ノンエレクト法の解説



ノンエレクト法の実際

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【ノンエレクト法によるED治療】
ノンエレクト法とは、EDの専門的改善方法の一つで、精神治療の行動療法に属します。
本法の大きなメリットは、人手も時間も手間もかかりますが、無投薬でEDを治療できるところです。
ノンエレクト法は、様々な勃起不全の原因の中で、 心因性ED が対象となります。
器質的な要素が大きく混在している場合は、本法は、あくまで心因を治療対象としているため、 十分な治療効果が得られない可能性、適していない可能性が有ります。
このノンエレクト法の実行には、奥さんや恋人など精神的にも繋がりの強いパートナーの協力が不可欠です。


【ノンエレクト法とは】
ノンエレクト法とは、上記の通り、精神治療の内の行動療法に含まれる治療概念です。
男性単体では無く、パートナーも含めて加療を進めるので集団療法とも言えるかも知れません。
ED治療目的に行われる事が想定される精神療法は色々ありますが、 ED治療専用の行動療法は、ノンエレクト法のみです。

ノンエレクト法は、簡便に説明すると、「勃起しなくては!」と言うような、 精神的な切迫感が心因性EDの原因となる事から、勃起不全→焦り→さらなる勃起不全→さらなる焦り等の、 負のスパイラルがEDの病巣を深くしている事に着目して、 こうした精神的切迫感を取り除く為に施行される治療方法です。

本法の長所は、投薬等を必要としないので、本法を適応する上で、身体や臓器機能などに左右される事が無い事と、 治療に応じて発生する副作用を勘案しなくてよい事です。
しかし、ノンエレクト法には適応条件が有り、全てのED患者に対して有効ではありません。
それは、上記のごとく心因性EDに治療適応が限局されます。
原因の中心が心因性であり、器質的要因が混在していない状態が望ましく、 また、勃起不全加療に理解のあるパートナー(奥様、恋人)が存在し、協力が得られる事が、治療には必要です。


【方法】
ノンエレクト法の具体的方法は、セックスパートナーと共に、一定の手順に従って、 擬似性交的な身体接触を行います。
以下、手順に従い実際のノンエレクト法の指導を紹介します。

  • ①パートナー同士で、いつもしているように互いに愛撫して貰います。
  • ②男性が自分のペニスの根本を指で圧迫して亀頭部をうっ血させます。
  • ③パートナーの女性器が十分に湿潤であれば、②の状態の亀頭を膣に挿入します。
  • ④挿入した状態で、男性は膣内の暖かさ、そして柔らかさに意識を集中させます。
    *ここまでの過程で勃起してしまうようなら、一度挿入状態を解除し、勃起が収まるのを待って再挿入します。
    *軽いピストン運動はしても良いですが、深い挿入はしてはいけません。
  • ⑤男性が亀頭部で膣内の暖かさや柔らかさを実感出来たら、終了です。

ノンエレクト法が終了した後は、女性パートナーのフラストレーションが蓄積しないように、 パートナーへのサービスは非常に大切です。
忘れないようにしましょう。
*なお、体位に関しては、挿入部位を視認しやすい体位が望ましいです。
男性側の気負いが強いようなケースでは、女性上位的な体位でも本法は可能です。

一連のノンエレクト法の手順に共通して大事な事は

  • ・「勃起させてはいけない」と男性が強く認識する事
  • ・「半勃起の状態で一番敏感な亀頭部に行う感覚集中訓練である事」を、カップル二人が強く認識する事
  • ・「性行為を目的にしたものでなく、あくまでエクササイズである事」をカップル二人が強く認識する事

になります。

本法を有効に行うコツは、何と言っても、 「勃起させてはいけない」と強く男性が認識する事です。
失敗例のほとんどが、この認識が希薄である場合か、または、適応を間違えたかのどちらかとされます。

先行の報告者によれば、純粋な心因性の勃起不全で本法を施行した際の成功率は、不安定改善例も含めて、 八割に及ぶとしたものも有ります。


【ノンエレクト法の問題点】
ノンエレクト法は、副作用の少ない、効果的な心因性EDの治療方法と言えますが、 この方法んは、幾つかの特有の問題点が有ります。

まず、ノンエレクト法は、セックスパートナーのいないシングルの患者には、行う事が出来ません。
上記の通り、献身的なパートナーの協力が必要ですので、 関係性の深いパートナーシップが求められます。
そうした意味合いでは、セックスパートナーが存在した場合でも、 関係が希薄な場合には、本法が適応できない場合も有ります。

次に、ノンエレクト法は、女性にストレスが掛かりやすい治療方法である事が挙げられます。
性的に健康な女性であれば、性的なフラストレーションを蓄積してしまう可能性が高いので、 上記にも記載しましたが、 ノンエレクト法が終了した後に、 女性パートナーの性的フラストレーションを解消するためにも、男性側の愛情表現が不可欠です。

また、ノンエレクト法は、再発例では、有効率が低下してしまうとされています。
ノンエレクト法によって改善した症例が、勃起不全を再発した場合は、本方法は有効とは言えない治療方法です。 別の精神治療やEDに特化した薬物加療などの導入が必要になります。

最後に、器質性要因が混在した例では、本法は、無効である事が挙げられます。
昨今では、心因性の勃起不全に、器質性要因が伏在している事が多くなっております。
これは、生活習慣病の発症の低年齢化や有病率の増加が影響していると思われます。
勃起不全の原因における心因の割合は増加傾向にありますが、 純粋な心因性の勃起不全は、少ないとも言えます。


【ノンエレクト法が奏功しなかった場合】
心因性EDの要素が有りながらノンエレクト法が適応できない例や、奏功しない例、また、再発例に対しては、 副作用が少なく、効果的なバイアグラなどの勃起不全治療薬の使用が、 二次策として一般的です。
もしくは、確実な勃起不全であり、 禁忌に該当しなければ、人手・手間・時間のかかるノンエレクト法を最初から使用せず、 より直截に、勃起不全治療薬の使用を先行させる場合も、昨今では多くなっております。
その理由として、上記の如く一見心因性EDのようでも器質性要因が混在している事が多くなった事も、 一因子として関連していると思われます。
(記載:日本性機能学会専門医-須田隆興)


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