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【サイクリングとED】
サイクリング、特に競技用のロードレーサーのようなスポーツタイプの自転車の乗車は、
EDの原因になる事が指摘されています。
サイクリングEDとも呼ばれ、特定の運動習慣が器質的なEDの発症に関連するとても珍しいケースです。
EDは動脈硬化や高血糖による自律神経障害などで発症する側面があるので、
一般的に禁煙・節酒・非メタボリック食習慣と並んで、適切な運動習慣が推奨されます。
特に脂肪を燃焼させる有酸素運動が推奨されます。
しかし、EDに特化して言えば、サイクリングは推奨どころか、新たな原因になる可能性が高いとされています。
【ロードレーサーとサイクリングED/サイクリング勃起不全】
スポーツタイプの自転車は、運動効率と車重の軽減を目的として、腰を乗せるサドルが細長く設計されています。
また、空気抵抗を軽減するために、搭乗スタイルは極端に前傾姿勢になり、
これらの結果として搭乗している間、ライダーは、細いサドルによって会陰部
(性では陰嚢と肛門の間、女性では膣と肛門の間に相当)を強く圧迫されることになります。
会陰部は、尿生殖隔膜・骨盤隔膜が存在するのみで、骨のような硬性の組織で守られていないため、
外部からの圧力がダイレクトに皮下の組織に伝わります。
同部位には、勃起の作用上、非常に重要な内陰部動脈や陰部神経が走行しているため、
圧迫から障害を来たしやすくなっています。
特に動脈への悪影響が強く、本疾患は動脈性の勃起不全が主体とも言われています。
もともと動脈硬化性因子を有し、内陰部動脈に動脈硬化による内腔狭窄などが有る場合は、
なおさら本疾患を発症しやすい傾向があります。
また、肥満で有る場合は、その自重によって、肥満で無い方と比較して、より強く会陰部を圧迫してしまう可能性があります。
つまり、こうした生活習慣病因子のある方はより本疾患発症のリスクが高い傾向が有ります。
局所の圧迫と生活習慣病、会陰部の構造上の特性が、サイクリングED発症に関連しています。
【サイクリングの流行とED】
自転車競技の先進国である欧米ほどでは無いにしても、現在日本は空前のサイクリングブームにあります。
生活習慣病改善を目的に、サイクリング用自転車を購入された方も多いかと思われます。
また、昨今のエネルギー問題が関連する石油燃料使用の削減のため、
自転車の使用が良いとする風潮もございます。
自転車競技の盛んな欧米におけるサイクリングEDの発症頻度を鑑みるに、 本疾患発症が高リスクと思われる方は、生活習慣病改善目的にはウォーキングが、 エネルギー問題の対応としては、車でなく電車利用を、まずお考えください。
【治療と対策】
サイクリングEDの原因は、会陰部における動脈や神経の圧迫になりますが、
こうした神経性および動脈性EDにも、バイアグラなどのPDE5阻害薬は効果的な薬剤になります。
また、明らかに競技用自転車によるサイクリングでEDが発症していると思われる方は、
サドルの変更や、搭乗時間の削減などの介入も必要になると思われます。
昨今、内臓脂肪型肥満
が直接的にED/勃起不全を引き起こす可能性があると報告されており、
その改善の為に持久力運動が推奨されますが、
この場合もサイクリング以外の持久力運動が望ましい可能性が有ります。
また時にサイクリングEDは重症例においては
陰茎血行再建術
が必要になる場合も有ります。
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