性が30%強で1番多く、
2番目に精神的ストレスが20%前後と続き、以下、脳疾患や手術侵襲等が続きます。
バイアグラ・レビトラ・シアリスによる胃炎は薬剤性胃炎に該当します。
より病名を詳細に言うと、薬剤性の急性単純性胃炎となります。
原因薬剤は、
NSAIDSすなわち痛みどめや熱さましの薬剤(解熱鎮痛剤)、またステロイド、貧血などに投与される鉄剤、アルコール、
抗悪性腫瘍薬、抗血小板薬など、様々な薬剤が挙げられます。
特に、NSAIDS(解熱鎮痛剤)が高頻度です。
勃起薬による胃腸障害は、これら薬剤と比較すると、むしろ頻度は低くなります。
最大の原因薬剤であるNSAIDS(解熱鎮痛剤)などによる胃炎は、発症機序が明らかになっております。
主に、プロスタグランジンの合成阻害が影響しております。
勃起薬による胃炎の発症は、NSAIDSほどには発症機序が明確になっていません。
バイアグラ・シアリス・レビトラの薬理作用により
胃粘膜の血流が増強されるため、これが、胃腸障害発症に関関与ている可能性が推測されています。
この他にも、粘膜に対する直接的影響なども検討されています。
推測を挟みますが、まず、バイアグラ・シアリス・レビトラは空腹の状態で内服する事が多い薬剤のため、
食後投与の薬剤に比較s、胃粘膜への直接的な接触の機会が多い事が挙げられます。
僅かな影響と考えますが、接触頻度の上昇によって胃炎発症に繋がりやすいという可能性が検討されます。
ED治療薬は、PDE5阻害薬に分類され、血管平滑筋に作用します。 血管以外の平滑筋に作用、胃腸の蠕動運動に影響を来たし、胃もたれ等の症状を誘発していると、 も十分考えられます。
さらに、ストレスなどの心因は、ED/勃起不全発症の一大原因ですが、
上述の通り、胃炎の有力な誘因でも在ります。
心因性ED
とストレス性胃炎は、一患者内でオーバーラップする可能性が高いと考えられ、
ストレスと言う胃炎の素因をすでに有している方が、
ED治療薬を使用した場合は、、胃炎を発症し易くなるという可能性も考えられます。
(ストレスと勃起不全に関しては別項にて詳述しております。
ご参照下さい。
詳しくはコチラ→ストレスとED/勃起不全)
【胃炎発症頻度】
各製薬会社の薬剤添付文書によると、
バイアグラによる発生が0.1%未満、レビトラによる発生が1.0~0.1%未満、
シアリスによる発生が1.0~0.2%未満となっております。
各社ともに、記載や判定の基準が異なっている可能性があるので為、一概に言う事ができませんが、
単純に数字だけを比較すると、シアリスが少々胃炎発生頻度が高いような印象を受けます。
しかし、胃炎以外にも消化器系の副作用はあるため、胃炎に限って考える事は、
一般患者にとってあまり意味を持つとも考えにくく、また、副作用発現は、個人差も多い事から、
あくまでも、”副作用として胃炎を生じる場合もある”程度にお考え頂ければと思います。
注意事項が一点ございます。
バイアグラ・レビトラ・シアリスに共通して言える事ですが、
急性胃炎の進展病像である出血性胃潰瘍を発症している、もしくは治療中である場合には、
バイアグラ・シアリス・レビトラの影響で出血が増加してしまう場合があり、使用上の注意勧告が出ています。
これは胃粘膜の血流増加も関連しますが、
バイアグラ・レビトラ・シアリスが、
ニトロプルシドナトリウムなどの血小板凝集抑制作用を増強させる事も関連しています。
一般に、人体は血小板凝集抑制によって出血しやすくなったり、止まりづらくなります。
【対策】
上記のストレスなどの心因が多い方、NSAIDSなどの消炎鎮痛剤を頻繁にご利用の方など、
胃炎の誘因が有る方は、勃起薬の使用に当って、
胃粘膜保護剤や、胃酸分泌抑制剤との併用を検討される事も、宜しいかと思われます。
バイアグラ・レビトラ・シアリスは、シメチジン(タガメット®)を除けば、基本的に、胃腸薬との併用は問題ありません。
シメチジン(タガメット®)は、勃起薬の血中濃度を増加させると指摘されており、併用に注意が必要です。
また、胃潰瘍などの潰瘍性病変の既往が有る方、胃痛や消化管出血を示唆する黒色便などが見られる方は、 勃起薬の服用は、ひとまず控えて頂き、内視鏡などの検査により、出血性胃潰瘍などの病変がない事を確認して頂いた方が、 よr、安全です。
また、ストレスの多い方は、バイアグラ、シアリスの使用時の胃炎を発症しやすいと思われますので、 自律訓練法などのストレスマネジメントを検討する事も、有意義です。
written by 新宿の正規シアリスを新宿ライフクリニックで.