様々な生殖器異物/性器異物

生殖器異物/性器異物の臨床像

生殖器異物foreign body in genital organとは、性器異物とも言い、生殖器、おもに外生殖器において、 自慰目的もしくは性行為に付随した快楽、興奮目的に使用される人工物の医学的な総称です。

外生殖器external genitaliaとは交接を目的として体壁から由来し形成される器官の事であり、 男性では陰茎と陰嚢、女性では恥丘、大陰唇、小陰唇、膣前庭などがそれに相当します。
これらの外生殖器は胎生期の排泄腔ヒダ、生殖結節、生殖隆起に由来します。

女性では膣内に挿入される生殖器異物/性器異物が多く、自慰用のバイブレータなどから、 野菜類まで多種多様な生殖器異物があります。
臨床的に問題が出てくるのは磁器製やガラス製などの異物が膣内で破損し結果として膣内が傷つく場合や、 挿入された異物がバルトリン腺液で把持しづらいため抜去が困難であったり、 括約筋の痙攣によって異物抜去が困難であったりする状況になります。 （詳しくはコチラ→膣内異物）

男性の生殖器異物/性器異物は、尿道内に自慰目的で異物が挿入される場合や、 陰茎皮下に交接の快楽をますために異物が埋め込まれるような場合があります。
尿道内に挿入される異物としては、カクテルのマドラーや綿棒などがあります。
女性同様、抜去できない場合と尿道内で破損をした場合、また尿道が損傷した場合が臨床的な問題になります。
陰茎皮下に埋め込まれる異物としては真珠、ガラス玉、歯ブラシの柄などがあります。
基本的には衛生的環境下でなされる事の少ない処置なので、 感染症や縫合不全などの臨床的問題が派生する事があります。

勃起不全：EDがあるために、パートナー女性を満足させるため、 やむなく生殖器異物/性器異物を使用する場合があります。
しかし生殖器異物/性器異物は時にパートナー女性にとって危険な場合があります。
こうしたケースにおいては、是非　正規承認の勃起改善薬をご利用下さいませ。

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