内臓脂肪型肥満とEDの密接な関係



内臓脂肪型肥満とED

ばいあぐらは新宿ライフクリニック。


【内臓脂肪型肥満とED】
お腹まわりの脂肪である内臓脂肪が蓄積した状態:内臓脂肪型肥満とED の発症には、関連が有るとする報告が相次いでいます。
「最近、お腹まわりが随分と肥えて来て、その上勃起が弱くなったな~」と感じられる方は要注意です。
内臓脂肪型肥満によってもたらされた血管内皮機能障害を原因に、EDを発症した可能性が有ります。
また、EDは、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患が発生する前段階の、警告疾患であるとも報告されており、 肥満例でEDを自覚した方は、将来、虚血性心疾患などの心疾患を発症する可能性もございます。

本項では、内臓脂肪型肥満とEDの関連や、その治療などに関して詳述しております。
思い当たる方は是非ご参考下さい。


【内臓脂肪型肥満とは】
直截には、お腹を中心とした肥満状態を示す言葉です。
脂肪の蓄積が皮下ではなく、内臓周囲・腸間膜を中心として多量に蓄積した状態です。
通称「リンゴ型肥満」とも言います。
いわゆる「メタボ」、「メタボリック症候群」で言われる、肥満と言った方が、わかり易いかもしれません。

内臓脂肪型肥満例は、高血圧・糖尿病・脂質異常症などを引き起こし、 動脈硬化から、最終的に脳梗塞や心筋梗塞などの大血管障害による、 重症疾患を引き起こす可能性を高くします。

内臓脂肪型肥満は、メタボリック症候群の診断基準の一角をなし、 2008年から施行されている特定健診によっても一般への啓蒙が進んでいます。
メタボリックシンドロームもまた、動脈硬化のリスクを引き起こす疾患ですが、 内臓脂肪型肥満は、メタボリックシンドロームの構成要素でありながら、 独立した動脈硬化のリスクファクターでも有るとされます。

昨今の分子生物学的な研究の進行によって、 脂肪細胞は、人体でも、最大級の分泌器官として機能している事が判明しております。
脂肪細胞から分泌される生理活性物質をアディポカインと呼びますが、 これは動脈硬化に対して抑制的に作用するものと、 一方で、動脈硬化を進行させる作用のものとが存在しています。
内臓脂肪型肥満の状態になると、相対的に、動脈硬化を抑制するアディポカインの絶対量や作用が減少して、 動脈硬化を促進させるアディポカインが増加します。
また、満腹中枢に対しての食欲抑制作用が減弱し、より肥満を助長するともされています。
このアディポカインの分泌が、動脈硬化を進行させる様に変化する事が、 内臓脂肪型肥満が、動脈硬化やEDを進行させる主因とされています。


【内臓脂肪型肥満とEDの関連】
メタボリックシンドロームは、すでにEDの発症因子として広く認識され、 ED治療上も、メタボリックシンドロームの改善の為の臨床指導などが施行されています。
内臓脂肪型肥満は、上述したように、メタボリックシンドロームの診断基準の一角をなす因子ですが、 本邦での統計研究の発表によると、内臓脂肪型肥満は、 独立したEDのリスクファクターである可能性が報告されています。
報告によると、メタボリックシンドローム診断基準項目に含まれる高血圧・糖尿病・脂質異常症は、 ED発症とは関連が希薄であり、内臓脂肪型肥満の指標である内臓脂肪/全脂肪比のみが、 発症に関連のある有意な因子であったとしています。
これは、内臓脂肪型肥満が、メタボリックシンドロームの他の診断基準から独立して、 EDの発症に関連している可能性を示唆しています。


【内臓脂肪型肥満によるEDの機序】
脂肪細胞が分泌する動脈硬化促進物質が、血管内皮障害を引き起こす事が、強く関連していると想定されます。
ペニスの勃起には、血流の調整が重要です。 この作用は、血管内皮機能に基づきます。
内臓脂肪型肥満の脂肪から分泌されたある種の内因性物質は、 直接的に、この血管内皮機能を障害する可能性が有り、その結果として、 内臓脂肪型肥満はEDに関連する事が想定されます。


【内臓脂肪型肥満によるEDの治療】
内臓脂肪型肥満が改善されると、脂肪細胞は、血管内皮機能障害を引き起こす物質の分泌を減少させ、 むしろ、動脈硬化を抑制する物質の分泌を亢進させます。
つまり、内臓脂肪型肥満によるEDは、ダイエットによる内臓脂肪量の削減が、治療・改善に直接つながります。
もし、特定健診にてメタボリックシンドロームに該当しており、 メタボリックシンドローム改善の為の臨床指導を受けている様なら、その指導を順守されるのが近道です。
そうでない場合は、食事の適正化(食事療法)、ならびに運動(運動療法)の適正化を図る必要が有ります。

内容の詳細に関しては別項に譲りますが、運動療法に関しては、カロリーを消費する持久力運動が望ましいとされます。 ウォーキング、ランニング、水泳などが、該当致します。
競技用自転車は、サイクリングED を引き起こす事があるので、不向きな可能性が有ります。

食事療法に関しては、バランスの良い食事内容でかつ、カロリーの適切な制限が望ましいとされます。
間食・夜食は慎み、三食きちん食べつつ、総体的にカロリーを削減する事が、長い目で見て、 失敗の少ない内臓脂肪対策です。

食事療法と運動療法は、生活習慣改善の両輪になります。
同時に行うことにより、より効果的となります。

ちなみにレビトラなどのED治療薬は、 非常に有効な薬剤ですが、EDの原因に対する根本治療と言うよりも、対症療法の意味合いが強くなりますが、 肥満例は、これを改善することが、根本治療につながります。
今現在自覚されるEDに対しては勃起薬を服用し、並行して、肥満の改善に努めるのが良いと考えます。


written by しありす処方なら新宿ライフクリニック.

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